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2010-10-07

ノーベル文学賞にペルーの作家 バルガス・リョサ氏


【ロンドン共同】スウェーデン・アカデミーは7日、2010年のノーベル文学賞を、ラテンアメリカ文学の代表的存在でペルー出身の作家、マリオ・バルガス・リョサ氏(74)に授与すると発表した。同アカデミーは授賞理由で「権力の構造」を明確に描き、「個人の抵抗、反抗や敗北を鋭く表現した」と称賛した。

 南米大陸出身者の同賞受賞は1982年のガルシア・マルケス氏(コロンビア)以来。

 バルガス・リョサ氏は政治にも興味を示し、90年のペルー大統領選に出馬したが、決選投票でアルベルト・フジモリ氏に敗れた。93年にはスペイン国籍を取得。以後、欧州を中心に活動し、AP通信によると最近は米プリンストン大でも教壇に立っている。

 36年、ペルー南部のアレキパで生まれ、高校時代から地元紙にコラムを執筆。その後、放送局や通信社記者などを務めた。

 士官学校を舞台に腐敗した社会を描いた1963年の「都会と犬ども」が代表作。その新しい文体と手法は、スペイン語文学に新風を巻き起こした。66年には前衛的な手法を用いてアマゾンを舞台にしたさまざまな人間模様を描いた長編小説「緑の家」を発表、作家として確たる地位を築いた。76〜79年に国際ペンクラブ会長を務め、現在は名誉会長。

 賞金は1千万クローナ(約1億2千万円)。授賞式は12月10日にストックホルムで行われる。


47NEWS 2010-10-07


楽園への道 (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-2) 若い小説家に宛てた手紙 誰がパロミノ・モレーロを殺したか (ラテンアメリカ文学選集 6)


緑の家(上) (岩波文庫) 緑の家(下) (岩波文庫) フリアとシナリオライター (文学の冒険シリーズ)


都会と犬ども 骨狩りのとき

てんかんを抑える仕組み解明 飢餓で“スイッチオフ”


 低栄養状態の体内でつくられる化合物が、脳内で神経伝達物質を運ぶタンパク質の“スイッチ”を切り(オフ)、てんかん発作を抑えることを岡山大や第一薬科大(福岡市)のチームが解明し、7日付米科学誌ニューロン電子版に発表した。

 この化合物はケトン体で、飢餓状態になると肝臓で脂肪が分解されてできる物質。岡山大の森山芳則教授によると、飢餓がてんかんに効くことは昔から知られているが、その理由は不明だった。「薬の効かない難治性てんかんの治療薬開発などにつながる」という。

 てんかん発作は、神経伝達物質のグルタミン酸が脳の神経細胞間で過剰に伝達され、異常な興奮状態になり起こるとされる。森山教授らは、輸送にかかわるタンパク質「小胞型グルタミン酸トランスポーター(VGLUT)」を解析した。

 VGLUTは塩素イオンが結合して活発に働く。ところが、血中で増えたケトン体は塩素イオンに置き換わってVGLUTのスイッチをオフにし、グルタミン酸を輸送する働きを阻害。発作を抑えることが判明した。

 森山教授によると、欧米などでは低タンパク、低炭水化物、高脂肪の食生活でケトン体を増やす食事療法がある。


47NEWS 2010-10-07

公教育は災いである

質問者●国の(公)教育は災いではないでしょうか? もしそうなら、政府によって管理されない学校の建設資金をどのようにして調達したらよいのでしょうか?


クリシュナムルティ●明らかに、公教育は災いです――政府は納得しないでしょうが。彼らは人々が考えることを望みません。彼らは人々が自動人形であることを望んでいるのです。なぜならそのときには、人々にどうすべきかを教えこむことができるからです。そのように現代の教育、就中政府の手中にあるそれは、ますます「どのように」考えるかではなく、「何を」考えるかを教えこむ手段になりつつあります。なぜなら、もしあなたが制度から独立して考えるようになったら、あなたは危険な存在になるからです。ですから、世界中で見受けられるように、どの政府も教育に介入しつつあるのです。皆さんが商品や弾丸を生産している完璧なマシーンであるかぎり、左寄りの政府だろうと右寄りの政府だろうと、左うちわでいられるのです。(中略)

 そしてこれは皆さん――市民であり、政府に責任がある皆さん――が、自由を欲していないことを意味しているのです。皆さんは、新しいあり方、新しい文化、新しい社会構造を欲していないのです。もし皆さんが何か新しいものをお持ちなら、それは革命的かもしれませんし、現状破壊的かもしれません。そして皆さんは物事をそのままにしておくことを望むので、こう言うのです。「そうだ、教育を統制してくれる政府を支持しよう」。皆さんはあちらこちらで小さな修正は望むのですが、考え方そのものの革命は望まないのです。そして皆さんが考え方そのものの革命を欲するやいなや、政府が口をはさみ、皆さんを投獄するか、あるいはすみやかに屋外に追放し、そして皆さんは忘れ去られるのです。皆さん、人間自身が何の内なるビジョン、内なる光、理解も持っていないとき、一国はますます組織化され、そしてますます権威と外部的強制が強まるのです。そのとき個人は、全体主義国家においてだろうと、あるいはいわゆる民主主義国家においてだろうと、権力者たちの単なる道具になり下がるのです。なぜなら危機の瞬間には、いわゆる民主主義国家も民主主義を忘れ、民衆を一定の行動様式にあてはめさせることによって、全体主義国家のようになるからです。

 さて、質問の後半は、「政府によって管理されない学校の建設資金を調達するにはどうしたらいいか」です。皆さん、もちろんこれは問題ではありません。違いますか? 資金を確保するやいなや、皆さんは堕落するのです。最も理想的な仕方で始まるすべての学校を見渡してごらんなさい。その校長を見てごらんなさい。彼らは、その上にあぐらをかいて肥え太るのです。しかし皆さんは、自分の住居のすぐ近所に小さな学校を始められるのです。私はそのようにして始められた学校を知っていますが、それらはいまもなお続いています。なぜならそれらは用意の上でできたからであり、情熱と思いがこめられているからです。われわれの困難のひとつは、われわれが人類全部を一朝一夕で変容させようと望む――あるいは皆さんのいわゆる大衆を感化させようと望む――ことです。大衆、あわれな人類とは誰でしょう? あなたであり私です。ですから、もしあなたが深く感ずるところがあれば、もしあなたが、午後の数時間だけ表面的にではなく、本当にこれらの問題を熟考するなら、そのときには正しい学校をどこか、すぐ先の横町かあるいは自宅の中で始められることがわかるでしょう。なぜならそのときには、皆さんは自分の子供、ひいては周囲の子供たちに興味があるからです。


【『クリシュナムルティの教育・人生論 心理的アウトサイダーとしての新しい人間の可能性』大野純一著編訳(コスモス・ライブラリー、2000年)】


クリシュナムルティの教育・人生論―心理的アウトサイダーとしての新しい人間の可能性

ニールス・ボーアが生まれた日


 今日はニールス・ボーアが生まれた日(1885年)。デンマークの理論物理学者。量子論の育ての親として、前期量子論の展開を指導、量子力学の確立に大いに貢献した。波動力学を発表したシュレーディンガーコペンハーゲンに招きよせ、討論に疲弊して倒れたシュレーディンガーの病床で議論を続けた。

ニールス・ボーア論文集〈1〉因果性と相補性 (岩波文庫) ニールス・ボーアの時代1―物理学・哲学・国家