ベルリンあちらこちら (2)

ベルリンあちらこちら (2)
「悪魔の山」(Teufelsberg)(2001年11月16日撮影)

ベルリンの街はまっ平らでほとんど起伏がありません。複雑な地形の東京に育った評者には何とも物足りなくて、どこか小高い所はないものかと地図を探したところ、西郊のGrünewaldという森の中に、標高80Mほどの「悪魔の山」(Teufelsberg)という丘があるのを見つけました。
その後、ベルリンの地元の人に「何ですか、あの山は」と尋ねたら、「ああ、あれは戦争廃棄物さ」という答えが返ってきました。第2次世界大戦で瓦礫の山と化したベルリンの瓦礫を運んで作った人工の丘だそうです。空襲を受けて崩壊したドイツの大都市の郊外には、だいたいどこにでもこのような戦争廃棄物でできた人口の丘があるそうです。あんな丘までわざわざ出かけて行くなんて、なんともモノ好きだね、といわれましたが、丘の上から見るベルリンの街の眺めは最高でしたし、空気はさわやかで、爽快な郊外散歩を楽しみました。評者の選ぶベルリンおすすめスポットのひとつです。



S-Bahnの Grünewald 駅


Grunewald 駅のそばで見かけた屑かご


Teufelsberg 山頂の元米軍施設。東側の情報収集のための基地。


元米軍施設の向かい側のもうひとつの丘。こちらはただの原っぱが広がっているだけ。


このように街の眺めは最高です


ラジコン模型飛行機を楽しむ人


ハンググライダーにも最適