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名もないテクノ手 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

EPUB版『InDesign者のための正規表現入門』

InDesignのTips一覧

2009-06-15

[]「DTP Booster Vol.2」レポート

鷹野雅弘は放火魔だ。

彼は言う「DTPは知られざる知にあふれている」と。そしてそれは「とても楽しいことだろう」と。そう言いふらして、あちこちの人の心に火を放つのだ。この業界の「芯まで水分を含んだ熾き」のような気分なんて眼中にない。斜め左からの雑音もおそらく彼には届かない。彼のいる周囲は少しだけ温度が高くて、その放射熱で周りの人まで微熱を帯びてしまう。

そんな鷹野雅弘さんがデジタルクリエイターズデジタルハリウッドを巻き込んで始められたセミナーイベント:

DTP Booster

このVol.2イベントが6/13に銀座アップルストアセミナールームで行われたので行ってきました。DTP Transitによるセルフレポート:

DTP Booster Vol.2が開催されました - DTP Transit

さっそく微熱が上がり始めた人々によるレポートも必読。詳しいことはそちらを参照してください。以下ぼくのレポートは極主観的落ち穂拾い。


JavaScriptを使ってIllustratorを遊んでみよう 三村克巳(フォルシア株式会社

「手作業」と「プログラミング」の間には已然として高い(心理的)垣根がある。プログラミングスキルを教えるのが、いかに難しいかを(期せずして)表してしまったセッションであった。この種のセッションで多用される「簡単です」という常套句は、おそらくなんの効果もない。プログラミングに必要なのは「モチベーション」であって、積極的なモチベーションさえあれば、別に「簡単」でなくてもいいのだ。モチベーションを喚起させる魔法はない。講演者にはオーディエンスを超える「強いモチベーション」を要求されるのかもしれない。あと、三村さんの「手作業でやれることはなんでもできます」というのは、ちょっと違う。プログラミングは手作業以上のことができる。めちゃめちゃ強力にできる。プログラミングにしか触れない「隠しコマンド」さえある。しかし、論理的に「できる」ことと実際にやれることは少し乖離している。チューリングタール抗のように。


Illustratorで光の表現 川端亜衣(イラレラボ

これはもう素晴らしいとしか言いようがない。イラレラボでおなじみの秀逸な作例が、目の前でリアルタイムで作られていくのだ。これは「カワココ体験」とでも名付けたいくらいだ。そして、端々に「すぐに使えるTips」が織り込まれていく。Photoshopのピクセル表現ではなく、Illustratorによるベクター表現へのこだわりも半端ではない。そこにはシーケンスのエレガントさや、デジタルデータとしてのスマートさを追求する美学が感じられる。使用した作例はすべて「イラレラボ」にてダウンロードできるようになっている。 川端さんはこうしたセミナーは初めてでとても緊張したとおっしゃっているが、こちら側からはとても落ち着いておられるように見えた。しばらく沈黙が続いても、意味のある沈黙として成立するのは人柄というものだろう。

打ち上げの席でお話をさせていただく機会に恵まれた。彼女はなんと、ぼくと同じ高校の出身者であった。ああ、この街で会えるなんて不思議。


Illustratorでの文字組版 鷹野雅弘(株式会社スイッチ)(DTP Transit

Illustratorの過去バージョンを俯瞰して、「アピアランス」「テキストエンジン」「マルチアートボード」などのアドホックな機能についてのおさらい。鷹野さんの豊富な実務経験に裏打ちされたテクニックと、(おなじみの)巧みな話術にオーディエンスは釘付けとなった。スキルアップのためのTipsと、全体の文脈を捉える目線はなんど聴いても新鮮だ。


DTP Booster」は今後も活発な活動を続けるという。8月にはInDesignのセミナーも開く予定だそうだ。いままで聴衆の前で話したことのない人を連れてくるという。隣の人がやっていることを知りたい、平熱を上げたい方は是非参加されるといいと思う。

DTP Boosterの成功は、鷹野雅弘というイベンターの能力や才能もあるだろう。けれど、彼(と彼に放火された人々)が持つ熱の意味と作用にこれかも注目していきたい。 彼がぼくらと同じフィールドにいるのを感謝します。

7月にはIllustrator CS4の書籍も出されるそうです。

Illustrator CS4 完全制覇パーフェクト CS4/CS3対応

Illustrator CS4 完全制覇パーフェクト CS4/CS3対応

RRRRRR 2009/06/15 10:08 >プログラミングに必要なのは「モチベーション」であって、積極的なモチベーション
>さえあれば、別に「簡単」でなくてもいいのだ。
ああ・・・。そうか。そういうことなのね。腑に落ちました。

seuzoseuzo 2009/06/15 10:35 少々難しかろうが、「やりたい」人にとっては、スキルアッップチャンスになりますよね。
「積極的なモチベーション」を持って、そこを難なく乗り越えてしまった人は、「簡単だ」と簡単に言ってしまう。
ほんとうはそこに秘密がいくつもあるのだから、上から目線では何も解決しないな、と。

komkom 2009/06/20 03:06 私のモチベーションは、seuzoさんの「Perl講座」によって「モチ」のようにふくらみました。

seuzoseuzo 2009/06/20 03:52 >seuzoさんの「Perl講座」

うわ。
ありましたね... 今は昔。あれからもう10年ですよ。
あの頃は元気があったんですが(w

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