2号機原子炉の透視成功 福島第1、炉心溶融裏付け 名古屋大

(3/20 12:57 時事通信配信)

名古屋大などの研究グループは20日東京電力福島第1原発2号機の原子炉内部を、宇宙線を利用して透視することに成功した
と発表した。測定結果から炉心溶融が裏付けられたとしている。

特殊な写真フィルムで、宇宙線が大気に衝突した際に生じる「ミュー粒子」の量と飛来方向の分布を測定。事故後も燃料が残っ
ている5号機と比較した結果、2号機の炉心部分の物質量が明らかに少なく、溶融が裏付けられたという。
 
名古屋大の森島邦博特任助教(35)は「今後、原子炉内の燃料の残存量や場所などを把握することで、燃料を取り出す方法の
検討に役立つだろう」と話している。