演歌の女王
女王の教室のスタッフによる新番組。先週から鳴り物いりではじまったのはよいが初回視聴率10%余りという低空発射。
たしかに先週、これはつまらんと思った。
なんで演歌なの?
話の展開が雑すぎない?
いくらなんでも登場人物に感情移入できなさすぎ。
だから低視聴率と聞いてもそうだろうな、ぐらいにしか思わなかった。
もう見ないだろうなとも思った。
しかし、天海さんだしもう一度ぐらい見ておこうかなと、本日も見てしまった。
そしたら。
意外と面白いっていうか、なにがやりたいのかわかったかも。やはり女王の教室のスタッフだけにメッセージ性の強い社会派ドラマだ。
テーマはずばり「貧困」。
まあ、日本テレビたし、最後にはろくでもないメッセージを残して終わるのは確実とはいえ、どんなふうに見せてくれるのか楽しみになってきた。

考えてみたらテレビドラマも大変だ。
中流の崩壊なんていっていたのが数年前、今じゃすっかり格差社会。上と下、どちらに向けて番組をつくるか。上はもうテレビなんて見なくなるし、下は購買力がないからスポンサーがつかないし。で、このドラマはその間を狙っているかのようだ。上を目指す下、下が気になる上。
それより上はテレビは見ない。それより下は言葉が通じない。
だからなんとか言葉が通じる階層へ、下に落ちないようにがんばりましょうね、というメッセージを送る番組になるだろうと予想してみる。
実際、今日の話でも言葉の通じない貧困層が描かれている。このへんが今後変わるものとして描かれるのか、理解しあえないまま終わるのか、なんてところが見所。
で、そのトリックスターとして「演歌の女王」に立ち回らせようということなんだろう。さっそく来週には「女王の教室」のパロディっぽいシーンもありそうだし、楽しめそうだ。