shaka2005-10-28

脱オタクファッションガイド』を立ち読みしてきた。マンガの部分はあっという間に読める。あいだに挟みこまれる情報が意外にしっかりしていて、オタク云々ではなく中学生とか高校生の運動部の人間が「何着よう」と思った時にも十分参考になると思った。オタク向けとしないほうが売れたんじゃないかとすら思う(まあ、話題にならないから売れないのか)。マンガの方は笑っちゃうほど出来過ぎなストーリーで、こういうマンガに面白さを求めても仕方ないのはわかってるから苦笑するのみ。着る物変えただけで(まあ意識もといいたいところなんだろうが)すぐにモテたら苦労はしないよね。オチもどうかと。と、まともに語っている自分がウザイ。
Qさま!!』の10m高飛び込みで、水野裕子がやってくれた。さすがだなあ。まあ、かつては総合格闘技に参戦して殴り合ってたくらいだから、これくらいは屁でもないわなあ。素敵。惚れ直した。下世話な話だけどお尻も引き締まっててキレイだったわ。
今日から神田古本まつり。まあ、私が買うような本はないと思うんですが眺めにいくつもりです。

  • 20世紀少年 -20-』浦沢直樹ISBN:4091866409
    いよいよ「ともだち」との直接対決を目論むカンナ。オッチョとユキジが同行するが、自爆覚悟のカンナは二人を置いて「ともだち」と対峙する。一方、カンナの母親であるキリコはワクチン開発のために自分自身を実験台にする。いよいよ大詰めなのか?。それともまだまだなのか?。大詰めだと信じたい。
  • 『闇鍵師 -1-』中島かずき赤名修ISBN:4575831581
    勇午』の作画者である赤名修が「劇団☆新感線」の芝居を見て「次の連載は中島かずき原作で」と熱望して始まったらしい。江戸の町を舞台に、「魔」を封じ込める鍵師が活躍する物語。一話完結方式で欲に獲りつかれた人間を退魔していきます。正直、そんなに面白いってほどでもないんだけど、勇午を髣髴とさせるニヒルな主人公と赤名修の作画能力で読ませてくれます。あとは今後どのくらい物語が膨らむかですね。

  • 始末屋ジャック 幽霊屋敷の秘密(上)』F・ポール・ウィルソン(ISBN:4594050514
  • 始末屋ジャック 幽霊屋敷の秘密(下)』F・ポール・ウィルソン(ISBN:4594050522
    モダンホラー作家F・ポール・ウィルソンの作品は未読なんですが、この《始末屋ジャック》シリーズは気になる。これはシリーズの四作目になるのか?。順番がよくわからないんだよなあ。この人の作品は、全てのシリーズが絡み合うサーガ形式らしく、そのサーガの最終地点が『ナイトワールド』という作品らしい。こっちはホラーらしいんだけど、始末屋ジャックはホラー要素は薄いらしいんで読んでみたくなった。だが、どれから読めばいいやら。勝手にディーン・R・クーンツっぽいんじゃないかと想像して期待してるわけですが、もしお読みになったことがある方がいたら感想教えてください。

『女王様と私』歌野晶午(ISBN:4048736280)

「で?」
これが読み終わった時の私の素直な感想。「だからなんなの?」と言い換えても良い。別になにが言いたいの、とかそういうことじゃないんだけど、とにかく「で?」という気分になるのだ。
面白くないとは思わないけど、別に読まなくてもいいかも。じゃあなぜ読んだかっていうと、話題についていきたいからなんですけど。なんか『葉桜〜』の時も思ったんだけど、この人はエンタテイメントというのとは別の意味で読者を転がすよね。私にはそれが浅薄な行為ととれて、ある種の手抜きのようにも感じられてしまう。なんていうのかなあ「こういうのが好きなんだろ?」みたいな空気が(序盤の叙述とかはそれ以外の意味ないし)。それでもある程度は読ませる技量の持ち主だから、嫌な気持ちを感じつつも読めちゃうんだけど、読み手としては結果的に不満が残るんだよなあ。もしくは何も残らないか。
話題性とか、最近の時流に敏なのは認めるけど、それらを突っ込んだだけの話の面白さは、決して小説としての面白さではないと思いますですよ。作者自身の中で消化した上で出して欲しいな。だからたぶん「で?」といいたくなるんだと思う。
つまらなくはないんで(読んでいる間は没頭できると思う)、暇潰しの一冊としてオススメしないこともないけど、これを読む時間があったら他の本読んだほうがいいかもしれない、とも思う一冊。私のように話題についていきたい人にはオススメ。たぶん、それ以外の価値はあまりない、かな。まあ、話題性があるってことはそれだけでも結構なことですが。「今年最大の問題作」らしいですし。その意味では読んでおいてよかった。
以下ややネタバレ気味な放言なんで反転。
っていうか個人的には絵夢については「なんでもアリ」ってことでスルーなんですかね。いや、巨大化じゃなくて思考能力についてなんだけど。妄想の世界では確かに自分が神だとは思うけど、自分の能力以上の思考とかは出来ないと思うけどね。まあ、作者にとってはそんなのどうでもいいことなんでしょうな。
余談ですが、例の『世界の中心で〜』以来、著名な作品タイトルをもじる作品が増えてきた気がしています。それが読者の目を引くのかどうかわかりませんが、個人的には少しはネタ元を想起させるような内容にして欲しいと思う。タイトルも創作物の一部ですよ。