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2011-01-18

宇沢弘文


 1冊読了。


 4冊目『自動車の社会的費用』宇沢弘文〈うざわ・ひろぶみ〉(岩波新書、1974年)/素晴らしい公開授業といった内容。自動車と道路を通して社会コストの仕組みを解き明かしている。示されているデータは古いものの、それによって宇沢の指摘が鋭さを失うことはない。何も増して行間のそこここに交通事故や環境破壊への怒りが滲み出ている。学問に血を通わせるのはこうした態度なのだろう。高度成長期において自動車産業および自動車保有者が政治的恩恵を被ってきた経緯がよくわかる。

北アフリカで焼身自殺相次ぐ チュニジアに触発か


 エジプトとアルジェリアモーリタニアの北アフリカ3カ国で17日までに、政府や当局への不満から焼身自殺を図るケースが相次いだ。

 チュニジアの政権崩壊につながった政府批判のデモは、失業者の若者が先月、抗議の焼身自殺を図ったことがきっかけで、これに触発された動きとみられる。イスラム教では自殺は禁じられており、イスラム教徒がほとんどのこれらの国での焼身自殺は異例だ。

 報道によると、エジプトの首都カイロの人民議会前で17日、飲食店経営者の男性がガソリンをかぶって焼身自殺を図り、病院に運ばれた。男性は命に別条はないという。


47NEWS 2011-01-17

富山県立高岡高等学校2学期中間テスト


 自称高校2年生の作品。いやはや見事なセンスだ。加点に値する。


ゲラゲラでんぐりかえるほど笑った/『山びこ学校』無着成恭

 長橋カツエ


 夜、飯をくってから、みんないろりばたに集った。そのとき、

「おらだ(私たちは)、いろりばたて(と)いう題で、みんなつづり方書くんだぜ。」と言ったら、

「いろりばたて(と)いう題のつづりかたあ?」とおっつあ(父)が変な顔して聞いた。

「ン、ンだ(そうです)。」と云ったら、

「にさな(お前)の、つづり方なの(なんか)書ぐえっだが(かけるか)。」と兄さんがわらじをあみながら云った。

「書ぐえがらあ(かけますよ)。」と私が云ったら、

「どれ、おれ、おせっかなあ(おしえてやるからね)。」とおっつあが云ったのでみんなげらげら笑った。私は、まじめなつら(かお)をして、

「ンだが(そうですか)。ンだら、おせろ(そんならおしえて)。」と云ったら、

「兄(あん)つぁ、わらず(じ)作るす。姉(あね)はんは縄をなう。おっかあ(母)はいもをふかしている。おっつぁは、それを見ながら腹あぶりしている。カツ子は、おっつあからつづり方を聞いてるす。豊七は早くねだす。すずがな(しずかな)夜で、いろりの火あ(は)ぼんぼんもえでいる。みんなだまって仕事をしった(していた)て書いてやれ。」とまじめなつらをして云ったので、みんなゲラゲラでんぐりかえる(ひっくりかえる)ほど笑った。

 そんな話をしているうちにさつまいもがふけたので、さつまいもを食いながら、

「ほだごど(そんなこと)書いて、みんなから笑ろわれんべっ(笑われてしまうでしょうよ)。」と私が云ったら、

「馬鹿ほに。えま(今)の話しは本当のことだどれず(ではないか)。本当のことを書いたのを見て笑ろう人なのえねっだな(なんかいないよ)。」とおっつあが云ったので、笑ろう人いるかいないか、このとうり、つづり方書いたのです。


【『山びこ学校』無着成恭〈むちゃく・せいきょう〉編(青銅社、1951年/角川文庫、1992年/岩波文庫、1995年)】


 貧しくとも笑い声のさざめく生活。豊かでも無表情な家族。どっちがいいかね? 父親の言葉は期せずしてハードボイルドのような文体となっている。貧しい現実を突き放して見つめている証拠だ。

山びこ学校 (岩波文庫)

暴力を肯定したガンディー


 ガンジーは、各地を回り、イギリス軍に加わるように説いて回った(※1918年)。この時、彼は最も驚くべき演説をした。“臆病者と見なされたくなかったら、武器をできるだけ上手に扱わなければならない”。この驚くべき言葉を非難した友人に“暴力を放棄するのには、まず暴力を経験してみなければならない”と珍妙な返答をした。


【『ガンジーの実像』ロベール・ドリエージュ/今枝由郎訳(白水社文庫クセジュ、2002年)】


 ガンディーという偶像を破壊しなくてはならない。彼はただのナショナリストだ。

ガンジーの実像 (文庫クセジュ)

ジル・ドゥルーズが生まれた日


 今日はジル・ドゥルーズが生まれた日(1925年)。「管理社会」という概念を示した。これは監視カメラやデータベースなど、個人情報の大規模な集積を容易にする電子技術の発達との関連から、規律に代わる、個人の管理(コントロール)のための新たなテクノロジーの発展を予期したものである。

記号と事件―1972‐1990年の対話 (河出文庫) ニーチェ (ちくま学芸文庫) アンチ・オイディプス(上)資本主義と分裂症 (河出文庫) アンチ・オイディプス(下)資本主義と分裂症 (河出文庫)