Hatena::ブログ(Diary)

名もないテクノ手 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

EPUB版『InDesign者のための正規表現入門』

InDesignのTips一覧

2009-02-23

[]フォントの見分け方(初級)

デザイナーはもちろん、DTPに携わる人にとって、フォントの種類が見分けられるのは基礎体力のひとつです。しかし、さまざまなメーカーのさまざまなタイプのフォントを見分けるのは至難の業。残念なことだけれど「フォントを見分けるなんて簡単!」なんて豪語する人の識字率は、実は結構低いのです。

もちろん、業界の中には驚異的な能力を発揮しちゃうフォントラブな人もいます(笑)。今回は、そういった(特別な)感情移入なしに^^、誰にでもわかる簡単な見分け方のヒントを示したいと思います。

効率よくフォントを見分けるためには、文章のなかでよりたくさんでてくる可能性がある字形の特徴をつかむことです。具体的には「数字」「アルファベット」「記号」「かな」の字形です。こうした基本的な字形が分かり始めると、ほかにもさまざまな特徴が気になりだしたりします。

▼最初に例示字形を示します。

f:id:seuzo:20090222231207p:image

もっと拡大してみたい人はPDFを見てください。

http://www.seuzo.jp/test/font_test.pdf

欧文フォントは数が多いので、今回は例示しませんが、見分け方は同じです。


数字で見分ける

ゴシック系で、特徴的な字形は「1」と「7」です。欧文フォントではFranklin Gothicなど「1」の下にひげがあるものも多く存在します。

「1」のトップがナナメになっているゴシック系
  • 小塚ゴシック
  • 平成角ゴシック
  • 平成丸ゴシック
  • じゅん
  • スーラ
「1」のトップが直角になっているゴシック系
「1」のトップが矢印になっているゴシック系
  • 中ゴシックBBB
  • 太ゴB101
  • 見出ゴMB31
  • ゴシックMB101
  • セザンヌ
  • ニューセザンヌ
  • ロダン

「7」の垂線が直線になっているゴシック系
  • 小塚ゴシック
  • 平成角ゴシック
  • 平成丸ゴシック
  • 新ゴ
  • ニューロダン

アルファベットで見分ける

アルファベットは文字数が少ないけれど、さまざまな特徴があります。特徴だけを列挙してみます。

  • 「k」の右側が新ゴ、じゅんのように「くの字」になっているものと、ゴシックMB 101のように離れているもの。
  • 「g」が中ゴシックBBBのように「巻きグラム」になっているものと、小塚ゴシックのように巻いていないもの。
  • 「E」の真ん中の横棒が平成系のように少し短いものと、小塚系のように上下に合っているもの。
  • 「R」の右下の斜め線が平成系のようにまっすぐなものと、中ゴシックのように上部の途中から始まりやや丸みを帯びているもの。

記号で見分ける

  • 「&」が新ゴ、じゅんのように略書きのものと、ひとふでになっているもの。
  • 「&」の最後がリュウミンや見出し明朝のように上方向にはねているものと、そうでないもの。
  • 「%」の丸が平成系のように比較的○に近いものと、小塚系のように0に近いもの、またその間隔。
  • 「*」が6本線のものと5本線のもの。
  • 「*」が線で構成されているものと、しずく状になっているもの。
  • 「$」の縦線が小塚ゴシックのように離れているものと、繋がっているもの。

かなで見分ける

かなのなかでは、「なにぬねの」が比較的わかりやすいです。

  • 「な」の点が太ゴのようにつながっているものと、はなれているもの。またその角度。
  • 「に」の左の縦線が中ゴシックBBBのようにはねているものと、新ゴのようにまっすぐなもの。
  • 「に」の右上の横棒が見出ミンのように凹んでいるものと、リュウミンのように凸っているもの。しかも、リュウミンはこの線の最後がはねています。
  • 「ぬ」の左下が見出ミンのように止めが入っているものと、なめらかなもの。
  • 「ぬ」の中央部が新ゴのように突き出ていないものと、突き出ているもの。
  • 「ね」の左上の横線が新ゴのように縦線を超えていないもの、と超えているもの。
  • 「の」の始まりがリュウミンのようにひげがあるものと、なめらかなもの。
  • 「の」の左下の切り返しに見出しミンのように止めが入るものと、なめらかなもの。
  • 「で」が気になるのはきっとMM-OKLの呪い^^。「で」以外でも点の大きさや付き方によって区別があります。

ほかにも...

漢字などは、基本的な偏の形を覚えるとよいようです。明朝系で「(」の肉付きが少ないのが、もっとも細いウエイトです。

いろいろ細かく書きましたが、たいてい独学の域を出ていません。フォントラブなみなさまには、僭越なことこの上なく、だんだん心細くなる次第です。もしよろしければ、読者の方のちょっとした見分け方を教えていただければ嬉しく思います。