古本屋の覚え書き このページをアンテナに追加 RSSフィード


WWW を検索 古本屋の覚え書きを検索

2011-02-01

スウィフト、レイ・カーツワイル


 1冊挫折、1冊読了。


 挫折4『ガリヴァ旅行記』スウィフト/中野好夫訳(新潮文庫、1951年)/後回し。


 6冊目『ポスト・ヒューマン誕生 コンピュータが人類の知性を超えるとき』レイ・カーツワイル/井上健監訳、小野木明恵、野中香方子〈のなか・きょうこ〉、福田実訳(NHK出版、2007年)/神本。600ページで3000円は破格の値段だ。章立てが短く読みやすい。エピグラフと戯曲もセンスが光っている。テクノロジーが指数関数的に飛躍し、「特異点」(シンギュラリティ)に達する。ナノテクノロジーによって極小化したコンピュータチップが人間に埋め込まれる。これがバージョン2.0だ。2040年頃には実現するとカーツワイルは予測している。ここで終わらないのが本書の凄いところ。何とバージョン3.0という未来をも見つめているのだ。脳と身体の情報を完全にコピーすることが可能になれば、それはコピーではなく私である。最終的にはナノ化した知性が宇宙全体に広がり、一体化するという。SFよりもスリリングな論考だ。

『1940年体制 さらば戦時経済』野口悠紀雄(東洋経済新報社、2010年)


1940年体制(増補版) ―さらば戦時経済


 日本型経済システムは日本の長い歴史と文化に根差したものであるがゆえに「変えられない」という運命論を排し、「日本的」と言われているものの多くが「1940年体制的」なものであることを喝破した1995年刊の名著&ロングセラー『1940年体制』の増補版。経済危機後の今日の情勢を踏まえて書き下ろした追加の第11章「経済危機後の1940年体制」では、企業の戦時経済的体質について論じている。戦時期に作られた経済体制に束縛され、日本はグローバリゼーションから取り残されている、と警告する。

ムバーラク政権が与えた屈辱〜エジプト現代圧政史

 ユースフ・イドリース著「黒い警官」は実際に起こった事件を元にして書かれた小説だ。

食糧不足と脱水症状で死んでゆくアフガニスタンの子供たち

 実際、診療所付近で落命する患者たちは、ほとんどが小児であった。栄養失調で弱っているところに汚水を口にし、赤痢にかかる。健康なら簡単に死ぬことはないが、背景に食糧不足と脱水があると致命的である。子供だけではない。多くの病気は十分な食糧と清潔な飲み水さえあれば罹(かか)らぬものであった。


【『医者、用水路を拓く アフガンの大地から世界の虚構に挑む』中村哲〈なかむら・てつ〉(石風社、2007年)】

医者、用水路を拓く―アフガンの大地から世界の虚構に挑む

モルモン教原理主義者と一夫多妻制


 モルモン原理主義者は、現代のモルモン教徒とちがって、聖徒には複数の妻をめとる神聖な義務があると本気で信じこんでいるのだ。モルモン原理主義者の信奉者たちは、自分たちは宗教上の義務として一夫多妻制を実践していると説明しているのである。


【『信仰が人を殺すとき』ジョン・クラカワー/佐宗鈴夫訳(河出書房新社、2005年)】

信仰が人を殺すとき 上 (河出文庫)信仰が人を殺すとき 下 (河出文庫)

子母澤寛が生まれた日


 今日は子母澤寛が生まれた日(1892年)。北海道厚田村出身。股旅物の他、幕末・維新物が多い。新聞記者をするかたわらで、尾佐竹猛らの指導で旧幕臣の聞き書きをまとめ、1928年『新選組始末記』を出す。代表作は『国定忠治』『勝海舟』『父子鷹』など。

新選組始末記 (中公文庫) 新選組三部作 新選組遺聞 (中公文庫) 新選組物語―新選組三部作 (中公文庫)