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2011-10-15

『インテリジェンス人生相談 復興編』佐藤優(扶桑社、2011年)


インテリジェンス人生相談 復興編


相談者「妻が放射能に怯えて沖縄に逃げました……」

佐藤優「私は東京にとどまるが、他人に強要はしない」


相談者「放射能汚染にまつわる差別が悲しすぎる」

佐藤優「差別を克服する活動は真に愛国的だ」


相談者「熟女とのSEXの意義をどう考えますか?」

佐藤優「『熟女もの』以外の官能小説を読んでみる」


 かつて外務省のラスプーチンと呼ばれた、作家・佐藤優氏が”超個人的”な問題の解決方法から日本復興のシナリオまでも説く、異色の作品が登場! 『週刊SPA!』誌上で好評連載中の「佐藤優のインテリジェンス人生相談」から震災にまつわる話や恋愛、職場、家族などにまつわる話を63本、ウオトカを片手に佐藤優氏が直接、相談者の疑問に答えた「マンツーマン人生相談」4本の計67本を収録。各相談には回答とともに、知の巨人・佐藤優氏が解決の糸口となる参考文献も紹介。つまり、同書は超個人的な問題から日本社会全体が抱える問題を浮き彫りにするノンフィクション作品でありながら、佐藤優氏独自の視点を交えた論評集でもあり、秀逸なブックガイドでもあるのだ。

2011-10-14

国家秘密漏洩の最高刑は死刑にすべきだ


 筆者は、原則として死刑に反対する。その唯一の例外が、外交、国防、インテリジェンスに従事する公務員が、意図的に情報を漏洩し、外国や国際テロ組織による日本国家に対する攻撃を招いた場合である。死刑制度が完全に廃止されている国家においても、このような事態が生じると超法規的な処刑が行われる。その場合。「容疑者が武器によって抵抗したので、止むをえず殺害した」という口実が用いられることになる。


佐藤優

2011-04-19

歴史とは死者と生者が連続しているという物語


 歴史とは死者と生者が連続しているという物語で、この物語を維持する仕組みを失ってしまえば、国家も歴史も崩壊する。戦没者の顕彰はナショナリズムを維持する上での不可欠の機能で、私の理解では、靖国神社は戦没者を慰霊するというよりも顕彰する場所なんですね。


【『国家の自縛』佐藤優〈さとう・まさる〉(産経新聞出版、2005年/扶桑社文庫、2010年)】

国家の自縛 (扶桑社文庫)

2011-02-05

外交の世界における論理構成


 ここで強調しておきたいのは、外交の世界において、論理構成は、その結論と同じくらい重要性をもつということだ。


【『国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて』佐藤優(新潮社、2005年/新潮文庫、2007年)】

国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

2011-01-15

北方領土ビジネスの領袖・袴田茂樹青山学院大学教授


佐藤●青山学院大学の袴田茂樹(はかまだ・しげき)教授は、「橋本三原則」のひとつである「長期的視点」について、「ロシアに対して『問題解決に時間がかかってもいい』という誤ったシグナルを送ることになった」と批判していますが、まったくピントのずれた解釈ですね。「『長期的視点』で日ロ関係を進めるためには、領土問題をできるだけ早く解決しなければならない」というのが正しい理解なのです。

 おそらく袴田教授はこのことがわかっているのに、あえて曲解したいい方をしているのでしょう。なぜなら、「北方領土ビジネス」に傷がつくからです。「北方領土ビジネス」というのは、北方領土問題に関わることで利益を得ようとする行為です。したがって、領土問題が解決せずに長引けば長引くほど金や利権になるのだから、できるだけ足を引っ張るような論陣を張ろうとするわけです。


【『北方領土 特命交渉』鈴木宗男、佐藤優(講談社、2006年/講談社+α文庫、2007年)】

北方領土 特命交渉 (講談社+α文庫)