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2010-11-25

死体の匂い


 肉体が活動を停止すると、たまった体液が放出される。死体を扱うのに最適なのは体液がしみ出る前だ。死後硬直が始まると、死体は膨張して大きな黒い水泡になり(ルイジアナの情け容赦ない暑さではそのスピードが速い)、しまいに皮膚がはじける。そのときの匂いは、味になる。わたしは死の味が舌や喉や肺をびっしり覆ってしまうとは知らなかった。煙草を吸ってもだめだった。コーヒーや、思いつく中でもっとも刺激の強いアルコール、ストレートのジンですすいでもだめだった。死体に触れたあと何日間も死を味わわされた。


【『あなたに不利な証拠として』ローリー・リン・ドラモンド/駒月雅子訳(ハヤカワ・ポケット・ミステリ、2006年/ハヤカワ文庫、2008年)】

あなたに不利な証拠として (ハヤカワ・ポケット・ミステリ) あなたに不利な証拠として (ハヤカワ・ミステリ文庫)

(※左がポケミス、右が文庫本)

原子の99.99パーセントが空間


 原子は直径約10万分の1ミリで、全体の99.99パーセントが空間だ。原子を一定の率で拡大して描く場合、原子核を1センチとすると、電子は髪の毛1本の直径にも満たず、原子全体の直径はサッカー場の長いほうを横にして30面並べた長さを超える。そしてその間には何も存在しないのだ。人の体のいわゆる質量と空間の関係は、2000億対1と考えられている。アインシュタインの計算によると、地球上すべての人のすべての原子の間にある空間を取りのぞいてギュッと凝縮させると、野球のボール大のものができる(重さはボールどころではないが)という。


【『本当にあった嘘のような話 「偶然の一致」のミステリーを探る』マーティン・プリマー、ブライアン・キング/有沢善樹、他訳(アスペクト、2004年)】


 物理状態を拡大すると、空(くう)なる世界が現出する。俺たち、スカスカってわけだよ(笑)。つまりブラックホールとは空間が存在しない世界なのだ。

本当にあった嘘のような話 (アスペクト文庫 B 19-1)

ポール・アンダースンが生まれた日


 今日はポール・アンダースンが生まれた日(1926年)。アメリカのSF作家。ヒューゴー賞を7度、ネビュラ賞を3度受賞。多作でありながら「はずれのない作家」と言われる。「リアリティーを高めるため、常に五感のうちの三つ以上に言及する」という独自の手法を持っていた。

タウ・ゼロ (創元SF文庫) 折れた魔剣 (ハヤカワ文庫 SF (1519)) 究極のSF―13の解答 (創元SF文庫)

アンドリュー・カーネギーが生まれた日


 今日はアンドリュー・カーネギーが生まれた日(1835年)。アメリカの鉄鋼王。「富を持って死ぬことは不名誉である」と主張し、死ぬ前年までに寄付した総額は、3億5069万ドルに達したと言われている。カーネギー・ホールカーネギーメロン大学などが有名。

カーネギー自伝 (中公文庫BIBLIO) アンドリュー・カーネギーのビリオネア養成講座(CD付)