突然ですが先日PCに接続して使っているスピーカーを買い替えました。
というのも9月上旬頃から使っていたスピーカーからバリバリバリとノイズがして音が出なくなるという症状が出るようになったから。
このスピーカー、CreativeのGIGAWORKS T20というPC向け2chアクティブスピーカーで、いつ買ったのか記憶にない程前に購入したもの。
私が諏訪にいた頃から所有していたのは確かなので、15年程使っている事になりそう、というわけでガタがきていてもおかしくはない。
アンプなどが入っている右チャンネルのスピーカーを分解してチェック、クリーニングしてみたものの、見て分かるようなおかしな点は見つかりませんでしたし、当然症状も直らず。
その後不思議な事に一週間程でなぜか上記の症状が出なくなったのですが、上記の通り古いスピーカーなので今後いつ症状が再発し完全に壊れてもおかしくない、という事で買い換える事に。
何かと出費が嵩むタイミングだった事もありそれ程カネをかけられなかったため予算は4000円程で考えていたのですが、家電量販店に行ってみるとその予算で買えるスピーカーは今までのものよりもかなりグレードが下がる事が分かり(先代スピーカーの購入価格は7000円台だったので当然ですが)中古も視野に入れて探していたところとあるブックオフでこれまたCreativeのPC向け2chアクティブスピーカー、Creative T110の中古が5000円強の価格で売られているのを発見。
Bluetooth、光デジタル(TOSLINK)入力もあり、リモコン操作もできるのが魅力ですが、予算オーバーなのでその時は買わずパスする事に。
しかし新品価格が14000円程するCreativeのPC向け2chアクティブスピーカーラインナップの最上位に近い機種、それが中古で5000円強ならむしろお得だろ、ということで再度件のブックオフを訪れるとまだ売れてなかったので購入しました。
本体サイズに比べ箱がデカかった。
スピーカー本体。
右チャンネル側のスピーカー裏面に搭載されている入力ポート類。
3.5mmアナログ、光デジタル(TOSLINK)入力に加え中華Bluetoothスピーカーに搭載されている事の多いUSBストレージからの音楽再生にも対応していますが、そんなものよりもUSB音声入力を搭載すべきだろ、と思わずにはいられません。
電源が18V2A(36W)というのは付属のACアダプターを紛失したり、壊れたりした際に同じ電圧の汎用ACアダプターなどで代用しずらいため気になるところ。
先代のスピーカーは12Vだったのでそういう意味では非常に都合が良く、実際USBバスパワーを12Vに昇圧するケーブルで電源を取っていたのですが…
付属のリモコン。
スピーカー本体の操作だけでなくBluetooth接続しているスマホなどのミュージックプレイヤーアプリをAVRCPプロファイル経由で操作する事もできます。
トーンコントロールやイコライザー(EQ)もリモコンで操作しますが、スピーカー側にその状態を示すインジケーターの類はないので、現在のトーンコントロール/EQ設定がどうなっているかを把握する方法がないため(それ故リセットボタンがある)使い勝手が悪い。
なので音質関係はいじらずデフォルト設定で使っています。
購入当初はこれまでと同じアナログ入力で接続していましたが、メインPC(のマザーボード)に光デジタル音声出力があるので、それならデジタル接続したい、という事でたまたまAmazonで買い物する機会があったのでついでにAmazon Basicsの光デジタル(TOSLINK)ケーブルを購入。
しかしこのケーブル、安いからかコネクター部分が大きくケーブルも太いのが欠点…
ところがスピーカーとPCの光デジタル入出力をこのケーブルで接続し、PCの既定のオーディオ出力先を光デジタルにして、スピーカーの入力をデジタルに切り替えても音が出ない。
当初原因が分からず、「買って損した!!」と思ったのですが(そしてアナログ接続に戻す)、PCの設定アプリからではなくコントロールパネルから既定のオーディオ出力を切り替えると音が出るようになりました。
Windows 10の設定アプリとコントロールパネルが共存し、各種設定が両者で重複していたり、どちらか一つで完結しない仕様(Windows 11でも解消していない…)にはうんざりさせられます。
Bluetooth入力の対応コーデックはSBCのみで、新品価格を考えるとちょっと不満。
aptXやLDACへの対応は無理でもせめてAACには対応して欲しかったですし(今時1000円台で買える安物TWSでも対応しているのに…)、ほとんど使われないであろうUSBストレージ対応よりもこちらにカネをかけて欲しかった。
って言うかそもそも高音質コーデックに対応するBluetoothスピーカーってあまりない(あっても高い)んだよな…
ペアリングしたスマホから音楽を再生しているところ。
対応コーデックの関係で音質的には不利なものの、AVRCPプロファイルを使ってリモコンからスマホのミュージックプレイヤーを操作できるのは便利です。
音質についてはフロント部分が全面金属メッシュになっていて目視できない上に上記製品サイトにもそれについての記載がないためどのようなスピーカー構成になっているかが不明なものの、おそらくフルレンジスピーカー*1だと思われます。
そのためウーハー+ツイーターの2way構成を取る先代スピーカーに比べ音質、特に高音域のそれが劣るのでは、と思ったのですが、私の耳では明確な違いは感じられませんでした。
フルレンジスピーカーでも先代スピーカーに比べても音質に遜色がなく、むしろ音のクリアさでは勝るというのはやはり(新品価格が)高いからでしょうね。
この点については不満はないので、予算オーバーであっても上位モデルを買った価値はあったと言えそうです。
最後に先代スピーカー、Creative GIGAWORKS T20について少し。
スピーカー部にメッシュカバーがかかっているので分かりづらいですが、上部にウーハー、下部にツイーターという倒立配置の2wayスピーカーになっています。
そして上向きにバスレフポートがあり、右チャンネルスピーカーのその下にはアンプなどの回路部があり覗き込むとそれが見える、つまり埃などが入りやすい構造で、実際分解してみると内部にはそれなりに埃が積もっていた。
それが今回不調になった原因ではないかと思っているのですが、そもそもその程度の事で故障するリスクがあるのなら最初からそのような設計にはしないはずですが…
フロント操作部を拡大したところ。
ボリューム/電源ノブの塗装が擦り切れているところに長きに渡り使い込んでいた事が現れています。
完全に壊れ、使えなくなったわけではないのですぐには処分せず手元に残しておくつもりですが、長い間お疲れ様、と思わずにはいられません。