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2010-10-11

勇者は懼れず


 子(し)日(のたま)わく、知者(ちしゃ)は惑(まど)わず。仁者(じんしゃ)は憂(うれ)えず。勇者(ゆうしゃ)は懼(おそ)れず。


【『論語孔子

千万人と雖も吾往かん


 自ら反(かえり)みて縮(なお)くんば、千万人と雖(いえど)も吾往(ゆ)かん。


【「公孫丑章句上孟子

チャーチル「民主主義は最悪の政治形態」


 これまでも多くの政治体制が試みられてきたし、またこれからも過ちと悲哀にみちたこの世界中で試みられていくだろう。民主主義が完全で賢明であると見せかけることは誰にも出来ない。実際のところ、民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが。


ウィンストン・チャーチル/下院演説 1947年11月11日】

脳は視野の鼻を消している


 視野に見える鼻はどうでしょう。なぜ気にならないのでしょう。顔をどこに向けても、鼻先はいつも同じ場所に見えています。でも、鼻の存在はまったく気になりません。見えている気さえしません。これまた脳の作用です。無意識に視野の鼻を消しているのです。


【『脳はなにかと言い訳する 人は幸せになるようにできていた!?』池谷裕二〈いけがや・ゆうじ〉(祥伝社、2006年/新潮文庫、2010年)】

脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? 脳はなにかと言い訳する―人は幸せになるようにできていた!? (新潮文庫)

(※左が単行本、右が文庫本)

「ガード下」SION


 叫びではなく呻(うめ)き。SIONの声は怒りよりも苦悶を響かせている。喉を振り絞り、軋(きし)んだ声が空気を異様に振るわす。絶望の中から一滴(ひとしずく)の優しさが香油のように漂う。


 誰もがガード下にいる。シモーヌ・ヴェイユが語った「重力」の下で喘いでいる。そして誰もが盲目なのだ。大事なものが何一つ見えていないのだから。


 SIONの魂を打つ歌声に戦慄せよ。



SION TWIN VERY BEST COLLECTION

ことばを回復して行く過程のなかに失語の体験がある


 自覚された状態としての失語は、新しい日常のなかで、ながい時間をかけてことばを回復して行く過程で、はじめて体験としての失語というかたちではじまります。失語そのもののなかに、失語の体験がなく、ことばを回復して行く過程のなかに、はじめて失語の体験があるということは、非常に重要なことだと思います。「ああ、自分はあのとき、ほんとうにことばをうしなったのだ」という認識は、ことばが取りもどされなければ、ついに起こらないからです。


【『石原吉郎詩文集』石原吉郎〈いしはら・よしろう〉(講談社文芸文庫、2005年)】

石原吉郎詩文集 (講談社文芸文庫)

フランソワ・モーリアックが生まれた日


 今日はモーリアックが生まれた日(1885年)。病的なほどに我執や肉欲にとらわれる人間の内面を執拗に分析して、神なき人間の悲惨を描いた。表現は独自の内的独白の手法により、文体は古典的で端正、精緻で、構成もきわめて巧妙、深刻な道徳問題を取り扱った心理小説家として独自の地位を保つ。遠藤周作三島由紀夫に影響を与えた。

テレ−ズ・デスケルウ (講談社文芸文庫) 愛の砂漠 (講談社文芸文庫)