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2010-07-03

ご飯と鉄分が日本代表勝利の秘訣 専属シェフが会見


 サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、日本代表チームの専属シェフとして同行した、サッカートレーニングセンター「Jヴィレッジ」(福島県広野町楢葉町)の総料理長西芳照さん(48)が3日、センターに戻り帰国を報告、記者会見した。

 西さんは空気の薄い高地での試合に備え、鉄分を多く含んだレバーやヒジキを毎食おかずの1品に加えたことや、ご飯を炊くのに圧力鍋を使った工夫などチームの活躍を支えた秘訣を披露した。

 西さんは5月末のスイスの直前合宿から代表チームに同行し約1カ月間、1日3食を提供。「1人も体調を崩す選手を出さず、任務を全うできた」とホッとした表情をみせた。

 食材の多くは日本から持参し、日本の食事と同じものを食べられるように工夫。ラーメンやギョーザ、豚肉料理も好評だったという。

 また高地対策に圧力鍋を持参。「鍋が一番の立役者。選手が予想以上にご飯を食べ、米不足のうれしい悲鳴もあった」と振り返った。現地で中国産米などを急ぎ調達したという。

 初戦のカメルーン戦勝利後に闘莉王選手から「勝てたのは西さんの食事のおかげ」とたたえられたのが、最も記憶に残る一こまとなった。


47NEWS 2010-07-03


 さもありなん――勝てば皆が納得してしまう(笑)。

赤いユニフォームのサッカーチームは強い? 英研究結果


 赤いユニフォームのサッカーチームは、ほかの色のユニフォームのチームより勝率が高い。このような研究結果が今月、英国の研究チームによって発表された。


生物学的な反応に関連


 英ダラム大学(Durham University)と英プリマス大学(University of Plymouth)の専門家からなる研究チームは、赤いユニフォームを着るイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、リバプール(Liverpool FC)、アーセナル(Arsenal)の3チームが常に順位表の上位を占めているのは偶然ではないと指摘する。

 研究チームによると、赤は自然界で男性的な攻撃性の誇示と関連していることが多く、このような赤という色に深く根ざした生物学的反応により、赤いユニフォームはチームに優位性を与えるのだという。赤い色は(男性ホルモンの1種の)テストステロンが分泌させるきっかけになるため、かつては軍隊の兵士もその効果を利用していたという事実にも言及している。


過去の対戦結果を分析、赤チームが勝つ傾向に


 研究チームは、第2次世界大戦以降のイングランドのサッカーリーグの試合結果を分析した。その結果、赤、白、青、黄、オレンジのユニフォームの色別の勝率は、赤チームが最も高く、黄またはオレンジチームが最も低かったという。

 プリマス大学のロバート・バートン(Robert Barton)教授によると、これには2つの理由が考えられるという。1つ目は、いつの間にかファンが潜在的に赤いユニフォームに魅力を感じている可能性があること。2つ目は、赤を着ることで心理的にポジティブな後押しがあり、それが試合に反映される可能性があることだという。また、赤いユニフォームのチームと戦うと、戦績が悪くなる可能性もあるという。

 なお、分析は第1ユニフォームが着用されるホームでの試合結果を対象に実施した。おもしろいことに色と勝率の間の相関関係は、ホームでの試合のときだけしか当てはまらなかったという。

 また近年、多額の外資がサーカー業界につぎ込まれていることの影響について、ラッセル・ヒル(Russell Hill)博士は次のように述べている。「裕福な外国人オーナーの参入により1部のチームの資金力が高まり、ユニフォームの色にかかわらず勝率が上がることは確かにある。にもかかわらず、力が拮抗(きっこう)しているチーム同士の対戦では、赤いユニフォームのチームが優勢になるとみている」

 プレミアリーグで赤いユニフォームを着るマンチェスター・ユナイテッド、リバプール、アーセナルの3チームは、欧州チャンピオンズリーグのベスト8入りを決めている。(※記事中のユニホームを全てユニフォームに直した)


AFP 2008-03-24

『ヘーゲル読解入門 精神現象学を読む』アレクサンドル・コジェーヴ/上妻精、今野雅方訳(国文社、1987年)


ヘーゲル読解入門―精神現象学を読む


著者プロフィール

 アレクサンドル・コジェーヴ(コジェーヴ、アレクサンドル)


 1902-1968.ロシア(モスクワ)生まれの著名なヘーゲル研究家・哲学者.ロシア革命の際にロシアを離れ,ドイツに亡命する.K.ヤスパースの指導の下で,ロシアの神学者ソロヴィヨフに関する学位論文を書く.1926年にフランスに移住する.同じロシア出身の思想家A.コイレと交流し,彼のヘーゲル研究に大いに影響される.1933年から39年まで,コイレの後継者として,パリの高等研究院でヘーゲル『精神現象学』講義を行う.この講義には,M.メルロ=ポンティ,J.ラカン,R.アロン,G.バタイユ,P.クロソウスキー,R.クノーなど,第二次大戦後のフランスを代表する大知識人が多数出席し,彼らの思想形成に絶大な影響を与えた.この講義はR.クノーにより整理され,1947年に『ヘーゲル読解入門』のタイトルで公刊される(邦訳,国文社).戦後はフランス政府の高級官吏として,フランスの対外経済政策に影響を与え,ヨーロッパ統合のために外交的手腕を発揮する.1968年ブリュッセルで死去.彼は生前著作を公刊しなかったが,その死後,残された原稿のいくつかが編集・出版された.『法の現象学』『概念・時間・言説』(邦訳,法政大学出版局)と同様,本書もその一つである.その他に,『ギリシャ哲学史試論(三巻)』『カント』などがある.


【『権威の概念』アレクサンドル・コジェーヴ:今村真介訳(法政大学出版局、2010年)】

コジェーヴ「語られたり書かれたりした記憶なしでは実在的歴史はない」


 それでは、終焉すべきものが終焉した後で、言い換えれば「起源とテロスの不在」のただ中にあって、われわれにとっての「歴史」はいかにして可能なのか。このように問いかけるとき、われわれに一つの示唆を与えてくれるのは、やはり(アレクサンドル・)コジェーヴが先の長大な「注」に続いて付けた2行ばかりの短い「注」である。対応する本文とともに、以下にそれを掲げておこう。


 まず実在する歴史が仕上げられなければならず、次いでこの歴史が人間に物語られねばならない(本文)


 加えて、歴史的想起なしには、すなわち語られ(oral)たり書かれ(ecrit)たりした記憶なしでは実在的歴史はない。(注)


 コジェーヴは前半の本文において、まず実際の歴史的出来事が生起し、さらには完結し、しかる後にその出来事が人間に対して物語られるべきことを説いている。彼によれば、ヘーゲルの『精神現象学』は、実在する歴史的発展が終わった後に、それをアプリオリな形で再構成した一つの物語なのである。しかし、後半の注においては、その時間的順序を逆転させ、「語る」あるいは「書く」という人間的行為によってはじめて実在的歴史が成立することを述べている。その語るという行為を「物語行為(narrative act)」と呼べば、実際に生起した出来事は物語行為を通じて人間的時間の中に組み込まれることによって、歴史的出来事としての意味をもちうるのである。ここでコジェーヴが述べているのは、「歴史」は人間の記憶に依拠して物語られる事柄のうちにしか存在しない、という単純な事実にほかならない。


【『物語の哲学』野家啓一〈のえ・けいいち〉(岩波現代文庫、2005年/岩波書店、1996年『物語の哲学 柳田國男と歴史の発見』改題)】

物語の哲学 (岩波現代文庫)