『PLANETS』に寄稿しました。テーマは梅田望夫と西村博之の比較。

ゼロ年代の想像力』を上梓されたばかりの宇野常寛さんが編集されているミニコミ誌、『PLANETS』Vol.5(2008年8月30日発売予定)に、これもけっこう長めの論考を寄せました。詳細は以下をご参照ください。

タイトルは「梅田望夫西村博之の「思想」を比較する――ゼロ年代の「情報/日本」社会をめぐって」というものです。内容はタイトルのとおりです。おそらく普通に考えたら、ちょっと並べるにはありえないくらいに遠い――読者層も支持層もあまりに違う――と思われるこの二人を、エイヤっと一つの軸の上で比較する、という内容になっています。そして、この日本社会で「ネット(と社会のあり方)について考える」ということの意味を、いまの自分のできる限りで、掘り下げた論考になっているのではないかと思います。

また、この論考の内容は、冒頭でリンクした東さんのエントリー(http://www.hirokiazuma.com/archives/000436.html)でもご紹介いただいている(ありがとうございます!>東さん)、この秋に刊行予定の拙著『アーキテクチャの生態系』(仮題、NTT出版)のプレビュー版にもなっていると思います。

#書籍の内容についても、じょじょに案内していきたいと思います。とりあえず、『Wired Vision』のブログ連載を下敷きにした内容は、全体の約1/3程度になりました。新たに加えられた内容は、これまでの研究を元にしながら、Google・ブログ・2ちゃんねるmixiSNS)・WinnyP2P)といった、2000年代以降に登場した主要なソーシャルウェアの「アーキテクチャ変容史」を分析・考察する、というものになっています。詳細はまたいずれ。