社怪人の日記

2008-09-11

世界カメラって…

なんか、テッククランチやらギズモードやらで「セカイカメラ」なる技術が紹介されていたが、これって2001年にRWCP(国家プロジェクト)岡隆一先生提唱したクロスメディエータのまんまではないのか??とくにその応用事例の実世界リンクビジュアルインターフェースなんか、まんまパノラマ画像にそのままタギングする技術で2000年頃にノートPCサクサク動く実験デモを見たことがある。ほかにも割と最近(2007年)だけどこんな風に既に考えてた人もいたりする。根本的に誤解があるといけないのだが、ソニーの暦本さんが1994年頃からやっているナビ技術はマーカーありなのでチョット異なる。むしろ PETITINVENTION のFuture of Internet Search: Mobile version王様の箱庭の近未来グーグルデバイスやギズモード記事の持ち歩くウィキペディア)のほうが近いんじゃなかろうか?

こっちとかこっちブログこの記事では素直にほめられているが、こっちの記事とかこっちの記事こっちの記事では「トンチドットの技術は何の説明もないのが怪しいよね」と言うことになっているようで製作者側のこの人この人はどう思っておられるのだろうか?まだ簡単な話しか出ていないみたいだけれど、技術がチョット気になる僕のような人もいるようだ。

RWCPの終了時に関係者に配布されたプロモーションビデオを見たことがあるが、子供が虫眼鏡で花を見るとARして花の情報が表示されるとかそんなネタが仕込まれていた。RWCPの技術は特徴量同士をマッチングさせたり、VQコード同士をマッチングさせたりする技術で、「最終的な認識まで行わずに乱暴に検索しても意外とちゃんと検索できるよ」と言う発想から開発されたマルチメディア検索エンジン技術だ。

画像認識しないARサービスとして、もっと古くはジオベクター社日本語のURLはこっち)のAR関係ネタを漁ってみると結構出てくる。この会社はNECと提携していて、EZウォークのサービス(マピオン提供)にも一枚かんでおり、画像認識をせずにサービスを実現できるようになっている。とはいっても、このジオベクターが出願している特許は拒絶査定くらって、いま不服申し立てをしている所だが、どうなることやら。

この辺の出願資料が参考になるかも知れず。

http://www.geovector.com/pdf/JP07508656.pdf

http://www.geovector.com/pdf/JP09542729.pdf

http://www.geovector.com/pdf/JP10501845.pdf

http://www.geovector.com/pdf/JP5597792002.pdf

この中の JP07508656.pdf平成7年に日本に出願された双眼鏡型のARで国際出願は1994年6月だったりする。

ちなみに、特許庁テキスト検索で 出願人/権利者:ジオベクター で検索すると

1. 特開2008-171410 物をアドレスするポインティングシステム

2. 特表2004-531791 物をアドレスするポインティングシステム

3. 特表2001-503539 感知された状況に応じて電気デバイスを制御する方法及び装置

この3件が出てくるが、どれも権利化には至っていない。

トンチドットは画像認識をしていないと言っているが、画像特徴を拾ってマッチングするぐらいはやっているはずなのだが??

<2008.9.18 加筆>その後、ちょっと調べてみたのだが、画像サーバーに送ってURLをもらうという特許ソニーが権利化している事実が判明「特開平9-231244」である。また、この特許の権利化過程において拒絶理由となったミノルタの権利化された特許「特開平4-70729」は場所と写真を関連付けることを特許としているが1990年7月11日の出願なので2010年7月12(?)日には晴れてみんなで自由に使えるようになりそうだ。んー、インディペンデンス・デイ!!!(それは7月4日だw)

追記(2008.9.12/10.14)復活しているようです。昨日(11日)まであった「世界カメラ」の紹介が無くなっている、ような?気のせいか?? メール送信を促すリンクがあるが、 このタイトルが "I believe" となっている所を見ると、よっぽど非難のメールが着たんだろうか???よかったのに、もったいない

追記(2008.9.13/15/18) 加筆修正しました。

池田 将池田 将 2008/09/13 02:26 私のブログにトラックバックいただいて、ありがとうございました。

まぁ、あの笑いは、言葉が通じずに、会話がキャッチボールにならなかった、
という点もあるのでしょうが、Tim O’reilly や Jason Calacanis は、
少なくとも懐疑的に思ってはいるでしょうね。

日本に帰ったら、一度、技術をみせてもらったりしに、頓知さんのオフィスへ
行ってみたいと思います。

井口尊仁井口尊仁 2008/09/14 15:48 素晴らしいサマライズをありがとうございます。TechCrunch50のレギュレーションに即して関連情報の開示は不可(=即アウト)だったのです。ですのでCNET Blogの記事は非公開にしました。あと、ウェブサイトについては非難どころか賞賛の嵐だったのですよ(笑、感謝感激です..頓知・に入りたいという人が後を絶たず..)、ただ、実装に合わせて情報提供をちゃんとやっていくスタンスを明らかにするためにいったん中途半端な情報開示をストップしました。

roadracerroadracer 2008/09/19 08:11 上記コメントへ若干補足します。Tim O’reilly は苦笑しながら「がんばれ!」。Jason CalacanisとMichael Arringtonは個人的な猜疑心だけでなくTC50主催者の責任として(そこはものすごく誠実で嘘が無い人たちなのです)無茶苦茶厳しく精査してました。デモ後にはYou Rock Guys!と讃えてくれていましたが。

resourcesresources 2009/04/30 11:51 RWCPで検索してこちらにお邪魔しました。彼の研究所で働いていました。懐かしいですO先生。

shakaijinshakaijin 2009/05/02 20:50 ああ、OK先生のところの方ですね。あのDVDが懐かしいです。ヨウツベにうpする人がいればいいのに…実質パブリックドメインですしw

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