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2009-11-21

ルワンダ大虐殺に関与したミッテラン大統領の息子


 ヨランド・ムカガサナが『知ることを恐れてはならない』の中で明らかにしたフランス・ルワンダ関連の年代記を読むと、ジャン・クリストフ・ミッテランの果たした役割に気がつく。ジャン・クリストフはミッテラン元フランス大統領の息子で、「パパマディ」というあだ名がついている(訳注:Papamadi=Papa m'a dit「パパが言ってたよ」の意)。彼は1983年にはすでに歴史の流れに、つまり、フツ族の利益に沿った流れに影響を与えていた。ルワンダの、やはり大統領の息子であり、無二の親友であったジャン・ピエール・ハビャリマナと密接な関係にあったからだ。そして、1990年6月にはフランソワ・ミッテランがラボールにて「アフリカ諸国の民主化、ことにルワンダの民主化」を呼びかける宣言を発表したにもかかわらず、フランスは同年10月5日、当時の政権を支持する作戦を計画した。

「これがやがてノロワ・オペレーションとなる。このオペレーションの目的は、ルワンダ軍を支持して、ツチ族が帰国できないようにすることだった。武器がルワンダに渡り、フランス兵はルワンダ兵を訓練した。このルワンダ兵が1994年のジェノサイドを引き受けることになる。フランスは公式には1993年にルワンダから引き上げる。しかし、武器の調達はそのまま継続され、フランス兵は民間人としてルワンダに残った」


【『山刀で切り裂かれて ルワンダ大虐殺で地獄を見た少女の告白』アニック・カイテジ/浅田仁子訳(アスコム、2007年)】

山刀で切り裂かれて ルワンダ大虐殺で地獄を見た少女の告白

アラスター・グレイ、マイケル・クローネン


 1冊挫折、1冊読了。


 挫折91『哀れなるものたち』アラスター・グレイ/高橋和久訳(早川書房、2008年)/『一九八四年』の訳が素晴らしかったので高橋和久訳出の別作品を読みたくなった。ところが、クリシュナムルティと取り組むことになってしまったので後回しにせざるを得ない。そのうち再読する予定。まだ数ページしか読んでいない。


 128冊目『キッチン日記 J.クリシュナムルティとの1001回のランチ』マイケル・クローネン/高橋重敏訳(コスモス・ライブラリー、1999年)/クリシュナムルティ5冊目。著者は、クリシュナムルティの著作と出会い、世界を股にかけて講話に馳せ参じ、遂にクリシュナムルティの料理人となった人物である。興味深いエピソードが多数紹介されており、またクリシュナムルティの周辺がよく窺える内容となっている。デヴィッド・ボームとの会話も登場。圧巻は何といっても逝去に至る件(くだり)だ。活動的だったクリシュナムルティが静謐の中でこの世を去る。死の十日前に記録されたメッセージは実に辛辣極まりないもので、誰一人として彼の話を理解できた者はいなかったことを力説した。全体的には「クリシュナムルティ小噺集」といった趣で、キリスト教や共産主義を揶揄するジョークが多い。それにしても何と巨大な人物なのだろう。

Lullaby:The UNICEF Anthem/子守り歌:ユニセフ讃歌


 右側のタイトルは直訳したもの。Kちゃん、こういう写真を目指せ。


D

うつ病


 うつ病は病気でないと思う。それは単なる事実だ。

「手紙 親愛なる子供たちへ」樋口了一


 何度か聴いているうちに腹立たしくなってきた(笑)。とどのつまり、「お前を育ててやったんだから、認知症になったら面倒をみてくれよ」といったレベルの歌詞なのだ。親子の情に甘え、寄り掛かり、依存する様が醜悪極まりない。感動させられてしまうのは、しなやかで誠実な響きのある歌声で、認知症の具体的な行動が丹念に描写されているためだろう。だが本当は、老いの入口で不安に怯える初老のだらしない姿を紹介しているだけである。既に団塊の世代がリタイアしつつあるが、高齢者の人口比が高くなっている現在、皆がこのように甘え始めれば、社会全体が機能不全となるほどのブレーキが掛かるに違いない。


D


手紙~親愛なる子供たちへ~

学ぶとは


 学ぶとはどういうことか、知っていますか。本当に学んでいるときには、一生を通して学んでいて、特に学ぶ教師はいないのです。そのときには、あらゆるものが教えてくれるのです。枯れ葉、飛んでいる鳥、香り、涙、豊かな者と貧しい者、泣いている人、女の微笑み、男の傲り。君はあらゆるものに学びます。そのために、指導者も思想家も導師(グル)もいないのです。生それ自体が君の師で、君は絶えず学んでいる境地にいます。


【『子供たちとの対話 考えてごらん』J・クリシュナムルティ/藤仲孝司〈ふじなか・たかし〉訳(平河出版社、1992年)】

子供たちとの対話―考えてごらん (mind books)