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2009-12-11

無着成恭


 1冊読了。


 134冊目『山びこ学校』無着成恭〈むちゃく・せいきょう〉編(青銅社、1951年/角川文庫、1992年/岩波文庫、1995年)/今月の課題図書。私は20代で一度読んでいる。暮らしの息づかいが伝わってくる。貧しくとも、いや貧しいからこそ、死が身近にあるからこそ、生が鮮やかな輪郭で躍動しているのだ。戦後の教育事情は決してよくなかったようだ。その中で若き無着は真の教育に挑戦し、見事に花を開かせた。勉強と生活を密接に結びつけ、地域のあり方まで考えさせ、更に子供達がメッセージを放つまでに成長している。無着が行ったのは生活綴方というものだった。子供達は書くことで生活を見つめ、書くことで社会を変革しようとした。山びこ学校のその後については、佐野眞一著『遠い「山びこ」 無着成恭と教え子たちの四十年』が詳しい。

概念と方法


 例えばピタゴラスの定理、あるいは日蓮のマンダラは「方法」を示したものと考えることができよう。「方法」とは何か? それは普遍性・法則性を伴った検証の仕方である。


 緯度と経度の概念は、すでに紀元前1世紀に存在していたが、1700年に至るまで、経度を正確に計測する方法がなかった。つまり、どれほどの距離を東あるいは西に自分たちが移動しているのか、だれ一人確証が持てなかったのだ。当時、クロウズリ・シャヴェルのようなプロの船乗りたちは、移動距離を推定するために2種類の方法を使い分けていた。一つは平均の速度を推定する方法、もう一つは物差し代わりの棒切れを船から海に投げ込み、それが船首から船尾まで到達する時間を計る、という方法だ。


【『まず、ルールを破れ すぐれたマネジャーはここが違う』マーカス・バッキンガム&カート・コフマン/宮本喜一訳(日本経済新聞社、2000年)】

まず、ルールを破れ―すぐれたマネジャーはここが違う