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EPUB版『InDesign者のための正規表現入門』

InDesignのTips一覧

2009-07-27

[]TeXことはじめ〜TeXで数式を書く

わたしはこの業界に20年以上いるけれど、幸か不幸か{¥TeX}*1に関わりあうことなく過ごしてきた。うっかりものだ。学参にもセンセイ方にもさっぱりご縁がなかったのだ。それは多分幸いだ(w

だがしかし! たくさん数式を扱う仕事が来そうなので、ちょっと下調べ。インストールから数式の部品を作るまでメモしておく。その筋の方から見れば、間違いも含まれているかもしれないので、お気づきの方はご指摘ください。


インストール

当方の環境は下記のとおり。

  • Mac Pro Quad 3GHz / 4GB memories
  • Mac OS X 10.5.7

インストールはこちらを参考にさせていただいた。ほぼこの通りの手順でインストールは完了する模様。感謝。

How to install X and pLaTeX environments on Mac OS X

補足するならば、bigptex071105.dmgに含まれる「pdfmFontChanger」でデフォルトのCID Mapを選択するのだが、「Ryumin」を選んだままでは、TexShopでフォントが正しくPDFにエンベットされていないのだった。「Hiragino」を選んでおく。必要ならpdfmFontChangerをコピーしておくといい。

ShiftJISを使うのに若干の抵抗があるが、目的は数式なのでここはサイトの説明に従った。OTFの各種グリフにもアクセスできるようだけれど、それは今後の課題ってことで。

あと、数式に使用するフォントは下記からダウンロードして使えるようにしておくこと。

Index of /pub/text/CTAN/fonts/cm/ps-type1/bakoma/otf


TexShopを使う

環境設定としては下記の2点を実施した。「TexShop」メニューから「環境設定...」を開いて

  • 「書類」タブの「設定プロファイル」を「pTeX(ShiftJIS)」にする
  • 「書類」タブの「エンコーディング」を「Japanese(ShiftJIS)」にする

f:id:seuzo:20090726150917p:image

文書作成の基本的な流れとしては下記の通り。

1)「ファイル」メニューから「新規」を選択して、新規ドキュメントを作成する

f:id:seuzo:20090726152556p:image

2)ドキュメントウインドウ上部の「テンプレート」から「LaTeX Template」を選択する

f:id:seuzo:20090726152706p:image

3)それらしい箇所にそれらしく入力して、一旦保存する

f:id:seuzo:20090726154453p:image

4)ドキュメントウインドウ上部の「タイプセット」をクリックすると、プレビューウインドウが開いて確認できる

f:id:seuzo:20090726154721p:image

5)TeXドキュメントと同じ階層にPDFが作成されているので、試しにAcrobatで開いてみる。フォントも埋め込まれているようだ。

f:id:seuzo:20090726155226p:image


DTPに使用するために、数式の部品を作る(コマンドライン編)

TexShopからちょっと離れて、DTPに使用するために、数式の部品を作る方法を考えてみる。まあ、考えなくても概ね下記の通りなんだが。

TeXの数式をDTPソフトに - TeX Wiki

要するに、アウトラインを取ったEPSをコマンドラインで作成して、InDesignIllustratorなどに貼付けようって魂胆だ。気に入った!

とりあえず、手順どおり試してみよう。下記のTeXファイル(2009-07-27_02.tex)をどこかに保存しておく。

\documentclass{article}
\pagestyle{empty}
\begin{document}
\[ \int_{0}^{\infty} \frac{\sin x}{\sqrt{x}} dx = \sqrt{\frac{\pi}{2}} \]
\end{document}

ターミナルからこの2行をタイプする。1行づつ実行すること。

$ latex 2009-07-27_02.tex
$ dvips -E -Ppdf 2009-07-27_02.dvi -o 2009-07-27_02.eps

これでEPSはできたので、とりあえずInDesignに貼ってみるべし。

f:id:seuzo:20090726164720p:image

おお、うまくいった。すばらしい。

だがしかし、これだとアウトラインが取られていないので、部品の受け渡しとしてちょっと不安が残る。ので、安心して受け渡しできるようにアウトラインを取ってしまおうという作戦。デフォルトのポイントサイズだと、ビットマップ化されてしまうとのことで、最初の1行目を「\documentclass[30pt]{jsarticle}」として30ptをデフォルトにしておく。

\documentclass[30pt]{jsarticle}
\pagestyle{empty}
\begin{document}
\[ \int_{0}^{\infty} \frac{\sin x}{\sqrt{x}} dx = \sqrt{\frac{\pi}{2}} \]
\end{document}

そして、このTeXドキュメントに対して、ターミナルからコマンド入力する。

$ platex 2009-07-27_02.tex 
$ dvips -E -Ppdf 2009-07-27_02.dvi -o 2009-07-27_02.eps
$ eps2eps 2009-07-27_02.eps 2009-07-27_02_outline.eps

出来上がった「2009-07-27_02_outline.eps」をIllustratorで見てみよう。

f:id:seuzo:20090726175403p:image

しっかりアウトラインが取られている。すばらしい。


TeX2imgを使う

コマンドラインもワビサビの効いた奥深い世界なんだけど、GUIでもうちょっとなんとかならんのか、みたいに思う人もいるかもしれない。専用のシェルスクリプト書くのも手間だしね、と。あるんだな、これが。こういうところが至れり尽くだと実感する。

TeX2img配布サイト

アプリケーションを起動するとメインウインドウが出るので、その中に数式部分だけを書けばいい。

f:id:seuzo:20090726181744p:image

保存パスを指定して「画像生成」ボタンをクリックすると、画像が保存され、プレビュー.appでプレビューが見られる。

f:id:seuzo:20090726182154p:image

保存された画像はもちろん、アウトライン済みである。

f:id:seuzo:20090726182329p:image

拡張子を「.pdf」にすれば、PDFで画像が得られる。

f:id:seuzo:20090726182626p:image


TexShopふたたび

で、肝心の数式そのものなのだが、TeX初心者がいきなりバリバリ数式のコマンドを打てるはずもなく、打ちひしがれてしまうのだった。そこでTexShopですよ。

「ウインドウ」メニューから「LaTeXパネル...」を選択すると、数式で使える記号などが一覧になっている「LaTeXパネル」が開く。

f:id:seuzo:20090726183539p:image

あとはここから好きなだけ記号を使うといいよ。「いいよ」と言ってはみたが、楽譜の採譜できない人が楽譜を書けないように、基礎数学すらおぼつかない人にとってはここがやはり大きな壁なのであった、バタッ。


本を読まう。さう思ふのであつた。

[改訂第4版]  LaTeX2ε美文書作成入門

[改訂第4版] LaTeX2ε美文書作成入門

TEX入門

TEX入門

*1:はてなにもTeX記法があるんですな。ちなみに、「テフ」(またはテック)と読み「TeX」と表記する。「テックス」と読んだり「TEX」と表記すると偉い人に怒られるので注意。

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