『GANTZ PERFECT ANSWER』 佐藤信介監督

GANTZ PERFECT ANSWER [Blu-ray]

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電車に轢かれ、ガンツの世界に召喚されてしまった幼なじみの玄野と加藤。ガンツに命じられるまま星人との戦いに身を投じ、倒した星人に応じて加算される得点が100点になり、無事ガンツの世界から解放されることを目指していた。しかし、その戦いの中で加藤を失ってしまった玄野。やがて、100点到達の特典で人間を再生させることも可能と知り、加藤を生き返らせるために懸命に戦い続ける玄野だったが…。
映画 GANTZ: PERFECT ANSWER - allcinema

原作ありきの映画はまずもって映画にするにあたって適当な尺の物語にしなければなりません。そもそもマンガ原作ではどうしても映画には向いていない長い作品が多く、GANTZも同様に映画にはかなりの尺を容易しなければ、完全に再現することできません。ここで取る選択は映画は別の物語にしてしまうことですが、その点においてデス・ノートはここ数年のマンガ原作の映画化の中でも割とうまくいったほうだと思います。しかしながら、このGANTZは完全に「なぜ戦うのか?」に対してはほとんど答えを出さないまま、ほとんど物語として終わらせるにはあまりにも投げやりな、それはもうジャンプで打ち切られた最終回のような終わり方でした。もちろん、星人サイドの「仲間を殺されたので復讐する」というセリフで彼らの立ち位置はある程度分かるけども、でもGANTZサイドの存在理由が分からないと何も解決しない。誰が何のために、一番基本的な設定くらいないとね。原作と同じ展開は無理にしても、映画は多少ぶっ飛んだ設定でも良いので、無理にでもいいので、単体で納得のできる映画にして欲しかった。それか「これからも俺たちの戦いは続くエンド(笑)」。1に続き、アクションシーンは思ったほど悪くなかったし、前作の段階ではそんなに悪くならないかなと思っていたので、少しがっかり。


GANTZがなんなのかも分からないのに、何も分からないのに、すべてが終わったとも思えないのにこんなエンディングはあり得ないよ。


ことさら実写GANTZの配役に似ているうんぬんは言うつもりはないのですが、鮎川映莉子役はあんまり美人とは思えないので、そこが一番無駄に気になった。その配役はどうなの?って。役柄と合っていない気が…。