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2011-04-14

「ケアの消費」という時代


 一方、経済あるいは消費の側からみると、(中略)今後もっとも拡大していくのは、医療・福祉を含む「対人社会サービス」すなわち「ケア産業」なのである。だとすれば、「生命」と「ケア」ということが、これからの経済社会の基本的な概念となるのであり、それはおそらく近代以降の経済発展の最終ステージと考えてよいと思われる。そして、消費あるいは経済という観点からみれば、いま私たちは「ケアの消費」という時代に入ろうとしている。つまり、


 モノの消費(食物など)

   ↓

 エネルギーの消費(電力・ガスなど)

   ↓

 情報の消費(デザイン、本、ブランド、各種メディアなど)

   ↓

 ケアの消費


 ということが、いわば重層的に積み重なった社会として、現代という時代をとらえることができるのではないだろうか。


【『ケアを問いなおす 〈深層の時間〉と高齢化社会』広井良典(ちくま新書、1997年)】

ケアを問いなおす―「深層の時間」と高齢化社会 (ちくま新書)

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