「ニコニコ動画」風サービスの海外事情:プチまとめ

ここ最近、色々動きがあったようなので、メモ。


■まず、YouTubeに注釈がつけられるように。

デモ動画は以下。

やり方についての解説。

ただ、こちらは、旧「mojiti」等の例にもれず、あくまで動画に「注釈」をつけられるサービスであって(YouTubeの上の機能では動画の投稿者だけが注釈をつけられる仕様のようです)、ユーザー同士が「コミュニケーション」をするためのものではない様子。


■これを受けて、ReadWriteWebでニコニコ動画が紹介されてます。

YouTubeのコメントサービスは、

It's a neat idea, but not a new one.

ということで、ニコニコ動画が先駆的事例として紹介されている、と。いわゆる非同期ライブ/擬似同期の話も「Simulated Real Time」という形で紹介されてますね。

In the case of Nico Nico Douga, the conversations feel like they are real time because of the way the user experience is architected.


この記事が出てきた経緯は、秋元さんによると、

先週おこなわれたLunarr主催による米国有名ブロガー東京ツアーの成果がまた一つ出たようです。

ということなんだそうです。


 また、上のReadWriteWebの記事では、ニコ動のように「動画の再生画面上に(擬似)リアルタイムでコメントが流れる」というインターフェイスではありませんが、それに近いものとして、英語圏から2つのサービスが引き合いに出されてます(どちらもけっこう前からあるサービスですが)。

    • 動画のシークバー上からコメントやタグをつけることができるサービス(自分がアップしたのではない動画にもコメントがつけられる)。動画の再生と連動してコメントのフキダシがポップアップするため(ただし動画上にではなくて、字幕のように控えめに表示)、ニコ動に近いリアルタイム感があります。ただし、1)コメントをつける際、必ず動画の再生が一時停止状態になる、2)すでにコメントの入っている3秒くらいの間隔は、他のコメントを入れることはできない、という二点から、気楽に「ちょwww」とかのLv.1コメント*1を入れられるような感じではないです。
    • こちらは動画の横にチャット欄がついてますが、動画の再生の流れとは連動してはいません。

参考


■中国でもニコニコ動画

こちらも数日前から話題みたいですが…

 こちらはモロでニコ動ですね(笑)。id:metagold(先日紹介したGoldsmiths College, University of London のニコ動研究チーム)のほうでも取り上げられていました。

 ということで、以上、「ニコニコ動画は果たして日本特殊なのか」という論点を考える上ではけっこう重要なケースになってます*2。引き続き動向を見守っていきます。


(この話題については、あとでWiredVisionのほうでエントリにするかもしれません。更新がずっと滞っていてすみません…)