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2009-11-11

宮崎哲弥


 1冊挫折。


 挫折88『新書365冊』宮崎哲弥(朝日新書、2006年)/mm(ミリメートル)で褒めていたので読んでみた。パラパラとページをめくり、気になる書名を探し、ところどころを飛ばし読みして本を置いた。ウーーーム、微妙(笑)。ちなみに今まで宮崎の著作は読んだことがない。宮崎の知的興味に傾き過ぎているというのが私の見解だ。ま、評論家なんだから仕方がないか。ただ、もう少し宮崎の人としての顔を出してもいいんじゃないか? 「人間・宮崎」が全く見えてこないのだ。だから、この人は説明能力は高いのだが翻訳能力に欠けているように感じた。知性とは、難解な真理をわかりやすい喩えに変換する力であるというのが私の持論だ。面白いのは、幼児期から少年期における特異な体験くらいか。岡本浩一の『権威主義の正体』を「Better」と評価するのは噴飯物だ。また、熊木徹夫の『精神科医になる 患者を〈わかる〉ということ』は一読に値する本ではあるが、エリオット・S・ヴァレンスタインの『精神疾患は脳の病気か? 向精神薬の化学と虚構』を読めば吹き飛ばされてしまうようなレベルに過ぎない。宮崎哲弥は常々仏教徒である旨を語り、ナーガールジュナ(龍樹、竜樹)に入れ込んでいるが、仏教に対しても信仰という次元ではなく知的アプローチに傾斜していることが見て取れる。松山俊太郎の『蓮と法華経 その精神と形成史を語る』を宮崎に薦めておこう。

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