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2011-01-20

ハリー・S・デント・ジュニア


 1冊読了。


 5冊目『最悪期まであと2年! 次なる大恐慌 人口トレンドが教える消費崩壊のシナリオ』ハリー・S・デント・ジュニア/神田昌典監訳、平野誠一訳(ダイヤモンド社、2010年)/先月読み終えていたんだが、記録するのを失念していた。人口トレンドとは、先進国において支出が最も多い世代(40代後半)の人口比で景気動向が決定されるというモデルのようだ。単純に結婚して子供が大学生になった世代と考えれば首肯できる。振り返ると日本のバブル景気を支えていたのは団塊の世代だった。とすると、日本の景気が上向くのは団塊ジュニア(1971-74年生まれ)が40代後半となる頃か。あと5年後(笑)。著者は前作で予想を外したようだが、人口トレンドという考え方には十分な説得力があると思う。歴史の検証などにも取り込むべき視点だろう。

愛というナルシシズム


 ドノ・ド・ルージュモンは『愛と秩序』(邦訳『愛について』)のなかで、二人は真実愛しているのだが、相互を愛するのではない、と説得力ある論述をしている。二人が愛するのは、愛の対象の人であるよりは愛の自覚――愛のなかにいるという状態――そのものである。愛される人は、愛する人自身が昂揚してゆくための存在として機能するかぎりにおいてのみ貴重な価値をもつのである。二人は見た目は互いに夢中になっているのだが、二人の情熱はそれぞれのナルシシズムを隠すだけのものである。情熱はひとつの幸福を約束するのだが、情熱はその幸福を、人知を超えた次元においてしかもたらすことができない。


【『エロスと精気(エネルギー) 性愛術指南』ジェイムズ・M・パウエル/浅野敏夫訳(法政大学出版局、1994年)】

エロスと精気(エネルギー)―性愛術指南 愛について―エロスとアガペ〈上〉 (平凡社ライブラリー) 愛について―エロスとアガペ〈下〉 (平凡社ライブラリー)

貧困な性行為


 男と女の交流の一形式でなくなった性行為は必然的に貧困なものとなった。それが、女にとっては屈辱でしかないことは、この前に述べたが、男にとっても、豊かな歓びをもたらすものではなくなり、女の肉体という道具を使った孤独な快楽、いわば、手の代わりに膣を使ったマスターベーションに過ぎなくなった。


【『続 ものぐさ精神分析』岸田秀〈きしだ・しゅう〉(中公文庫、1982年/『二番煎じ ものぐさ精神分析』青土社、1978年と『出がらし ものぐさ精神分析』青土社、1980年で構成)】

ものぐさ精神分析 (中公文庫) 続 ものぐさ精神分析 (中公文庫)

有吉佐和子が生まれた日


 今日は有吉佐和子が生まれた日(1931年)。日本の歴史や古典芸能から現代の社会問題まで広いテーマをカバーし、読者を惹きこむ多くのベストセラー小説を発表した。カトリック教徒で、洗礼名はマリア=マグダレナ。代表作は『紀ノ川』、『華岡青洲の妻』、『和宮様御留』など。

悪女について (新潮文庫 (あ-5-19)) 複合汚染 (新潮文庫) 香華 (新潮文庫) 一の糸 (新潮文庫)