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名もないテクノ手 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

EPUB版『InDesign者のための正規表現入門』

InDesignのTips一覧

2009-12-09

[]DTP Booster 009レポート

昨日、お茶の水で行われたDTP Booster 009「決定版!PDF出力の手引き - データ制作からのアプローチ -」にお邪魔させていただきました。

DTP Booster 009(Tokyo/091208)(2009年12月8日、デジタルハリウッド本校セミナーホールで開催)

当日のわたしのTwitter実況(ライブ感あふれるタイプミスや誤解など満載^^):

市川せうぞー(@seuzo)/2009年12月08日 - Twilog


出力セミナーは、「松久さん以前」時代と「松久さん以降」時代にきっぱりと分かれると思います。「松久さんの前に松久さんなく、松久さんの後に松久さんなし」です。前時代をご存知の方はすごくわかってもらえると思うんですが、たいていの出力系セミナーではすべての話の前提は「機器依存」であり、ノウハウは一族の秘法でした。産業革命以前の徒弟制度みたいな感じです。ただでさえブラックボックスが多い中で、限られた少数のウィザードたちが社内だけで通じる呪文を唱え合っていたのです。すべての語尾は「などの場合もある」「であるかもしれないが、断定はできない」「個人的には、そのような印象を受ける」などといったあやふやなもので、正しい出力は「個人の経験とカンとPostScript Red Bookだけが知っている」と言われていました。

メーカーの技術者でありながら、ここまで明快な話ができる人をぼくは知りません。その技術的な裏付けで、どんな困難でさえ松久さんの前では安易なことだと思えます。トラブル対策で大切なのは「発生条件と回避方法」だと言い切れるのは、それが検証可能だからです。そして、その検証結果をシェアすることが全体の利益にかなうと信じます。

出力に携わる方の中には、検証することなく、盲目的に、右から左に、風が吹けば桶屋が儲かる式に、AといったらBといった調子で「ナニカ」を信じておられることがあります。曰く「EPSじゃなきゃダメです」、曰く「PDFは出力できません」、曰く「AI8形式に変換して入稿してください」、曰く「アウトライン取らないと文字は必ずバケます」、曰く「PDF/X1-aだったら絶対大丈夫です」、曰く「Distiller経由でないと絶対ダメです」...etc. 試してみればいいのに。ただそれだけなのに。


セミナーの中で「APPEならどこでも同じに出るわけじゃない」とおっしゃっていました。「カラープリンタからCTPまでAPPEで統一したからといって同じ結果になるわけではない」ってことらしいです。単に処理エンジンが同一だとしても、前処理と後処理で、解析と最適化がされているだからだそうです。これについてはぼくも誤解していました。*1


参照

*1:おそらく、松久さんがおっしゃっているのは、厳密な意味でのRIP演算結果だと思います。破線問題とか。たとえば、RGBワークフローで正しいプロファイルに基づいたPDFを、APPEで統一することでかなりカラーの問題はクリアするんじゃないでしょうか?

PICTRIXPICTRIX 2009/12/09 21:54 せうぞ-親分、折角この件ご紹介頂いておきながら行けませんでした。ごめんなさい。
この実況中継ご苦労様でした!、大変そうな所が面白いっす。

seuzoseuzo 2009/12/09 22:05 年末なので行けなかった方も多いと思います。
お話を聞きながら、スライドを見ながら、考え事をしながら、タイプをしていますから、時々間違えているかもしれません。
しかしながら、ちょっとすこしでも雰囲気が伝わればいいなあと思いました。

(z-)(z-) 2009/12/10 12:16 例によってまったく行ける算段のつきようもなくヘソを噛んでおりました
特に今回の内容はくやしすぎますね。

さておき
>セミナーの中で「APPEならどこでも同じに出るわけじゃない」とおっしゃっていました
読みのニュアンスで正反対の意味に聞こえるので一瞬混乱したですw

seuzoseuzo 2009/12/10 14:09 >読みのニュアンスで正反対の意味に聞こえるので一瞬混乱したですw

ああ、すみません。
つまりぼくたちは、APPEをAcrobatのいちバージョンみたいに捉えている節があって
Acrobatのバージョンさえ揃えたら、どのPDFも同じに見えるんじゃないかと思っていたわけです。
しかし、実際にはプリ演算処理とポスト処理によって、最終結果は変わりますよってこと。

脚注で言っていることは、少なくともRGBワークフローでCMMの性能に左右されたりしないだろうってことです。
これはAPPEが登場した頃、盛んにいわれていたことなんだけど、どうもみなさま記憶にないみたい。

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