日仏演劇協会 公式ブログ

日仏演劇協会公式ブログ le blog officiel de la Société Franco-Japonaise de Théâtre

オリヴィエ・ピィ作「若き俳優への手紙(Epître aux jeunes acteurs)」

http://www.spac.or.jp/10_spring/acteurs
作:オリヴィエ・ピィ(Olivier Py)
演出:宮城聰
日本語台本:平田オリザ  翻訳:芳野まい
出演:ひらたよーこ 杉山夏美
製作:SPAC
6月12日(土) 13時、13日(日) 15時30分開演
静岡芸術劇場
上演時間:90分(予定) 
日本語上演・英語字幕 ★静岡県内の中学生は、30名までご招待あり。

「Shizuoka春の芸術祭2008」ではじめて日本公演を行ったピィが上演したうちの1本がこの『若き俳優への手紙』でした。観客が目の当たりにしたのは、まぎれもなく「演劇の奇跡」。ピィの劇詩は、言葉が肉体に宿ることの神秘を、圧倒的な衝撃とともに伝え、野外劇場は深い感動に包まれました。
今回は、このピィの傑作を、現代口語演劇の旗手・平田オリザの日本語台本をもとに、SPAC芸術総監督・宮城聰の演出でおくります。
これだけでも「事件」と言うには充分の共作ですが、この劇詩を身をもって演じるのは、オリザ氏の実生活上のパートナーであり、現代口語演劇の体現者であるとともに、現実離れした独特の存在感で異才を放ち、ミュージシャンとしての活動も盛んな、女優・ひらたよーこ… 
“役者”がそろいました。もう見逃す手はありません。

参考文献:Oliver Py, Théâtre complet, Tome 2, Paris, Acte Sud, 2009.
―――佐伯隆幸「オリヴィエ・ピィについてわたしの考える若干の事象」『シアターアーツ』第36号(2008年秋号)、pp.40-45
―――「インタヴュー:オリヴィエ・ピィ」聞き手=芳野まい、『シアターアーツ』第36号(2008年秋号)、pp.46-51