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2010-10-10

道に迷うことは物事を発見するために欠かせないプロセスだ

 抜群の移動能力が世界へのハードルを引き下げていたことは確かだが、それもメイならではなお世界に対する態度があってこそのものだった。メイが行きたいと思う場所──というより、ありとあらゆる場所にメイは行きたかったのだが──に行こうとすれば、迷子になることを覚悟しなくてはならない。目の不自由な人にとっては、えてして考えるだけでぞっとする悪夢だ。しかしメイにしてみれば、迷子になることこそ、いちばん楽しい経験だった。「おれはとびきり好奇心が強いんだ。道に迷うのはちっともいやじゃない。ものごとを発見するのに欠かせないプロセスだ」と常々言っていた。どうやってそんなに上手に杖で移動できるのかと尋ねると、肝心なのは杖ではなく好奇心なのだと答えたものだ。


【『46年目の光 視力を取り戻した男の奇跡の人生』ロバート・カーソン/池村千秋訳(NTT出版、2009年)】

46年目の光―視力を取り戻した男の奇跡の人生

日本の自殺者数は10万人


 日本の自殺者は年間3万人とされ、この数は過去数年奇妙なくらい変動していない。一方統計上の「変死者」は急増し年間14万人に達する。両者の違いは、自殺の定義、1.遺言があるか、2.死後24時間以内に発見されたか。WHOは変死者の半分が自殺だと推定する。私は日本の自殺者は10万人だと思う。


樋口耕太郎

「住人」SION


 SIONという存在そのものが、ロックでありブルースであり歌なのだ。



住人~Jyunin~

『宮沢賢治伝説 ガス室のなかの「希望」へ』山口泉(河出書房新社、2004年)


宮沢賢治伝説──ガス室のなかの「希望」へ (人間ドキュメント)


春と修羅』『新編銀河鉄道の夜』等を内在的に総検証し宮沢賢治とその影響に徹底的考察を加える空前の試み。現代の抑圧された人びとの存在から再構築される世界の真の全体像とは? 孤高の作家による思考の一大交響楽。

アルベルト・ジャコメッティが生まれた日


 今日はアルベルト・ジャコメッティが生まれた日(1901年)。スイス出身の彫刻家。絵画や版画の作品も多い。1950年頃から作られはじめた人物像は肉付けも凹凸もなく、「彫刻」としての限界と思えるほどに細長い作品だった。サルトルは現代における人間の実存を表現したものとして高く評価した。

ジャコメッティ/エクリ ジャコメッティの肖像 ジャコメッティ―あるアプローチのために (エートル叢書)