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2010-07-14

反捕鯨キャンペーンは日本人へのレイシズムの現れ

 反捕鯨キャンペーンは日本人へのレイシズムの現れ、と指摘する人は少なくない。アメリカのジャーナリスト、ポール・ジェイコブは76年11月9日付けの「デトロイト・フリー・プレス」紙に次のような署名記事を寄せている。

「クジラを救おうというキャンペーンの提唱者たちは、アメリカ人に内在する日本人への偏見を刺激している。第二次大戦中の日系米人の強制収容と現在の反捕鯨キャンペーンとの間には、同じ東洋人を対象にしている点で類似性がある。日本が獲っている鯨種の資源状態は減少に向かっていないのに、アメリカが過去に乱獲した鯨種のことには目をつぶっている。また、日本製品ボイコット運動は、他の白人捕鯨国に対しては向けられていない。アメリカ社会には人種に対するぬぐい切れない偏見がある」


【『動物保護運動の虚像 その源流と真の狙い』梅崎義人〈うめざき・よしと〉(成山堂書店、1999年)】

動物保護運動の虚像―その源流と真の狙い

情報への飢え


 われわれは、食べ物が与えられないと、食物への飢えが生ずる。そして食べられる物でありさえすれば、なんでもよいから食べたいと思う。それとまったく同じことが、環境中の情報に対してもおこるのではないか。単調な環境は「情報への飢え」を生じさせる。感覚遮断実験の被験者たちは、まさに「情報に飢えて」しまったのだ。だからこそ、通常は見むきもしない情報にも接しようとするのだろう。くだらない情報でもないよりはましだ。幻覚だって、一種の「内的」な情報のあらわれと解釈できよう。人間においては、「情報への飢え」は、まさに食物へのそれに匹敵するといえそうだ。人間は退屈を嫌い、知的好奇心をみたすべく常に情報を求めている存在なのである。


【『知的好奇心』波多野誼余夫〈はたの・ぎよお〉、稲垣佳世子中公新書、1973年)】

知的好奇心 (中公新書 (318))