王と鳥
これの前身に当たる「やぶにらみの暴君」が宮崎駿や高畑勲に強い影響を与えたことで有名なフランスのアニメーション。1980年公開。近所のミニシアターでやってたんで見てきましたよ。
ヨーロッパのアニメによくある寓意的な内容で、高畑勲の解説にあるように自由と体制みたいなのを扱った話なんですが、今のアニメを見慣れた目から見るといろいろと辛いなと。当時は鮮烈であっただろう寓意も、今となっては日常的に体感しているものとなっていて、新しい視点を切り開くみたいな新鮮さがなく、クライマックスでの城の破壊も迫力がまったくなくて全然盛り上がらず。確かに叙情的な場面は美しさを感じさせるところもあって、城のデザインや屋根の上でのアクションと後に宮崎駿が監督するカリオストロの城を彷彿させる場面は楽しかったりしましたが、全体としては退屈してしまって時の流れの無情さを感じましたよ。
まあ、現在作られているアニメが、はたして数十年後にも語り継がれているだろうかなんてことを考えると、やっぱり偉大な作品なんだと思いますが。あと書き忘れてたけど、羊飼いの娘の生足はなかなかエロくて描き手のフェチ心が感じられました。
ネギま!? 第14話「科学理論も、魔法相手じゃあってないようなものです、はっきり言って」by葉加瀬
強引でなし崩し的な展開ここに極れりといったところだれど、クラスの全員が飛び降りて次々とキスをしていく場面は、力の入った作画と画面作りで重力や風の流れが感じられて良かったですよ。キスの前後でそれぞれの人物のキャラを感じさせる仕草が入るのも印象的。なかったことにされた前のアニメの主題歌のハピマテが流れるのは、単に曲が合っていたからなのか、作る側の何らかの意図が込められているのとか気になるところ。
とにかくクラス全員と仮契約を済ませたことだし、新展開ではストーリーの方も盛り上がるよう期待。