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2010-11-15

『わたしを離さないで』カズオ・イシグロ/土屋政雄訳(ハヤカワepi文庫、2008年)


わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)


 残酷な運命に翻弄される若者たちの一生を感動的に描き、世界中で絶賛された、ブッカー賞作家の新たなる傑作。解説:柴田元幸


 優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設へールシャムの親友トミーやルースも「提供者」だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度……。彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明かしていく。  

レッドからグリーンへ

石●「レッドからグリーンへ」というのが、最近の皮肉をこめたスローガンとなっているぐらいです。つまりマルキシズムの居城を失った思想家たちの一部が、環境に生きる道を見出したわけです。


【『環境と文明の世界史 人類史20万年の興亡を環境史から学ぶ』石弘之〈いし・ひろゆき〉、安田喜憲〈やすだ・よしのり〉、湯浅赳男〈ゆあさ・たけお〉(洋泉社新書y、2001年)】

環境と文明の世界史―人類史20万年の興亡を環境史から学ぶ (新書y)

文字を読む脳からデジタルな脳への移行


 これから数十年のあいだに、人間のコミュニケーション能力は大きく様変わりしていくはずだ。脳内に新たな接続が補充され、それが、これまでとは異なる新しい形で、知能の進化を推し進めていくからである。文字を読む脳からデジタルな脳への移行が進む今、文字をよむため、つまり読字するためには脳に何が求められるのか、また、物事を考え、感じとり、推測し、他の人間を理解する能力に読字がどう役立っているかを知ることが、ことのほか重要だ。


【『プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?』メアリアン・ウルフ/小松淳子訳(インターシフト、2008年)】

プルーストとイカ―読書は脳をどのように変えるのか?

『世紀の空売り』マイケル・ルイス/東江一紀訳(文藝春秋、2010年)


世紀の空売り


 世界中が、アメリカ発の住宅好況に酔っていた2000年代半ばそのまやかしを見抜き、世界経済のシステム自体が破綻するほうに賭けた一握りのアウトサイダーたちがいた。難攻不落の鉄壁のまやかしを演出するのは、ゴールドマン・サックスリーマン・ブラザーズなどの投資銀行ムーディーズなどの格付け機関に、米国政府。彼らに挑んだその大相場を人は、「世紀の空売り」と呼んだ。『マネー・ボール』を超えた痛快ノンフィクション。

J・G・バラードが生まれた日


  今日はJ・G・バラードが生まれた日(1930)。「もし誰も書かなければ、わたしが書くつもりでいるのだが、最初の真のSF小説とは、健忘症の男が浜辺に寝ころび、錆びた自転車の車輪をながめながら、自分とそれとの関係のなかにある絶対的な本質をつかもうとする、そんな話になるはずだ」と宣言。

沈んだ世界 (創元SF文庫) 時の声 (創元SF文庫) クラッシュ (創元SF文庫)

岡本綺堂が生まれた日


 今日は岡本綺堂が生まれた日(1872年)。1916年、シャーロック・ホームズに影響を受け、日本最初の岡っ引捕り物小説『半七捕物帳』の執筆を開始、江戸情緒溢れる描写で長く人気を得た。怪奇ものでは中国志怪小説や英米怪奇小説の翻案や『世界怪談名作集』『支那怪奇小説集』などの編訳もある。

半七捕物帳〈1〉 (光文社時代小説文庫) 半七捕物帳〈2〉 (光文社時代小説文庫) 半七捕物帳〈3〉 (光文社時代小説文庫)


半七捕物帳〈4〉 (光文社時代小説文庫) 半七捕物帳〈5〉 (光文社時代小説文庫) 半七捕物帳〈6〉 (光文社時代小説文庫)