この週末は、ブルーレイで『マーニー』を見た。
- 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
- 発売日: 2013/09/04
- メディア: Blu-ray
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監督は、『レベッカ』『逃走迷路』『疑惑の影』『白い恐怖』『ロープ』『見知らぬ乗客』『私は告白する』『裏窓』『泥棒成金』『ハリーの災難』『知りすぎていた男』『間違えられた男』『めまい』『北北西に進路を取れ』『サイコ』『鳥』『フレンジー』『ファミリー・プロット』の巨匠アルフレッド・ヒッチコック。
音楽は、『地球の静止する日』『ハリーの災難』『間違えられた男』『知りすぎていた男』『めまい』『シンドバッド七回目の航海』『北北西に進路を取れ』『サイコ』『鳥』『タクシードライバー』の巨匠バーナード・ハーマン。
主演は、『史上最大の作戦』『ドクター・ノオ』『ロシアより愛をこめて』『ゴールドフィンガー』『サンダーボール作戦』『007は二度死ぬ』『遠すぎた橋』の大スター、ショーン・コネリーと、『鳥』のティッピ・ヘドレン。
共演は、『華麗なるギャツビー』『ファミリー・プロット』のブルース・ダーン。
ユニバーサル映画。
テクニカラー、ワイド。
優美なテーマ音楽。
駅。
スーツケースを持った黒髪の女性の後ろ姿から始まる。
ある会社で、従業員の女性に金庫のカネ(1万ドル)を盗まれたと社長が激怒している。
そこへ、取引先のラトランド商会の若き社長マーク・ラトランド(ショーン・コネリー)が訪れる。
ショーン・コネリーが出て来ると、どうしても『007』シリーズだと思ってしまう。
件の従業員の女性は、幾つもの名前を使い分けていた。
ホテルで洗髪料を落とすと、黒髪の下から金髪が現れる。
スーツケースの中身も入れ替え、古いバッグはコイン・ロッカーに入れ、カギを捨てた。
そして、彼女は馬場へ。
彼女は乗馬が趣味だった。
馬に乗っている彼女は、思い切りスクリーン・プロセス。
ここでは、彼女はミス・エドガー(ティッピ・ヘドレン)と名乗った。
今度は、タクシーで港へ。
港の景色はマット・アート。
母親のいる家にやって来る。
彼女は、母親からは「マーニー」と呼ばれていた。
マーニーは、家にある赤い花を嫌った。
母親は足が悪い。
マーニーは毎度、家に帰る時には、母親に高級な土産を持って帰るが、母親との折り合いは悪そうだ。
家には、ジェシーという小さい女の子がいる。
母親は、ジェシーを可愛がっていた。
この子を引き取りたいとまで言う。
そして、マーニーには父親がいなかった。
何だか、よく分からないが、複雑な家庭のようだ。
マーニーは夢でうなされる。
彼女は、新しい仕事を探した。
今度は髪の色はブラウンだ。
ラトランドの会社を面接に訪れる。
会社の建物もマット・アート。
本作は、どうも余りロケをしていないようだ。
ヒッチコックがロケを嫌ったのだろう。
社長のマークは、マーニーの顔に見覚えがある。
保証人もいないのに、マーニーはマークの鶴の一声で採用される。
社長室には、マークの義理の妹が出入りしていた。
いけずそうな女だ。
マーニーは、仕事をしながら、金庫の開け方を観察している。
サインをしようとした時、ブラウスに赤インクがこぼれて、パニックになる。
彼女は、赤い色が苦手なのだ。
マークは、彼女をじっと見守っている。
ある日、マーニーは社長から残業を頼まれた。
マークは、元動物学者だったらしい。
その日は雷だった。
マーニーは雷が苦手だった。
へたり込む彼女を、マークが抱き止め、ちゃっかりキスをする。
で、「家まで送るよ」と言う。
マークの奥さんは既に亡くなっているらしい。
マーニーが競馬好きだと分かると、マークは休日に一緒に行こうと誘う。
競馬場で、マークが馬券を買いに行っている間に、マーニーはオッサンに声を掛けられる。
観客には、彼女が以前にトラブルを起こした相手だろうという想像が付くが。
彼女が絡まれていると思ったマークは、オッサンを追い払う。
マークは、早くも彼女を自分の父親に紹介するという。
彼の豪邸には、義妹もいた。
この家には巨大な厩舎がある。
マークとマーニーは、厩舎に行って、キスをする。
週末、社員が皆、帰ってしまった会社。
マーニーは一人で残り、金庫のカギを手にしている。
社長室の金庫を開け、窃盗。
この場面で、掃除のおばさんが出て来るが、マーニーが見付からないかというサスペンスが最高。
思わず、声を上げてしまった。
その後、社長の家に泊まりに行くマーニー。
マークには、既に彼女がカネを盗んだことがバレていた。
それどころか、前の会社のことも。
マークは、全て分かった上で彼女を雇ったのだった。
しかし、「君を好きになってしまった」と。
マークは、彼女をファミレスへ連れて行く。
「カネは戻しておいた。明日も出社しろ」と彼女に告げる。
更には、「今週中に結婚しよう」とまで。
何という展開だろう。
マーニーは拒絶するが、強引に押し切られる。
「君には保護者が必要だ」と。
しかしながら、この結婚には色々と裏があった。
さあ、これからどうなる?
ヒッチコック作品らしく伏線は色々と張り巡らされているのだが、どうも全てを回収し切れていないような気がする。
ちょっと残念だった。