2012/02/06 (Mon) えるかわいいよえる
■米澤穂信『遠まわりする雛』(角川文庫) 
古典部シリーズ4冊目。どういうわけか一つ前の『クドリャフカの順番』が最新作かと思い込んでたのだが、とっくに5冊目まで出て4冊目は文庫にもなっていた。
1冊目を読んだ時、印象をハルヒと比べるようなことをチラッと書いたのだが、意外と間違ってはいなかったようだ。
結論からいうと相変わらず日常ミステリとしてやや薄味なところは変わらないが、ラブコメとしては今回一気に踏み込んだ感がある。時系列上は、過去作をまたいで高一の4月から翌年の4月まで1年間に起きた事件の数々を追う短編連作。ラス前の『手作りチョコレート事件』は、シリーズ初期からフックになっていた里志と摩耶花の関係に一定の答えが出る。といっても、奉太郎と里志の「野郎同士の」話で手打ちになるので表向きの進展はない(だから長編のほうで書かれていない、ともいえる)。この趣向もいい。青春小説として。
そして巻末の表題作は満を持して奉太郎とえるの話になる。生き雛の役で十二単に装ったえるを見た奉太郎が「しまった」と感じ、その理由を言葉で説明できないという場面。そして最後に奉太郎がえるに言おうとして言えなかった言葉、
「ところでお前が諦めた経営的戦略眼についてだが、俺が修めるというのはどうだろう?」
これはほとんどプロポーズの言葉ではないか。奉太郎お前、やっぱりそうだったのか! と嬉しくなるところである。奉太郎の韜晦はキョンより遙かに巧みで、しかも極めて自覚的だ。大げさに言うと古典部シリーズはハルヒを完全に終わらせ、過去のものにした。もはや韜晦する主人公といえばキョンではない、折木奉太郎だ。
そう考えると、京都アニメーションがアニメ化するのも道理である。
2012/02/04 (Sat)
■映画『けいおん!』(3回目) 
考えてみたらファーストシーンで目覚ましが鳴って朝起きるところから始まるのも『涼宮ハルヒの消失』と一緒ですね。
旅行先を決めるあみだくじをする時に唯とムギが「ちゃんちゃーんちゃかちゃか」と口ずさむのが『天国と地獄』なんだけど、今どきまだあれが定番なんだろうか(笑。
ロンドンでのライブの最後、唯が突然『ごはんはおかず』のリピートを強引に一回増やす。ああいうのは失敗すると目も当てられないので、よっぽどの自信と度胸がなきゃやっちゃダメです。唯の性格だからこそ出来たと。しかもアウトロに入ってからのタイミングで言い出すからなあ。せめてもう少し早く合図しろよ。逆にいうとあれが何とか形に出来ちゃったのは放課後ティータイムがそれなりのバンドになったという表現でしょう。
以前にムギが『ふわふわ時間』でやってるけど、あれは演奏が一度完全に止まってからだしな。
■海賊戦隊ゴーカイジャー VS 宇宙刑事ギャバン THE MOVIE 
今まで劇場版を観たのは仮面ライダーと一緒のやつで、どっちかというとライダー目当てだったので(尺も短いし)、気持ち的には初めて観に行った戦隊映画。一応ギャバン直撃世代だし。観たタイミングのせいかもしれないけど過去に観たライダー映画の場合と比べても親子連れが多かった印象。感触としては大きなお友達と半々くらいかな。
ギャバン30周年ということで、まだまだ身体の動きにキレがある大葉健二とはいえ、だんだん年齢的に難しくなってくるでしょうし、このタイミングでこの映画がやれて本当によかったと思います。やっぱギャバンかっけーわ。
やはり敵に監禁された父親を救い出すのが大きな目的だった宇宙刑事ギャバン本編を反復するストーリーになっていて、今度はギャバンが父親側の役割になる。単なる両タイトルの二枚看板ではなくて、主役同士の関係がプロットの肝になってる素晴らしいシナリオでした。マーベラスが少年時代にギャバンに会ってたという話は時系列がどうなってるのか一瞬混乱しましたが、たったの10年前だからギャバンが地球にいた時期よりずっと後なんですね。マベちゃん若いなー(笑。
ドン・ホラーの血縁者が今度はギャバンに復讐を企てるというのもギャバンを裏返した構造になってるし、マクーの残党がザンギャックの幹部になっているというのもうまく世界が広がった作品同士の繋がりになっていていい。過去戦隊の敵が魔空監獄に捕まってるのも面白かった。
強いて難を言えば、ギャバンブートレグはギャバンをマイナーチェンジしたようなデザインに赤でアクセントを付けてあるんだけど、全身をベースから違う色にしたほうが映えたんじゃないかなと思った。
少し意外だったのは、ゴーカイシルバーこと鎧はスーパー戦隊マニアだけど宇宙刑事は知らないんですね。世代的にシリーズ自体を経験してないからか。今回は完全にマーベラスとギャバンの関係にフォーカスした話だったので、ギャバンとの関わりは薄い役割になってました。
それから戦隊同士(そして宇宙刑事も含めて)の縦の繋がりって、やっぱり時期的に先に活動してたほうが先輩格なんですね。デンジブルーはバトルケニアに、そしてギャバンはその二人に敬語を使ってた(笑。 なんかそこが新鮮でした。海賊どもは全く先輩に敬意を払わないし、鎧は後輩というよりミーハーなファンの立ち位置になってるからな。
あと最後にちょっとしたサービスがあって、シャイダーの最終回を公式配信してるのはこのネタに絡めてたんですね。
2012/01/28 (Sat)
■blue chee’s LIVE vol.4〜抱擁の物語〜 
前回絶賛はしましたけど、本当にまた行くかは正直微妙かなとも思っていた。ちょっと間が空いてしまったので自分の興味がそこまで持続するのかと。いや、スケジュールはなんとなくチェックしてたんだけど、気づいたら「会場限定DVD付アルバム先行発売」の予約が今日まで! というタイミングだったのでつい勢いで予約してしまった。
なにぶん前歴であるチェキッ娘/chee'sを全然知らないというハンデを背負っているので、ある意味すごいアウェー感はあるのですが、場所は勝手知ったるCLUB GOODMANなので行きやすかったというのもある。そしてゲストDJがAKINO LEEさんでした。
改めて聴くと、音楽的にはやっぱりメンバー全員が歌えるってのが大きいですね。ちゃんとライブでコーラスワークを利かせられるのは強い。
そして「ストーリー同時展開エンターテイメントショー」と銘打って毎回彼女ら自身の物語をムービー仕立てにしたものが流れるんですが、前回はBa.のキャミさんことキャメロンが台湾に転勤することが決まって、それでも blue chee's を続けようと全員で決めるところで引きになってました。もちろん実話。ドラマ的にはこれもすごい山場なんですけど、今回はそのキャミさんが帰国してのライブ、さらに他のメンバーも全員いい感じにそれぞれ壁にぶつかっているという展開で、あくまでドラマとしては「いい感じ」ですけどそれはリアルに本人達の問題そのものなのでガチすぎてちょっとキツいくらいでした。次回「決断の物語」だって。
ちなみに前回は『ふわふわ時間』演ってましたが今回のけいおん!曲は『Don't say "lazy"』でした。あと毎回アカペラ(コーラス&ボイスパーカッション)でカバー曲をやる趣向なんだそうですが、今回は『天空の城ラピュタ』より、『君をのせて』をKey.のアニモさんメインボーカルで。アニモもメッチャ歌うめぇ! と再確認できた。前回も書いた通り、彼女だけはオリジナルのchee'sメンバーではなくオーディションで参加で、やはりその特殊な立ち位置が絶妙にいい。今回も彼女の仕込みで、サイリウムを配って客みんなでハッピーバースデー blue chee's を歌うというメンバーへのサプライズがあった。つまりある意味「こっち側」に近いポジションにいるのがアニモなんですね。そこがいい。
ところでオリジナルの chee's が活動してた十年前って大昔のような気がしてたけど、冷静に考えると2000年ってそんなに昔でもないんだよね。というのも、前回のライブで聴いた『chee's のテーマ』(?)ていう曲が気になってて、どうやら「We're chee's〜」という部分を「blue chee's〜」に替えて歌ってた、というところまではわかったんだけど、今さら音源は見つからないよなーと思ってたんですよ。ところがさっきAmazonを検索してみたら普通にあった。それどころか問題の曲『we're chee's』の試聴まであって普通に聴けた。考えてみたらこのCDが出た2000年はAmazon.co.jpがオープンした年。あって当然ともいえる。なんか勝手に「Amazonでも見つからない」クラスの幻のCDみたいに思い込んでたみたいです(笑。失礼しました。
2012/01/27 (Fri)
■遠藤武文『プリズン・トリック』(講談社文庫) 
第55回乱歩賞受賞作。受賞当時からヤバイというウワサだったので楽しみにしてた。
とにかくトリックがすごいという評判だった気がするが、読んでみるとそういう感じでもない。というか、こういうタイプの話かな? と思いながら読んでいると途中で二転三転して行く、どちらかというとっちらかった印象になるのが面白い。
(以下、具体的なネタバレはしないけどちょっと微妙な点には触れる)
まず冒頭は交通刑務所の囚人の視点で、刑務所内の生活が緻密に書かれる。ので、専門知識を活かして特殊な社会をリアルに書いた、というちょっと前の乱歩賞にありがちなタイプの小説になるのかなと思って読んでいると、刑務所内での密室殺人というまるで初期の新本格みたいなゲーム的な事件が起こる。しかも人物入れ替わり。被害者の顔と指紋を焼いて身元を隠すって百年前のミステリじゃあるまいしと思っていると、さらにもう一つ別のレベルでの入れ替わりがあったりして、ちょっと法月綸太郎的なパズラーのノリにも見えてくる。かと思えば、市長と第三セクターの癒着を暴こうとした人物が口封じのため事故を装って殺されたんじゃないかみたいな話になってきて、視点人物も元ジャーナリストの保険調査員になって社会派っぽい展開も匂わせる。ついでに言うと応募時タイトルは『三十九条の過失』で、憲法三十九条(一事不再理)の不備をテーマにしてるように見えるけどそこまで突っ込んだ内容にはなってないし、逆に『プリズン・トリック』てのはいかにもトリック一発ネタの新本格っぽい印象で、このブレ方も本作の特徴をよく表しているように思える。
乱歩賞の審査段階でもプロットの穴、特に中盤の粗さがかなり問題とされたようだが、一応直したのがこれらしい。話がまとまってるとは言い難いし、犯行の計画・実行段階に問題が多すぎて少なくともトリックがすごいって感じではないなー。
あとミステリとしての記述が厳密じゃないのが気になる。たとえば今どき人物入れ替わりなんてやるんなら、一捻り二捻りくらいしてこなきゃ話にならないわけじゃないですか。双子が入れ替わってるのかと思ったら双子の片方と五歳上の兄が入れ替わってた、とか、以下略。本作ではまず被害者と加害者の入れ替わりがあって、勿論それはすぐにバレる。ただ顔と指紋での身元確認ができないのでDNA鑑定の結果を待ちつつ、入れ替わっている前提で捜査が進むんだけど、そのDNA鑑定の結果が報告されて確定する記述がない。擦れ枯らしのミステリマニアは、そんなベタな人物入れ替わりはねえだろと思ってるのでDNA鑑定の結果が出た時点でもう一つどんでん返しがあるんじゃないか? と期待して、絶対ダマされまいと思いっきり身構えて読んでるわけです。なのにその結果が書かれないまま話が進んでしまう。まあ次の入れ替わりが起こってもう一捻りはあるんだけど、ちゃんと記述上の手続きは守って話を進めてほしい。そういうミステリの原則に忠実でない部分がいくつかあって気になったけど、単に全体の情報を整理しきれていないだけのような気もする。
ではこの小説のどこが乱歩賞に値したのかというと、選評などは読んでないので知りませんが、個人的にはある意味いかにもミステリらしい外連の部分だと思う。
(ここからさらに核心っぽい部分について書く)
最終章が「犯人の手記」になっていて、その後に「跋」がありこれは一般的な意味での跋文ではなく本編のエピローグにあたる章なのだが、そのまさに最後の行で、犯人の手記に書かれた真相が覆される(笑。 これだよ、これ! こういうベタな多重大どんでん返しみたいなのが読みたかったんだよ! より正確には覆るというより一連の事件を裏で仕掛けていた人物の存在が明かされ、つまり一種の「あやつり」テーマにもなっていて、いかにも俺好みで大喜び。
ただ、応募時の原稿そして単行本ではここで終わっていたのだが、文庫ではその後にさらに一章あって、最終章における犯人とは別の、黒幕のある人物からの犯行声明になっている。正確にはこれは本編の書かれたあとに別に独立して発表されたものらしく、本編の結末ではなくあくまで巻末に収録されているだけと解釈すべきなのか。余談だがこの章は「○○○○の手紙」とモロに人物名ネタバレな題のため目次に記載されていないのだが、その編集もどうなんだ。ともかく、「最後の一行でひっくり返して投げっぱなし」という衝撃の結末を、直後にさらに説明しまくっているので台無し感がひどい。ただでさえ犯人の手記およびそれ以前の本編にも黒幕の存在を示唆する記述がてんこ盛りでバレバレすぎるくらいなのに(笑。
東野圭吾の純本格(解決編がない)なんかも新しい版を出すたびにヒントが追加され、しまいにはムチャクチャ簡単になってたけど、他のジャンルは知らずミステリは頭の悪い読者に合わせちゃダメだろと思う。とにかくビックリさせてくれればいいよ。「『十角館の殺人』の解説に“あの一行を読んだ時の衝撃は忘れられない” とありますがどの一行のことですか?」 とか質問してる奴がいたがそりゃ犯人が決定的に明らかになる一行に決まってんだろお前は驚かなかったのかよと言いたくなったことがあった。閑話休題。
これは帯にも引用されてるのでネタバレにはあたらないと判断するが、解説(佳多山大地)にいわく、
とまれ、稀代の悪魔的人物を敵役とするさらに大きな物語の幕は、栄えある乱歩賞受賞作を長いプロローグとして開いたばかりだ。
とあるので、どうやら真犯人がシリーズキャラクターになるらしい(笑。 素晴らしい。まるで『金田一少年の事件簿』における「地獄の傀儡師」みたいである。『天狼星』よりはそっちのが近いな。
2012/01/22 (Sun)
■米澤穂信『クドリャフカの順番』(角川文庫) 
古典部シリーズ三冊目。
二冊目の『愚者のエンドロール』も無論読んだけど、こっちが面白かった。
ミステリとしての好みもあるが、一作目から触れられていた文化祭本番をいよいよ書くという大ネタであり、さらにいわゆるモザイクノベルとして視点人物を切り替えながら一日(三日間)を追って行くという構成が非常に効果的。三作目にして古典部全員の一人称で展開する。
前作までの主人公である折木以外の三人にもサブプロットが振られており、友人の才能への劣等感、期待と甘えといったテーマは青春小説としても秀逸で、しかも最後メインの謎解きにも同じモチーフが重なってくるという見事な構造になっていた。
特に千反田えると伊原摩耶花は折木視点での描写とはずいぶん印象が変わって、ようやくキャラが掴めた感がある。個人的には摩耶花の、漫研のエピソードが一番共感しやすかった。彼女は折木の幼馴染みという非常に図式的に配置されたキャラに見えていたが、今作を読んだ後では古典部四人はよくバランスの取れたメンバー構成だなーと思う。
過去エピソードの登場人物も含め数多くの脇役が、視点が変わると意外なところに登場していたりして読者だけがその全ての関係を見てとれるというのも、単にミステリとしてでなく趣向として面白い。普通こういう書き方をすると、全校生徒参加の文化祭なのに限られた登場人物ばかりが重要な役割を果たしているミニマムな話という印象になりがちなのだが、その点のバランスが抜群にいい。たとえば摩耶花視点の漫研では、主体性の弱い性格の部長・湯浅を、取り巻きの多い河内が吊し上げ、それを止めに入った摩耶花は河内派と対立する。ところが摩耶花と河内の論戦を部長がイベントとして宣伝しているのが千反田える視点で目撃され、さらに湯浅・河内が仲良く奇術部の公演を観に来ているのが里志の視点でわかる、など。気の弱い部長をかばう形で先輩と険悪になった摩耶花だが、実はその対立自体を当の部長が演出して、あるいは強かに利用していたのではないか? という疑いが読者には生じるのである。
そしてこれまでの三作全てに黒幕めいた立場で関与している折木の姉・供恵だが、今回は初めて直接登場するだけでなく、第三者のはずがほとんど人智を超えたレベルで核心を突くヒントを提供する役になっている。薄味と言いましたけど彼女だけは最初からマンガ的な存在というか、トリックスターというよりジョーカーとでも呼ぶべき存在ですね。
あと、ネタがミッシングリンクものである関係で『ABC殺人事件』への言及があるのだが、登場人物二人が揃ってクリスティの代表作に『ABC〜』を挙げるのにはちょっと違和感がある。『オリエント急行〜』、『そして誰もいなくなった』、『アクロイド〜』、『ABC〜』というラインナップで挙がるのだが、こう並べると最後の一つだけ浮いてないか? 先の三つはそれぞれ意外な犯人の典型で文句なしだけど、この三つに『ABC〜』を加えるというチョイスは一般的とは言い難いように思う。折木と里志の会話の中で出すのなら一方に挙げさせてもう一方は異議を唱えるという流れにすれば自然だったのにと思った。それとも一般的に『ABC〜』なのかなあ。この並びなら四つ目は『カーテン』あたりだと思うんだけど。
2012/01/17 (Tue)
■米澤穂信『氷菓』(角川文庫) 
アニメ化するというので読んでみた。
http://www.kyotoanimation.co.jp/kotenbu/
公式サイトのキービジュアルがちょっと良かったのと、キャストが中村悠一&阪口大助のCLANNADコンビだったので。
俺はそれくらいクラナドが好きなのである。
で、読んだ。薄味だった。
キャラも薄味、設定も薄味、記述も薄味、ついでにタイトルも薄味だ。
ジャンルとしては日常系ミステリなのである程度は狙いなんだろうけど、それにしたって淡泊すぎる気が。短編連作で、ちょっとチェスタトン風に捻った解決は巧いのでそこは文句ないけど、もうちょっとラノベ的にキャラを濃くしてもよかったんではないか。元はスニーカー文庫だからラノベのいとこみたいなもんだし。
とはいえ主人公の高二病っぷりといい、相方のスカしっぷりといい、どっちかというとクラナドよりキョン&古泉に近いという印象。なのだが、キャストから予想されるアニメの原作解釈はちょっと違うのだろう。読むことにしてからアニメのサイトは見ないようにしてたのでかなりイメージがズレてしまった。
後半は、33年前にヒロインの叔父が退学になった事件を調査するという話で、当人が不在なので学校の記録のみを元に推理するというちょっとした歴史ミステリ。主人公らが属する古典部の部誌が『氷菓』で、その誌名がオチになるのだが、最後の最後にこの大オチが捻りすぎで切れ味が微妙だったのは残念。しかも、基本かなり暗い話である。なんでこれをアニメ化するのやら。
ミステリとしては良かったので、次の長編(?)も読んでみる。
2012/01/12 (Thu)
■BRAVE10 
ノーチェックでタイトルしか知らないまま録画予約だけしてたんだけど、公式サイト見たら"brave 10"=真田十勇士のことか! それを早く言ってくれよ!
このご時世だし、十勇士のうち半数くらいは女性になってるのかなと予想したのですが(笑、意外にも女の子は二人だけでした。しかしなんで真田十勇士の主要登場人物に家康じゃなく伊達政宗がいるのだろう、しかも若すぎない? とかしばらく普通に考えてたんですが、これは『戦国BASARA』に準じてるってことなんですかね。このジャンルでは常識なんでしょうか。つまり女性向けということで、女性キャラが少ないのは別にストイックな硬派戦国ものというわけではなかった。
伊佐入道は三好清海入道とかぶってるから女にして正解だし、アナスタシアという金髪爆乳ロシア人は「通称・アナ」とわざわざ書いてあるので穴山小助が原型と思われます。意外とちゃんとオリジナルに因んでるのは好感が持てる(笑。ていうか伊佐が女の子視点の主人公キャラなわけだ。
あとは弁丸というショタキャラが真田幸村の倅の大助かと思ったら望月六郎だった。海野六郎と差別化という意味ではこれも正しいけど、真田大助のほうがキャラ的にはおいしかったと思うけどなあ。幸村に息子がいたりするとBL的にまずいんでしょうか。思えば深作欣二の映画版『魔界転生』でも、原作では十兵衛の弟子筋にあたる田宮坊太郎が真田広之のインチキ忍者みたいなキャラに変わってて、ジュリー天草四郎とキスしたりしてましたが(これもBLw)、この、原作における年少キャラをないがしろにする傾向はいただけない。
これ原作はマンガなんですね。キャラ配置もバランスいいし、わりとちゃんと原典というか先行作品の系譜に則った真田十勇士になってていいと思います。しかしまだ完結してないのだとすると最後まではやらないのか。大阪の役で全員バタバタ死んでいくクライマックスが見たかったのに。
思うに真田十勇士は最初から負け戦ってところがいいのであって、そこは新撰組にも通じるので女性人気の理由にも無関係ではないのだろうか。
と、ここまで書いてから第1話を観てみましたが、超能力バトルとしてはかなり古いテイストでした。ちうか、まだ幸村が信州にいるじゃねえかと思ったら「関ヶ原の1年前」なのか。先は長い! 原作は掲載誌が変わって第二部に入ってるみたいだけど、話としてキリのいいところまで進んでるのだろうか。
2011/12/31 (Sat)
■the pillows presents "COUNTDOWN BUMP SHOW!! 2011→2012" 
http://www.pillows.jp/pp/live/the-pillows-presents-countdown-bump-show-2011-2012
毎年恒例のthe pillows主催カウントダウンライブに初参加。
今年のうちにピロウズ行っとこう、と思ってたら最後の最後になっちゃったよ。というのは半分冗談ですが。
20時半開演だけど、例年ピロウズの出番は23時すぎくらいとのことなので地獄オフに参加してから行った。そしたらピロウズの出番にはちょうど間に合ったけど、トリが怒髪天だったのは想定外だった。ま、年越しの瞬間はピロウズだったから趣旨はあってますけど。
怒髪天て名前しか知らなかったけどキャリア的にはピロウズより先輩なのね。さわおを「山中」呼ばわりしてたし。で、最近ブレイクしつつあるという流れなのか。ボーカルの人はなんかのCMで観た覚えはあって、異様に濃いキャラなので何者なのか気になってはいた。というレベルの認識。怒髪天は面白かったけど、個人的には芸風が好きになりきれない感じ(笑。
そういえばさわお本人が「山中さわ子」とか口走ってたけど、言ってみただけ感がかなりあったので(笑)けいおん!を意識してたのかどうかは微妙。しかし貴重な発言として記録はしておく。
トリがピロウズじゃなかったのと、聴けなかった曲もあるので正直、消化不良。今度はちゃんとワンマンライブに行くとしよう。


