『ロビンソン・クルーソー』を原書で読む(第139回)

(テキスト141ページ、7行目〜)

I stirr'd him a little, to see if I could get him out, and he essay'd to get up, but was not able to raise himself; and I thought with my self, he might even lie there; for if he had frighted me so, he would certainly fright any of the savages, if any of them should be so hardy as to come in there, while he had any life in him.

stirr'd→stirred
stir(他)(〜を)奮起させる
little(副)(a 〜で肯定的用法で)少し、少しは
see(他)(〜を)確かめる、調べる、よく見る(+wh.)
if(接)(間接疑問文を導いて)〜かどうか
could(助動詞)(過去形の主節の時制の一致により従属節中のcanが過去形に用いられて)〜できる
get out(〜を)(外へ)出す、取り出す
essay'd→essayed
essay(他)(〜を)試みる、企てる
get up(地面から)起き上がる
able(形)(〜することが)できて、(〜し)えて(⇔unable)(通例生物の主語に用いる)(+to do)
raise(他)(倒れた人・ものなどを)起こす、立たせる ・raise oneself 体を起こす
himself(代)(再帰的に用いて)(一般動詞の目的語に用いて)
think(他)(〜と)思う、考える(+that)
with(前)(道具・手段を表わして)〜を用いて、〜で
myself(代)(再帰的に用いて)(前置詞の目的語に用いて)私自身を(に)
might(助動)(直説法過去)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(許可を表わして)〜してもよろしい
for(接)(通例コンマ、セミコロンを前に置いて、前文の付加的説明・理由として)という訳は〜だから(=as、since)
frighted→frightened
frighten(他)(人・動物などを)(突然恐怖心を起こさせて)怖がらせる、ぎょっとさせる
so(副)(程度を表わして)それ(これ)ほど、そんな(こんな)に、これくらい
would(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(現在または未来の事柄について帰結節で無意志の仮定を表わして)〜(する)だろう
any(代)(肯定文で、any of 〜の形か既出名詞の省略の形で用いて)何でも、だれでも、どれでも、いくらでも
of(前)(部分を表わして)〜の中の
savage(名)野蛮人、未開人
any(代)(疑問文・条件節でany of 〜の形か既出名詞の省略の形で用いて)何か、だれか
should(助動)(仮定法で)(条件節に用いて実現の可能性の少ない事柄に対する仮定・譲歩を表わして)万一(〜ならば、〜しても)、もしかして〜ということでもあれば(あっても)
so 〜 as to do 〜する(しない)ように
hardy(形)大胆な、度胸のよい
come in 入る、入場する
while(接)〜する限り
have(他)(部分・属性として)(特徴・性質・能力などを)もっている
any(形)(疑問文・条件節で名詞の前に用いて)(可算の名詞の単数形につけて)何か(どれか)一つの、だれか一人の
life(名)(個人の)命、生命
in(前)(人の能力・性格・才能を表わして)(人)の中に、〜には

I was now recover'd from my surprise, and began to look round me, when I found the cave was but very small, that is to say, it might be about twelve foot over, but in no manner of shape, either round or square, no hands having ever been employ'd in making it, but those of meer Nature:

now(副)(過去時制の動詞とともに)(物語の中で)今や、そのとき、それから、次に
recover'd→recovered
recover(他)(気力・意識・健康などを)取り戻す、回復する
from(前)(変化・推移を表わして)〜から(〜へ)
my(代)私の
surprise(名)驚き、びっくり
begin(他)(〜し)始める、(〜し)だす(+to do)
look round=look around 〜の周りを見る
when(接)(主節の後にwhenの導く従属節がくる時文脈上で)(〜すると)その時
find(他)(〜が)(〜であると)知る、感じる、わかる(+that)
cave(名)ほら穴、洞窟(どうくつ)
but(副)(強意に用いて)まったく、本当に
that is to say すなわち
might(助動)(直説法過去)(主に間接話法の名詞節中で、時制の一致により)(不確実な推量を表わして)〜かもしれない
about(副)(数詞を伴って)およそ、約〜
twelve(形)(基数の12)12の、12個の、12人の
foot(名)フィート、フット(長さの単位/=1/3 yard、12 inches、30.48センチ)
over(副)超過して、超えて
in(前)(状態を表わして)〜の状態に(で)
no manner of 〜 少しの〜もない
either(副)(否定文で)〜もまた(〜ない)
square(形)正方形の、長方形の
hand(名)人手、「手」
ever(副)(否定文で)かつて(〜することがない)
employ'd→employed
employ(他)(通例受身で)(〜に)従事する(+in doing)
in(前)(行為・活動・従事を表わして)〜して、〜に従事して
but(接)(前の否定語・句・文と照応して)(〜ではなく)て(not A but Bで「AではなくBである」の意を表わす表現)
those(代)(疑問代名詞)(前に述べた複数名詞の反復を避けるために用いて)それら(⇔these)
meer→mere(形)ほんの、単なる、まったく〜にすぎない

I observ'd also, that there was a place at the farther side of it, that went in further, but was so low, that it requir'd me to creep upon my hands and knees to go into it, and whither it went I knew not; so having no candle, I gave it over for some time; but resolv'd to come again the next day, provided with candles, and a tinderbox, which I had made of the lock of one of the muskets, with some wild-fire in the pan.

observ'd→observed
observe(他)(〜することに)気づく(+that)
that(接)(名詞節を導いて)(〜)ということ/(目的語節を導いて)
there(副)(thereは形式上主語のように扱われるが、動詞の後に通例不特定のものや人を表わす主語が続く/「そこに」の意味はなく、日本語ではthere isで「〜がある」の意になる)/(beを述語動詞として)
farther(形)(farの比較級)(距離的に)もっと遠い、もっと先の
side(名)(前後・上下以外の)側面、横、わき(of)
that(代)(関係代名詞)(人・ものを表わす先行詞を受けて通例制限用法で)(〜する(である))ところの/(主語として)
go in(家などの)中に入る
farther(副)(farの比較級)(距離・空間・時間が)さらに遠く、もっと先に
so(副)(程度・結果を表わして)(順送りに訳して)非常に〜なので〜
low(形)(地上・床から)遠く離れていない、低い
that(接)(副詞節を導いて)(so 〜 that 〜の形で程度・結果を表わして)(非常に)〜なので、〜(する)ほど
requir'd→required
require(他)(〜を)要求する(+目+to do)
creep(自)はう、はって進む(=crawl)
on(前)(方法・手段・器具を表わして)〜で、〜によって
go into 〜 〜に入る
whither(副)(古)(疑問副詞)どこへ、どちらへ
know(他)(〜を)知る、知っている、(〜が)わか(ってい)る(+wh.)/(+that)
so(副)(古)それから、ついで(=then)
give over(〜を)やめる
for(前)(時間・距離を表わして)〜の間(ずっと)
time(名)(またa 〜)(ある一定の長さの)期間、間
resolv'd→resolved
resolve(他)決意する、決心する(+to do)
come again また来る、戻ってくる
next(形)(通例the 〜)(過去・未来の一定時を基準にして)その次の、翌〜
day(名)(副詞的に)〜日
provide(他)(人に)(〜を)供給する、提供する、与える(with)
with(前)(材料・中身を表わして)〜で
tinderbox(名)(昔用いた)火口(ほくち)箱
which(代)(関係代名詞)(非制限的用法で/通例前にコンマが置かれる)/(主格・目的格の場合)そしてそれは(を)
make(他)(材料から)(ものを)作る、造る(of)(ofは通例材料の形が製作物にとどまっている場合に用いる)
of(前)(材料を表わして)〜で(作った)、〜から(成る) ・make A of B BからAを作る
lock(名)銃の発射装置
one(代)(単数形で)(特定の人(もの)の中の)一つ、1個、一人(of)
musket(名)(昔の)マスケット銃
wildfire(名)(昔、戦争などに使用した)強力な燃焼物
pan(名)(旧式の銃砲の)火皿

Accordingly, the next day I came provided with six large candles of my own making; for I made very good candles now of goat's tallow; and going into this low place, I was oblig'd to creep upon all fours, as I have said, almost ten yards; which, by the way, I thought was a venture bold enough, considering that I knew not how far it might go, nor what was beyond it.

accordingly(副)(接続副詞的に)よって、従って、それゆえに(=consequently、therefore)
six(形)(基数の6)6の、6個(人)の
of one's own 自分自身の
goat(名)ヤギ(ヤギは繁殖力が旺盛なので好色のイメージがある/罪や悪との連想が古くからあり、悪魔はよくヤギの姿で現われる)
tallow(名)獣脂(ろうそくを作る)
this(形)(指示形容詞)この/(対話者同士がすでに知っているもの(人)をさして)
oblig'd→obliged(形)(人が)(〜)せざるをえなくて(+to do)
all(形)(複数名詞の前に置いて)あらゆる、すべての、みな
four(名)(基数の4)4個(4人)からなるひと組
as(代)(関係代名詞)(前後の主節全体を先行詞として、非制限的に用いて)それは〜だが ・As might be expected, 当然のことであるが、
say(他)(人に)(〜と)言う、話す、述べる、(言葉を)言う(+that)
almost(副)(形容詞・副詞を修飾して)だいたい、ほとんど
ten(形)(基数の10)10の、10個の、10人の
yard(名)ヤード、ヤール(長さの単位/3 feet、36 inches、0.9144 m)
by the way(話の中途で関連した(しばしば重要な)話題に移る時に用いて)ついでながら、ところで
venture(名)(危険を伴う)冒険
bold(形)大胆な、勇敢な、果敢な
enough(副)(形容詞・副詞の後に置いて)十分に
considering(接)(しばしばconsidering thatで)〜を思えば、〜だから
how(副)(疑問詞)(程度を尋ねて)(節を導いて)
go(自)(道路などが)(〜へ)至る、通じる
what(代)(疑問代名詞)(不定数量の選択に関して用いて)何、どんなもの(こと)、何もの、何事/(間接疑問の節や+to doの形で)
beyond(前)(場所を表わして)〜の向こうに(で)、〜を越えて

When I was got through the strait, I found the roof rose higher up, I believe near twenty foot; but never was such a glorious sight seen in the island, I dare say, as it was, to look round the sides and roof of this vault or cave; the walls reflected a hundred thousand lights to me from my two candles; what it was in the rock, whether diamonds, or any other precious stones, or gold, which I rather suppos'd it to be, I knew not.

when(接)〜する時に、〜時(時を表わす副詞節をつくる)
get through 〜を通り抜ける
strait(名)(古)狭い場所(通路)
roof(名)(洞窟(どうくつ)などの)天井
rise(自)(陸地が)隆起する
high(副)高く
believe(他)(〜と)思う、信じる(+目+補)
near(副)ほとんど
twenty(形)(基数の20)20の、20個の、20人の
never(副)いまだかつて〜ない、一度も〜しない(neverが強調のため文頭に出ると主語と動詞の倒置が起こる)
glorious(形)壮麗な
sight(名)光景、風景、眺め
I dare say おそらく〜だろう、たぶん
as it is(過去形はas it was)(文中・文尾に用いて)現状で(も)、今のままでも(すでに)
vault(名)アーチ形天井
or(接)(訂正語句・コメントなどを導いて)いや〜、あるいは(むしろ)
wall(名)(石・れんがなどの)塀、外壁
reflect(他)(物体・表面などが)(光・熱などを)反射する
hundred(形)100の、100個の、100人の(通例a、anまたはone、fourなどの数詞がつく)
thousand(形)1000の、1000個の、1000人の
light(名)光、光線
from(前)(出所・起源・由来を表わして)〜から(来た、取ったなど)
two(形)(基数の2)2の、2個の、二人の
rock(名)(個々の)岩、岩石、岩山
any(形)(疑問文・条件節で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)いくらかの〜、何人かの〜
precious(形)(ものが)貴重な、高価な(高価で美しいものにいう) ・precious stones 宝石
rather(副)どちらかといえば、いやむしろ
suppos'd→supposed
suppose(他)(知っていることから)推測する、思う、考える(+目+to be 補)

The place I was in, was a most delightful cavity, or grotto, of its kind, as could be expected, though perfectly dark; the floor was dry and level, and had a sort of a small loose gravel upon it, so that there was no nauseous or venomous creature to be seen, neither was there any damp or wet on the sides or roof:

most(副)(通例theを用いないで)はなはだ、非常に(この語が修飾する形容詞が名詞の単数形とともに用いられる時は不定冠詞を伴う/この意味のmostが修飾する形容詞・副詞は話者の主観的感情・判断を表わす)
delightful(形)快適な
cavity(名)空洞(くうどう)、うろ
grotto(名)グロット(特に18世紀の庭園の貝殻などで美しく飾った岩屋/避暑用)
its(代)それの、あれの、その
kind(名)種類
could(助動)(仮定法(叙想法)で用いて)(条件節の内容を言外に含めた主節だけの文で/婉曲的に)〜できるだろうに、〜したいくらいだ
expect(他)(きっと)(〜(する)だろうと)思う(+that)
perfectly(副)完全に、申し分なく
floor(名)(通例単数形で)(海・洞穴などの)床(とこ)、底
level(形)平らな、平坦(へいたん)な
have(他)(ある関係を表わして)(肉親・友人などが)いる、(〜が)ある
a sort of 〜 一種の〜、〜のようなもの
loose(形)(土など)ぼろぼろの、もろい
gravel(名)(集合的に)砂利、バラス
so that(結果の副詞節を導いて)それで、そのため
nauseous(形)吐き気を催させるような、不快な(=disgusting)
venomous(形)毒液を分泌する
creature(名)生き物
neither(副)(neither 〜 nor 〜で相関接続詞的に用いて)〜も〜もどちらも〜ない(しない)
any(形)(否定文で名詞の前に用いて)(可算の名詞の複数形または不可算の名詞につけて)少しも(〜ない)、何も(〜ない)、だれも(〜ない)
damp(名)湿気、水気
or(接)(二つまたはそれ以上の選択すべき文法上同性質の語・句・節を対等につないで)(否定文で)〜も〜も(ない)
wet(名)湿気、水分
on(前)(近接を表わして)〜に接して、〜に面して ・on both sides 両側に

The only difficulty in it was the entrance, which however as it was a place of security, and such a retreat as I wanted, I thought that was a convenience; so that I was really rejoyc'd at the discovery, and resolv'd without any delay, to bring some of those things which I was most anxious about to this place; particularly, I resolv'd to bring hither my magazine of powder, and all my spare arms, viz. two fowling-pieces, for I had three in all; and three musquets, for of them I had eight in all; so I kept at my castle only five, which stood ready mounted, like pieces of cannon, on my out-most fence; and were ready also to take out upon any expedition.

difficulty(名)問題
entrance(名)入り口
as(接)(原因・理由を表わして)〜だから、〜ゆえに
of(前)(of+名詞で形容詞句をなして)〜の
security(名)安心、心丈夫
such(形)(such 〜 asで)〜のような
retreat(名)静養先、隠れ家、避難所、潜伏場所
as(代)(関係代名詞)(such、the sameまたはasを先行詞に含んで、制限的に用いて)〜のような
that(代)(指示代名詞)(前に言及しているか、場面上了解されている物事をさして)そのこと(⇔this)
convenience(名)好都合(なこと)、便利
rejoyc'd→rejoiced
rejoice(他)(古)(人(の心)を)喜ばせる
at(前)(感情の原因を表わして)〜に(接して)、〜を見て、聞いて、考えて
discovery(名)発見
delay(名)猶予 ・without any delay 猶予なく、即刻、すぐに
some(代)(可算の名詞を表わす時には複数扱い、不可算の名詞を表わす時には単数扱い)多少、いくぶん(of)
those(形)(指示形容詞)(関係詞節による限定をあらかじめ指示して)あの(日本語では訳さないほうがよい)
which(代)(関係代名詞)(制限的用法で)〜する(した)(もの、事)(通例「もの」を表わす名詞を先行詞とする形容詞節をつくる)/(目的格の場合)
anxious(形)心配して、案じて、気にして(=concerned)(about)
to(前)(方向を表わして)(到達の意を含めて)〜まで、〜へ、〜に
particularly(副)特に、とりわけ
hither(副)ここへ、こちらへ
magazine(名)(特に)弾薬庫、火薬室
powder(名)火薬(=gunpowder)
spare(形)予備の
arms(名)(複)兵器、武器
viz.(副)すなわち
fowling(名)野鳥狩り、鳥撃ち、鳥猟
piece(名)銃、砲
three(代)(基数の3)(複数扱い)3つ、3個(人)
in all 全部で、合計で(=altogether)
three(形)(基数の3)3の、3個の、3人の
musquets→muskets
eight(代)(基数の8)(複数扱い)8つ、8個(人)
so(接)(等位接続詞として)そこで、それで、〜ので
keep(他)(ものを)取っておく、捨てないでおく
only(副)(数量を修飾して)わずか、ほんの〜だけ
five(代)(基数の5)(複数扱い)5つ、5個(人)
stand(自)(〜の状態に)ある(+過分)
ready(副)(通例過去分詞を伴って)あらかじめ、用意して
mount(他)(像・大砲などを)(〜に)据えつける、取り付ける
like(前)〜のような、〜に似た
cannon(名)(昔の)カノン砲
outmost(形)=outermost(形)最も外側の、いちばん遠い(⇔inmost)
ready(形)用意が整って、準備ができて(+to do)
take out(〜を)取り出す、持ち出す
on(前)(日・時・機会を表わして)〜に
expedition(名)遠征
【参考文献】
Robinson Crusoe (Penguin Classics)』Daniel Defoe・著
ロビンソン・クルーソー (河出文庫)』武田将明・訳
新英和中辞典 [第7版] 並装』(研究社)
リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装]』(研究社)
新英和大辞典 第六版 ― 並装』(研究社)