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2010-11-05

指揮者・舟舟


 舟舟君は中国障害者芸術団の一員。IQ40未満でありながら、見よう見まねで指揮を覚えた天才児。父親が武漢歌舞劇団のチェロ奏者だった。一曲目が終わると場内にどよめきが沸く。天衣無縫にして無作(むさ)。私はDVDを持っている。


『夢酔独言』勝小吉(教育出版、2003年)


夢酔独言 (読んでおきたい日本の名作)


 両人はかれこれというゆえに、その時おれが出て、「その書き付けを見せろ。」と取り上げて見て、燭台の火へかざし、見るふりして焼いてしまったら、両人が色をかえてぐずぐずいうから、「おれがしたがかれこれいうはいかがの心得だ。そのほう両人はわけておれにこれまで刃向こうたが、格別の勘弁をしておくに不届きのやつだ。」とおどかしてやったらば大いにこわがったゆえ、「この証文は夢酔がもらっておく。」とて立って座敷へはいったら、両人は「恐れ入りました。」とて早々帰ったゆえ、百五十両は一言にてふんでしまった。なんでも人はいきおいがかんじだとおもった。──「おれほどの馬鹿な者は世の中にあんまり有るまいとおもふ。故に孫やひこのために、はなしてきかせるが、能能不法もの、馬鹿者のいましめにするがいゝぜ」幕末を生きた勝海舟の父・勝小吉が語る破天荒な自伝。大きな文字、やさしい表記、親切な脚注付き。

低い動機には、高い動機よりも多くのエネルギーが含まれている


 食料を手に入れるための行列。同じひとつの行いでも、動機が高いときよりも、動機が低いときの方が、ずっとやりやすい。低い動機には、高い動機よりも多くのエネルギーが含まれている。問題はここだ。低い動機に属しているエネルギーを、どうやって高い動機に移しかえるか。


【『重力と恩寵 シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄』シモーヌ・ヴェイユ/田辺保訳(講談社、1974年/ちくま学芸文庫、1995年)】

重力と恩寵―シモーヌ・ヴェイユ『カイエ』抄 (ちくま学芸文庫) 重力と恩寵

(※左が田辺保訳、右が渡辺義愛訳)

結社〜協会・講・組合・サロン・党・サークル・団・アソシエーション・会・ソサエティ


 血縁や地縁集団から離れ、都市社会をかたちづくる「個」となった人間は、自己実現のためにいくつもの組織体への帰属をよぎなくされる。クラブ・協会・講・組合・サロン・党・サークル・団・アソシエーション・会・ソサエティなどとさまざまに表現される結社は、そのなかで、自己と関心や利害を同じくした同志とともに、自己の目的を実現しようとする集団であり、個人が生きていくうえでもっとも重要なアイデンティティの拠点となっていった。(「刊行にあたって」綾部恒雄)


【『結社のイギリス史 クラブから帝国まで』綾部恒雄〈あやべ・つねお〉監修、川北稔編(山川出版社、2005年)】

結社のイギリス史―クラブから帝国まで (結社の世界史)

幸徳秋水が生まれた日


 今日は幸徳秋水が生まれた日(1871年)。大逆事件で処刑された一人。徳富蘆花は秋水らの死刑を阻止するため、兄の徳富蘇峰を通じて桂太郎首相へ嘆願したが果たせず、1911年1月に幸徳らが処刑されてすぐの2月に、蘆花が一高で「謀叛論」を講演し、騒動になった。大半の人物が冤罪だった。

帝国主義 (岩波文庫) 兆民先生・兆民先生行状記 (岩波文庫 青 125-4) 近代日本の思想家たち――中江兆民・幸徳秋水・吉野作造 (岩波新書) 虚構の死刑台―小説 幸徳秋水