古本屋の覚え書き このページをアンテナに追加 RSSフィード


WWW を検索 古本屋の覚え書きを検索

2011-02-16

宮城谷昌光


 2冊読了。


 14冊目『孟嘗君 1』宮城谷昌光〈みやぎたに・まさみつ〉(講談社、1995年/講談社文庫、1998年)/一昨日読み始め、そのまま読了。人を照らす言葉にたじろぐほどの感動を覚える。


 15冊目『孟嘗君 2』宮城谷昌光〈みやぎたに・まさみつ〉(講談社、1995年/講談社文庫、1998年)/本日読み始め、そのまま読了。風洪(ふうこう)は学を志す。苦労の末に師を探し求め、秦へ戻る。風洪は商人の道を歩むことを決意し、白圭と改名する。孫ピン登場。

盲目の冒険者

 ある日、ロブと連れだって、山の中に高さ50メートルを軽く超す無線塔をもっているという噂のアマチュア無線愛好家をサンタクルーズに訪ねた。無線塔は噂どおりの立派なものだった。設備を好きに使ってかまわないと、その男性は言ってくれた。ただし、塔のてっぺんのアンテナを調整しないと使えないとのことだった。マイクはその作業を買って出た。風が吹きつけるなか、ベルトもロープもなしで塔をよじ登りはじめた。前に後ろに、右に左に、1メートル以上ゆらゆら揺れながら登っていった。20メートル、30メートル、40メートル、45メートル。15階建てのビルに相当する高さだ。頂上にたどり着くと、長さ20メートルのアンテナの調節に取りかかったが、その間も無線塔は風に吹かれてメトロノームの針のように揺れ続けた。怖かった。一度でも足を踏み外せば、命はないだろう。それでも、このアンテナの角度を直せば世界のいろいろな土地とつながれるのだと思う期待が恐怖を上回った。


【『46年目の光 視力を取り戻した男の奇跡の人生』ロバート・カーソン/池村千秋訳(NTT出版、2009年)】


 カーソンの少年時代のエピソード。

46年目の光―視力を取り戻した男の奇跡の人生

作為的に死を選ぶのは邪道

-

 人は生まれるとき、自らの意志とは無関係に生を受ける。どこの世界や家庭に生まれるか、選択の余地はない。人生の始まりからしてそうなのだから、作為的に死を選ぶのは邪道であると私は考える。


【『自殺死体の叫び』上野正彦(ぶんか社、1999年/角川文庫、2003年)】


「自殺」と書かないところに、この人の優しさがある。自殺については、いずれ書く予定だ。

自殺死体の叫び (角川文庫)