IIJmio契約変更から一ヶ月が過ぎて

先月末にIIJmio 高速モバイル/Dの契約変更をしてファミリーシェアプランに切り替えてから早一ヶ月。
サービス自体についてどうこう言うのは今更ですが、プラン切り替えをして感じたことをまとめてみます。


・3枚のSIMが発行されるのはやっぱり便利
ファミリーシェアプランのメリットはやはり3枚のSIMが発行され、同時に利用できること。
契約切り替え直後とは異なり現在は実質Galaxy Note GT-N7000のみでの利用となっていますが、他の端末で何か試してみたいことがある際にSIMの挿し換えが不要、というのは便利です。
・従量データ/200K定額の切り替えが可能なのは本当便利
PCサイトやスマホアプリ「みおぽん」(IIJmioクーポンスイッチ)でSIM毎に従量データ/200K定額の切り替えができるため、速度が必要なネットサービスを利用する時だけ従量データをONにする、またはネットラジオのような速度はそれ程必要ないが流れるデータ量はそれなりに多いサービスを利用する際は200K定額に切り替える、といった方法で割り当てられた従量データ量を節約する、という使い方ができるのは非常に便利。
最近は30MB/日の従量データ+超過後は200Kbps速度制限、というOCNが提供するMVNOサービスが話題で、評価も高いですが、私としては従量データ/200K定額を必要に応じて切り替えて使えるIIJmioの方が断然便利だと思います(OCNも対応してくるかも)。
・1GBという従量データ量は私にとっては十分
ファミリーシェアプランには現在1GB/月(来月からは2GB/月)の従量データが付与され、未使用分は一ヶ月繰り越しされますが、プラン切り替え後から今日までの従量データ利用量は250MB程度(200K定額利用分を含めても350MBぐらいかな)。
切り替え直後、ということでスピードテストを行なうことが多かったにもかかわらずこの利用量ですから、来月から従量データが2GB/月になるとは言え私にとっては1GBでも十分、ということのようです。
しかし予定しているLTE導入→WiMAX廃止後にデータ利用量がどう変化するかはまだ分かりませんが。
・通信速度は以前よりも向上しているが…
通信速度は以前ミニマムスタートプラン+従量データでの利用を試した時よりも向上している感じがします。
3Gでの通信速度は下り3Mbpsを越えることが多く、4Mbpsを越えたこともありました。

Galaxy Note GT-N7000はDC-HSDPA非対応であるにもかかわらずこの速度が出たのには驚き。
Xi対応端末の普及でLTE対応エリア内では3G回線に余裕が出てきている、ということでしょうか。
しかし平日昼食時の通信速度の大幅な低下はいただけません。

12:00〜13:00の間はこれぐらいの通信速度しか出ないのが普通。
そして200K定額(従量データOFF)だと100Kbpsを少し越える程しか出ません(128Kbps制限、と考えればOK?)。
他の回線が混み合いがちなシチュエーション(通勤/通学の時間帯、休日の繁華街など)ではこれ程の通信速度低下は見られず、平日昼食時だけが極端に速度低下する、上記の時間の数分前、数分後は普通の速度が出る、オフィス街であろうが住宅街であろうが、場所がどこであれ速度低下する、といったことから考えるとこの極端な速度低下の原因は単なる利用者増加による回線容量逼迫によるものとは言い難い。
恐らくこの時間帯だけ純正ドコモユーザーの通信を優先するためにドコモから速度制限を課されている可能性が高そう。
そうなると他のドコモMVNOでも同じ傾向の速度低下が見られるのかが気になるところです(b-mobileはこれ以上にひどい)。
とは言えこれだけ通信速度、レスポンスが低下する中でもレイテンシ(Ping値)の低下はそれ程ありませんし、VoIPの利用も何とか可能(050 PlusとSkypeのテストコールサービスで確認)で、ポンツーとは異なりSpeedtest.netの通信をブロックされる、といったことはないのでまだマシですが。
もしかするとLTEだとここまでの速度低下はないのかも知れませんが、原因からすると微妙なので、実際のところはどうなんでしょうね。
そして純正ドコモ回線だとどうなのかも気になるところです(自分で試せればいいのですが…)。


平日昼食時の極端な速度低下を除けば非常に満足度が高いので、プラン切り替え自体は正解でしたが、ちょっと早まったかな、というのが本音。
来月からはミニマムスタートプランでも500MB/月の従量データが利用できるようになり、更に利用プラン変更も追加のSIM発行が伴うファミリーシェアプランへの変更以外は無料で可能とサービス内容が大幅に強化されるので、LTE対応端末を導入するまではミニマムスタートプランのままで利用し、LTE対応端末導入後にプラン変更をしてファミリーシェアプランに切り替え、の方がよかったかなと思っています。
LTE対応端末が手元にない現状ではミニマムスタートプランで新たに付与される500MB/月の従量データでも十分ですからね。
IIJがもう少し早く今回のサービス改善を発表してくれれば… と思わずにはいられませんが、過去を振り返ってもしょうがない。
とは言えこのようなMVNO同士の競争によりサービスレベルが大幅に向上していることには非常に好感が持てます。
今回のIIJmioのサービス改善もOCNの新サービスが引き金になった、と言われていますから、このような「健全な競争」が引き続き行なわれることを期待したいところです。
それに対して「全社横並びで談合し、ボッタクリ価格でユーザーから搾取」といったことをしているMNOは一体何なのか… と言わざるを得ませんね。


そのLTE対応端末の導入ですが、現在頓挫している状況。
Xi対応のドコモMVNOサービスの増加により白ロムXi対応データ端末への需要が高まったからか、最近では中古ショップでのタマ数が極端に少なくなりましたし、それ故価格も高騰。
かつては3,000円以下の価格でじゃんぱらに10台程並び、投げ売り状態だった初代XiモバイルルーターL-09Cも今では8,000円近いプライスタグが付いていますし、私が狙っているL-03Eに至っては中古ショップ等で見かけることがほとんどない。
一度だけ博多駅前のじゃんぱらで見かけましたが、2万円近い価格ということで諦めました。
昔懐かしPHS300で使えることを期待して暫定導入としてUSBモデム(しかしこれも品薄で、値段も上がっている)買うかなぁ、とも思い始めています。
この「端末供給は基本的に白ロム頼り」というのはドコモMVNOの大きな問題。
対応端末を提供しているMVNOもありますが、彼らが提供する端末は値段の割にはスペックがイマイチ。
例えばIIJが提供するLTE対応モバイルルーターはLTE2100MHzにしか対応しない(対応周波数バンドに関する記載はありませんが恐らく)にもかかわらず25,000円程します。
SIMロックフリーなのでどうしても価格が高くなる、というのは分かるのですが、タマ数不足で価格が高騰している白ロムXi端末よりも割高な上にスペックは低い、というのでは手を出す気にはなりません。
こういった状況を鑑みると、いい加減ドコモは契約なしでの端末の単体販売をすべきだ、と思うのですがねぇ。
できない理由はないのですから。
この対応端末供給の問題は今後のドコモMVNOの普及の足を引っ張る足枷であるのは明らかなので、何とかして欲しいところです。


果たして私がL-03Eを入手できるのはいつになるのやら。