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2011-02-12

福本伸行、大野一雄


 2冊読了。


 10冊目『人生を逆転する名言集 覚醒と不屈の言葉たち福本伸行著、橋富政彦編(竹書房、2009年)/数日前に読了。いやあ痺れる。堪(たま)らん。反逆精神が刃となって振りかざされる。福本の絵が苦手な人でも、これなら読めるはずだ。


 11冊目『大野一雄 稽古の言葉』大野一雄著、大野一雄舞踏研究所編(フィルムアート社、1997年)/これは凄かった。岡本太郎を超えている。悟性という花から狂気が滴り落ちている。脳細胞が攪拌(かくはん)される。天と地との間で重力を意識しながら身体を解放するのが舞踏であることを知る。大野は崖っ淵で蝶のように舞い、遊ぶ。

「もし自分が光の速さで飛んだら、顔は鏡に映るのだろうか?」/『みるみる理解できる相対性理論 改訂版』ニュートン別冊/佐藤勝彦監修、水谷仁編集


 ニュートン別冊を読むたびに、イラストとテキストのバランスの悪さが気になる。絵は大きすぎるし、文字は小さすぎる。高齢者には不向きな雑誌である。


 さほど期待してはいなかったのだが、意外な発見がいくつもあった。


 そのはじまりはアインシュタインが16歳のときに抱(いだ)いた次の疑問でした。

「もし自分が光の速さで飛んだら、顔は鏡(かがみ)に映るのだろうか?」

 顔が鏡に映るには、顔から出た光が鏡に達し、反射して自分の眼にもどってくる必要があります。しかし自分が光と同じ速さで動いていたらどうでしょう? 光は前には進めず、鏡に届かないのではないでしょうか? しかしアインシュタインは「止まった光」などありえないのではないかと考え、悩みました。


【『みるみる理解できる相対性理論 改訂版』ニュートン別冊/佐藤勝彦監修、水谷仁編集(ニュートン プレス、2008年)以下同】


「光の速さで飛んだら」という話は聞き及んでたが、鏡の件(くだり)は知らなかった。


 空気中を伝わる波である音(音波)を考えましょう。音速で飛ぶ旅客機の先端から出た音波は、旅客機の前に出ることはできません。

 音速の速さは気温や気圧によってかわりますが秒速約340メートルです。そして音波は止まった空気に対して秒速約340メートルで進みます。さて音速で飛ぶ旅客機も、止まった空気に対して秒速約340メートルの速さで飛んでいます。ですから旅客機から見ると、前に進む音波は差し引きで速さゼロになってしまい、旅客機の前に出られないのです。以上のことから、こう結論することができます。すなわち、


【もし光が音と同じ性質をもつなら、光速で進む顔から出た光は、かがみ(ママ)に届かないでしょう。】


 光は秒速30万kmである。音は速いようで遅い。だからこそ我々は、左右の耳に届く時間差で音の方向を知覚できるのだ。


 では真相はどうなのでしょう? 結論を先にいっておきましょう。相対性理論によれば、光速で飛んでも自分の顔はかがみに映ります。つまり、


 光は音のような波とは明らかにことなるということです。


 なぜ違うのか?


 光は媒質を必要としないのです。


 なるほど。音が伝わるには大気が必要だ。中学生の時、理科の先生が「宇宙で爆発音などするわけがない」と宇宙戦艦ヤマトを批判していたが、まったくその通りだ。


 それまでは波が海という媒体を必要とするように、光はエーテルという媒質を介して伝播すると考えられていた。アインシュタインはエーテルの存在を疑った。更にはニュートンの絶対座標という概念にも疑問を抱いた。


 光速度は相対的な速度とされ、絶対座標に対して止まっている観測者にだけ秒速30万kmに見えると考えられていた。アインシュタインは「光速度不変の原理」で両方を葬った。南無──。


 アインシュタインを初めとする理論物理学者が示しているのは、豊かな想像力から生まれた問いの中に、宇宙の真理が隠されていることであろう。偉大な問いは、答えをはらんでいるのだ。


 パラダイム・シフトによって世界と宇宙が引っくり返され、まったく新しい姿を見せた。人間は概念を通して世界を認識する。概念とは構造である。


 相対性理論は光速度以外の絶対性を葬り去った。もはや神の居場所はない。

『ロレンツォのオイル/命の詩』


 太郎先輩は再びこの映画を観るべきだ。


ロレンツォのオイル/命の詩 【ベスト・ライブラリー 1500円:ファミリー映画特集】 [DVD]


 5歳の息子、ロレンツォが不治の病に侵されたという恐ろしい事実を知ったとき、オドーネ夫妻(ノルティとサランドン)の壮絶な闘いが始まった。すさまじい葛藤の中で、夫婦愛の強さ、信仰の深さ、そして既存の医療の限界が試される……。人々に希望をもたらす、魅力あふれる意思の固い両親役を、ノルティとサランドンが見事に演じきっている! 真実のみが持つ迫真の映像と全編に流れるクラシックの名曲の数々。名作の香り高い感動の一篇!


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検索するとはこういうことだ/インテルCEOと前立腺がんの1800日

 医師は「使うもの」であって、すべてを委ねるべきではない。なぜなら彼らは裁判官と同様、過去データに判断を依存しているからだ。決して病気や治療法が「わかっている」わけではなく、ただ統計的な判断を下しているだけの話。病気を治すのは自分の治癒力であり免疫力である。医師はそれを促し、手伝っているにすぎない。

パウロはキリスト教徒を迫害していた


 キリスト教が発祥してから、ローマ帝国によって公認されるまでの約300年間、無数のキリスト教徒が、迫害や弾圧の犠牲となったことは、初期の聖人たちにまつわるさまざまな逸話が物語っているが、ステファノはその最初の犠牲者となった人物である。イエスの死の数年後に、ユダヤ教の過激派に虐殺されたのだ。

 このとき、彼をリンチにかけた群衆のなかに、じつは後のパウロも混じっていた。そう、パウロは元来、キリスト教徒を迫害する側の人間だったのだ。


【『世界の「聖人」「魔人」がよくわかる本』一条真也監修、クリエイティブ・スイート編(PHP文庫、2008年)】

世界の「聖人」「魔人」がよくわかる本 (PHP文庫)

ヒトへの進化を促したのは料理


 本書において私は新しい答えを示す。すなわち、生命の長い歴史のなかでも特筆すべき“変移”であるホモ属(ヒト属)の出現をうながしたのは、火の使用料理の発明だった。料理は食物の価値を高め、私たちの体、脳、時間の使い方、社会生活を変化させた。私たちを外部エネルギーの消費者に変えた。そうして燃料に依存する、自然との新しい関係を持つ生命体が登場したのだ。


【『火の賜物 ヒトは料理で進化した』リチャード・ランガム/依田卓巳〈よだ・たくみ〉訳(NTT出版、2010年)】

火の賜物―ヒトは料理で進化した

チャールズ・ダーウィンが生まれた日


 今日はチャールズ・ダーウィンが生まれた日(1809年)。イギリスの自然科学者。卓越した地質学者・生物学者で、種の形成理論を構築。ダーウィンがガラパゴス諸島から持ち帰ったとされるガラパゴスゾウガメのハリエットは175歳まで生き、2006年6月22日に心臓発作のため他界している。

種の起源〈上〉 (光文社古典新訳文庫) 種の起源〈下〉 (光文社古典新訳文庫) ミミズと土 (平凡社ライブラリー)


ビーグル号航海記 上 (岩波文庫 青 912-1) ビーグル号航海記 中 (岩波文庫 青 912-2) ビーグル号航海記 下 (岩波文庫 青 912-3)