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2010-03-06

繁栄と多忙が「祈り」を葬る


 繁栄も祈りを弱体化するだろう。あちこち旅をするなかで、発展途上国のクリスチャンは祈りの効果をあれこれ考える時間が少なく、より多くの時間を実際に祈ることに費やしていることがわかった。裕福な人々は、当面の問題を解決するには才能や資産を、将来の保障には保険証券や退職年金制度を当てにする。貯蔵庫に1か月分の食料品の蓄えがある私たちは、「我らの日用の糧を今日も与えたまえ」と真剣に祈ることなどほとんどない。

 時間の重圧は、祈りに必要と思われるゆっくりした時間の流れをどんどん閉め出してしまう。他者とのコミュニケーションは、テキストメッセージ、電子メール、瞬間的な電子通信など、ますます簡素なものになっている。会話をする時間が減る一方で、じっくり考える時間はもっと少なくなっている。絶えずつきまとう「不足」感。時間不足、休息不足、運動不足、余暇不足。すでに予定から遅れているような生活のどこに神の入る余地があるだろう。


【『祈り どんな意味があるのか』フィリップ・ヤンシー/山下章子訳(いのちのことば社、2007年)】

祈り―どんな意味があるのか

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