古本屋の覚え書き このページをアンテナに追加 RSSフィード


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2009-07-06

韓国観光公社「Korea Sparkling」のCMが凄い


 一年ぶりにテレビをつけた。部屋中に散乱した新聞紙を整理しながら眺めた。このCMを見たのはラッキーだった。まず、音楽に惹かれた。東洋と西洋の邂逅(かいこう)といった雰囲気があった。ネットで動画を見つけた。まるで、クリストファー・ドイルの世界だ。物語がカットによって構成されていることを思い知らされる。起承転結という解釈を強いながら、記憶の断片をつなぎ合わせることで物語は完成する。何度見ても飽きることがない。



2009-06-04

ダイバーシティ(Diversity):ブリテンズ・ゴット・タレント2009


「ブリテンズ・ゴット・タレント2009」で優勝したダンスユニット。昨日紹介したリンクでは「ディバーシティー」となっているが、動画の発音を聞く限りでは「ダイバーシティ」のようだ。スーザン・ボイルは明らかに予選の時と異なっていた。メディアに露出したことで、彼女の中で何かが狂ってしまったのだろう。


 効果音に合わせたキレのよさやメリハリもさることながら、ダンスを変化に富んだ物語にしているところが彼等の魅力。審査員がスタンディングオベーションをしていないもの、完成度の高い構成によって「見終わった」感が強烈なためだろう。あのサイモンが最初のパフォーマンスを見終えて親指を立てた。この時点で既に審査の対象ではなく、完璧な仕事に対する満足感を示しているようにすら見えた。時に主役が大男から子供に変化するのも楽しい。英語がよく理解できないので心許ないが、どうやら複数の兄弟で構成されているみたいだ。


 最初のパフォーマンスがとにかく凄い。「炎のランナー」の細かい演技が秀逸。パーマの子供が頭を叩かれて後ろに一回転し、左側ではスローモーションで前転している。細部という細部が完璧。立て続けにもう二つの仕掛けを施している。これがわずか2分間で行われているのだ。


 やり取りも自然体で謙虚。何とも言い難い爽やかさが滲み出ている。そして明るい。ここに至るまで彼等は何千回、何万回も振り付けを繰り返してきたことだろう。見事なパフォーマンスは、鍛錬に裏づけられたものであり、まさに修行そのものだ。言葉を介さなくても、彼等のダンスは雄弁だ。

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2009-05-10

米沢ワイン(直江兼続ラベル)白


 少し甘めだが、口当たりがよく後味が爽やか。嘘のない味だ。真面目、誠実、堅実といった印象を受ける。アルコールよりも果実の味が勝っている。労働の対価として、大地の実りがご褒美をくれたような気にさせられる。つまり、毎日飲むのに相応しいワインだ。

2009-04-12

出羽桜「一路」:日本酒


 山形県出羽桜酒造の「一路」を呑んだ。正確には「出羽桜 純米大吟醸 しぼりたて生原酒 一路」(500ml)と書かれている。麗々しく「IWC 2008 インターナショナル・ワイン・チャレンジ『SAKE』部門 最優秀賞」と書かれた紙がビンの首からぶら下がっている。


 ビックリした。まず花の薫りが鼻腔をくすぐる。一口呑むや否や、フルーティーな味わいが拡がる。後味もスッキリしている。「待てよ、そんなわけないよな」と思いながら、グビグビ呑んでしまう。「あれ、おかしいな」と感じているうちにビンは空になっていた。


 何がおかしいか? 米が果実であることを思い知らされるのだ。いや、米はもちろん果実ではない。だが一路の味わいは、まったく果実と変わりがないのだ。表現する適当な言葉が見当たらない。


 地元山形県でも入手が困難なようだ。呑めば、「それも当然」と得心がゆく。こんな旨い酒はいまだかつて呑んだことがない。

山形県 出羽桜酒造 出羽桜 一路【いちろ】純米大吟醸酒 720ml

2008-10-11

焼そばに見るソースvs塩の行方


 焼そばの季節が到来した。短パン姿で震えるようになり、「残暑でざんしょ」という駄洒落を二、三度飛ばした後に、焼きそばの季節は音もなく訪れる。ま、年中食べてはいるのだが、やはり寒さというファクターを欠いて、焼きそばの力を十全に発揮することは困難だ。


「塩だれ味の焼そば」を食した。カップに入ったやつだ。真の美食家にとっては、店舗の場所や外装及び内装なんぞはどうでもよく、たとえスーパーで安売りしていたとしても、味を追求せずにはいられないのだ。ってなわけで、「明星 一平ちゃん夜店の焼そば塩だれ味」について書いておこう。


 焼そばといえば普通はソース味である。ソースというのは非常に便利で、本来の味を打ち消す圧倒的なパワーを持っている。つまり、子供じみているってわけだな。例えば、東京下町のもんじゃ、大阪のお好み焼き、広島焼きなど、ソース味の食べ物はいつでも貧しい庶民の味方だった。金持ちはソースをドバドバかけるような真似をしない。


 塩分の摂り過ぎが問題視されるようになったのは、私が中学生の頃からだと記憶している。保健の授業で「このグラフでは日本人の死因で脳卒中が多くなっているが、理由は何か?」という先生の質問に対し、タカグロ一人が元気一杯返事をし、「お新香と味噌汁を食しているからです」と答えたのだ。思わず私は、「今まで“オハグロ”と呼んですまなかった」と心の中で謝罪したのを昨日のことのように覚えている。


 大体、塩分の摂り過ぎが問題じゃなくって、身体を動かさなくなったことこそが本当の問題なのだ。昔ほど労働者は額に汗して働くこともなくなった。炭鉱で働く男達は、塩を舐め舐め、顔を真っ黒にしながら重労働をこなしていた。


 その一方で、塩には透明感があり、素材の味を引き立てることも手伝って、ラーメンの世界では「あっさり塩味系」が持てはやされている。健康ブームも手伝って、今時は様々な国や地域の色々な塩が販売されている。


 で、塩だれ焼そばだ。今朝食べたのだが、中々美味かったよ。ふりかけの量がもう少し多いといいのだが。タレの色が薄いので、よく掻き回すのがコツだ。


 そして先ほど、またぞろ焼そばを食べた。これは「横浜中華焼そば 業務用 5食入り」(千神麺工業有限会社)。スーパーの安売りワゴンにあったものだが、圧倒されるほど美味かった。塩だれ焼そばの話は、もう忘れてもらって構わん。それほど美味しい。キャベツを加え、常備してある青海苔をドバッとかけただけだが絶品だった。明日、かみさんに食べさせる予定。潤んだ瞳で、私のことを天才シェフと仰ぐことになるのは確実だ。

明星 一平ちゃん夜店の焼そば塩だれ味 133g