モバイル in BKK その2:True Move編

前回のエントリではAISのプリペイドSIMについて書きましたが、今回はTrue MoveのプリペイドSIMについて。


現地からのエントリで「GPRSアクティベーションができない」と書きましたが、やっぱりショップに行って聞いてこないと、ということでMBK内のTrue Moveショップへ。

これがMBK内のTrue Moveショップ。
MBK2Fの一番奥の方にあります。
ちなみに隣はNokia Care。


そこでショップ店員にGPRSと国際ローミングの申し込みを依頼。
当初店員はGPRS無制限パッケージ(250B)の申し込みと勘違いしていて「Pay as you go、1B/分だ」と言ってもなかなか理解してもらえませんでしたが、何とか理解してもらえ手続きに入れました。
ところが店員があれこれ調べたあげく「このSIMではGPRSは利用できない」という。
GPRSを使うためにはSIMを買い直さないと、というので仕方なくもう1枚SIMを買いました。

これが新しく購入したSIMのパッケージ。

今回購入した2枚のTrue MoveプリペイドSIM。
上がTrue Moveショップで購入したもの(GPRS利用可)、下がセブンイレブンで購入したもの(GPRS利用不可)。
ICチップの部分の形状が違いますが、それがGPRSの利用可否を決める違いなのでしょうか。
True MoveのプリペイドSIMは数種類あるようで、それぞれに特徴があり(例えば最初に購入した「Inter SIM」は国際通話料金が安いのが特徴)、GPRSが使えるものとそうでないものがあるので、GPRSを利用したい、という人はTrue Moveショップで店員にその旨を伝えて購入するのがよいでしょう。
セブンイレブンの店員は間違いなくGPRSのことなど知らないはずですから。


そして改めて新しいSIMでGPRSと国際ローミングを申し込みました。
それにしてもかなり手間がかかったなぁ。


ちなみに以前のエントリで気になっていた有効期間1年プロモーションですが、問題なく申し込めました。
9305に電話すると自動音声ガイダンスでTrue Moveが提供する各種料金プロモーションの説明が流れます。
有効期間1年プロモーションを申し込むには「8」を選択。
この番号は将来変更になる(そしてこのプロモーション自体がなくなる)可能性もありますが、とにかく自動音声ガイダンスで「One Year Long」と言っているものを選択してください。
後は自動音声ガイダンスの指示に従います。
そして申し込みが完了するとその旨のSMSが届きます。
その後リチャージするとSIMの有効期限がそこから1年間になる、というわけです。

左が申し込みが完了した後にTrue Moveから送られてくるSMS。
その後リチャージすると右のように有効期限が1年間になります。
ちなみに最初に購入した「Inter SIM」はプロモーションを申し込まなくても有効期限がリチャージから1年間でした。
SIMの種類によって有効期限が違うようです。


True Moveは850MHz帯での3Gサービスを行なっている、ということで早速その威力をE51で試したいところだったのですが、なかなかGPRSが有効にならず、ようやく使えるようになったのは帰国便に乗るためにスワンナプーム空港へ向かうエアポートバスの中。
何気なくE51の電源をON/OFFしたら、待ち受け画面にパケット接続マーク(点線矢印マーク)が出て、GPRSが使えるようになりました。
GPRSをアクティベートしてから実際に使えるようになるまで1、2日かかるようですし、システム的にGPRSが有効になっていても、端末の電源をON/OFFしないと使えるようにならないようなので、GPRSを申し込んだらマメに端末の電源をON/OFFしてチェックした方がいいようです。


というわけで間一髪のところでTrue Move 3Gを体験することができました。

スワンナプーム空港はTrue Move 3Gサービスエリアなので、この通り待ち受け画面に「3G」の表示が。
HSDPAにも対応で、パケット通信すると右のように「3.5G」表示になります。


W-CDMA850MHz非対応端末であるN82と、対応端末のE51、X01HTを比較。
N82は当然3Gの電波をつかめずEマーク(=EDGE)になっていますが、E51、X01HTでは3Gマークが出ています。


ではその通信速度はいかに。

この通り400Kbps程の速度が出ていて、AISのGPRS(EDGE)の4倍程の速度です。
HSDPAの威力が発揮されていますね。
しかし現状では利用可能エリアが非常に狭く、バンコク中心部の一部とスワンナプーム空港ぐらいでしか使えない。
ちなみにカオサン周辺は圏外。
これだけエリアが狭く、しかも対応端末が少ない状況では利用価値はあまり高くありません。
まぁこれはAISの3Gにも同じことが言えますが(AISの3Gは900MHz帯を使用)。
利用可能エリアはいずれ拡大されるでしょうし、AIS、DTAC、True Moveの3社共に2100MHz帯使用の3Gサービスを提供する、という話もあるようですから、タイの3Gサービスはこれから、といったところでしょうか。


このようにTrue MoveプリペイドSIMは1年間という有効期限、3G対応が魅力的ではありますが、GPRS/国際ローミングの申し込みが面倒で、しかもGPRSがアクティベートされるまで時間がかかりすぐに使えないという欠点も。
というわけで結論。


モバイラーなら素直にAISのプリペイドSIMを買え