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2011-02-04

これは圧巻…もしも月の位置に他の惑星があったら、こんな風に見える

 木星でかすぎ(笑)。因みに地球をバレーボールの大きさとすると、月までの距離は6m62cmとなる。月の大きさは地球の3/11である。

カレル・チャペック


 1冊読了。


 7冊目『絶対製造工場カレル・チャペック/飯島周〈いいじま・いたる〉訳(平凡社ライブラリー、2010年)/面白かったんだが、終盤でフリーメーソンが登場してからわかりにくくなっている。前半が秀逸なだけに失速感が強い。ま、それでも一読の価値は十分ある。バルザック著『「絶対」の探求』へのオマージュである。カルブラートルという機械が発明され、わずかな石炭で無限のエネルギーを供給することが可能となった。そして原子の力を解放するこの機械は「絶対=神」をも放出するのであった。やがて放射能のように「絶対」が世界を汚染した。考えさせられるところが多い小説だ。ユートピアとディストピア、宗教と全体主義、SFとパロディが渾然一体となっている。チャペック自身が「この作品全体を【相対主義の哲学】によって押し進める」と書いている。平凡社ライブラリーは少々値段が高いが、フォントも行間のバランスが見事で実に読みやすい。本作りへの愛情が伝わってくる。

森羅万象これ候察の対象ならざるはなし


 その不安を一段と深めさせたのが、教官の一人、沢山浩一大尉の質問であった。

「諸官らは、この二股の町にきて、まず、何を感じたか」

 沢山教官はさらに次のような質問をやつぎばやに浴びせた。

「この町に軍隊が宿営するとしたら、何個大隊ぐらい収容できると思うか」

「ここの主産業は?」

「この町の性格は?」

「この町からどれくらい食糧が調達できると思うか」

「各町家の平均した間取りはどれくらいだと思うか」

 むろん、私たちに答えられるはずがなかった。みんな、しどろもどろだった。沢山教官は質問のあとでこう言った。

「これらを称して候察(こうさつ)という。軍にとって必要な地図を作るには、さまざまな角度から候察しなければならない。自分はこれから諸官に主として兵要地誌候察を教える。諸官らの目に映(えい)ずる森羅万象、ことごとさようにこれ候察の対象ならざるはなし、というのである」


【『小野田寛郎 わがルバン島の30年戦争』小野田寛郎〈おのだ・ひろお〉(講談社、1974年/日本図書センター、1999年)】

小野田寛郎―わがルバン島の30年戦争 (人間の記録 (109))

おまえたちの語る計画は語られた時点ですでに頓挫している


 そして、ただひとり、ほかの少女たちの甲高いおしゃべりを黙って聞いている、おまえたちの語る計画は語られた時点ですでに頓挫しているのだと言わんばかりに。


【『神は銃弾』ボストン・テラン/田口俊樹訳(文春文庫、2001年)】

神は銃弾 (文春文庫)

宮城谷昌光が生まれた日


 今日は宮城谷昌光が生まれた日(1945年)。白川静の著作と出会い光明を見出す。白川に深い影響を受け金文甲骨文字まで独学で学んだ。『王家の風日』が500部刊行にも関わらず司馬遼太郎の目に止まり、葉書をもらっている。殷、周、春秋戦国時代など古代中国に素材を求めた作品が多い。

孟嘗君(1) (講談社文庫) 楽毅〈1〉 (新潮文庫) 重耳(上) (講談社文庫) 介子推 (講談社文庫)


沈黙の王 (文春文庫) 奇貨居くべし―春風篇 (中公文庫) 太公望〈上〉 (文春文庫) 晏子〈第1巻〉 (新潮文庫)

ローザ・パークスが生まれた日


 今日はローザ・パークスが生まれた日(1913年)。公民権運動の母。1955年にアラバマ州都で公営バスの運転手の命令に背いて白人に席を譲るのを拒み、人種分離法違反のかどで逮捕された。これを契機にモンゴメリー・バス・ボイコット事件が勃発。黒人による公民権運動の導火線となった。

ローザ・パークス (ペンギン評伝双書) ローザ・パークスの青春対話 (潮ライブラリー) 勇気と希望―ローザ・パークスのことばローザ・パークス自伝 (潮ライブラリー)