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11月26日(日)【1DAY】レネット×メイリッシュコラボカフェ
何の前フリもなくこのお店の話題が出ることがあります。
ていうか、そればっかりです。

2018/08/14 (Tue) 早稲田松竹 スピルバーグとイーストウッド 現代アメリカと巨匠たち

と、先生はおっしゃっている

『15時17分、パリ行き』

これも実際にあった事件を、主人公三人を当事者本人に演じさせて撮るという無茶な映画。イーストウッドだから実現したんだろうなあ。何を考えてるのかはわからんが。

というわけでメインの三人は役者じゃなく素人なんだけどそこは全然気にならなかった。ていうかこの三人は一緒に旅行中だった小学校以来の親友で、犯人を取り押さえたあと重傷者の応急処置もして死者を出さなかったことにも貢献したのね。知らなかった。そりゃ映画になるわ。アメリカ人こういうの大好きだもんなと思ってました。

事件のWikipedia記事を読むと事件発生を知った乗務員が助けを求める乗客を無視して乗務員室に施錠して閉じこもったとか酷い話も書いてあるが、そのへんは描写がなく完全に三人にフォーカスしている。後に叙勲されたのは四人でもう一人イギリス人もいたのだがこの人が何したのかもほとんどわからない(笑。 三人が書いた本が原作だからでもあるか。読んでみようかしら。

『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』

原題は "The Post"。最初にスクープしたニューヨーク・タイムズではなく後追いで報じたワシントン・ポストの話ってところがいかにもスピルバーグっぽい。

社主=発行人であるメリル・ストリープと編集主幹であるトム・ハンクスの二人がメインで、つまり新聞における「経営(資本)と編集の分離」の問題を扱ってるんですね。ジャパンでも読売争議なんかで問題になったやつですが、向こうでも微妙なんだな。序盤でトム・ハンクスがメリル・ストリープに「あんたはボスだから意見は尊重するが紙面に口出しはするな」と釘を刺すシーンがある。

メリル・ストリープは家族経営だった同紙の株式の公開に踏み切る直前で、公開から一週間以内に「緊急事態」があった場合は銀行が手を引くというオプションが契約書の条項にあるという伏線があったり、先々代である父親が経営の後継者に指名したのは娘婿で、彼が自殺しちゃったので彼女が引き継いだというのがコンプレックスになっていたり、渦中の人である国防長官マクナマラとは親しい友人なので私情において忍びなかったり、要するに最終的に法に触れる覚悟で機密文書の内容を報じるか否か? の判断を彼女が迫られるというドラマなんですけど、最後に決断する瞬間がわりとアッサリしてたり、印刷が始まるまでの彼女を翻意させようと法務担当者が画策する流れももう一波乱あるのかと思ったら中途半端だったり、スピルバーグにしては食い足りないなと思ってしまった。まあ実話だからか。

「報道の自由は報道することによってのみ守られる!」ってトム・ハンクスが決めゼリフみたいに何度も言うたり、「自分もJFKの誕生パーティーに出たり友達づきあいしてたけどそれは間違いだった」と反省の弁を述べる。綺麗事とはいえ何つっても土台が実話だという強みがあるよね。ジャパンでは建前であるという以前にその理念が周知されてるのかどうかが疑問だ。

あとラストシーンがウォーターゲート事件を暗示してて、まるで続編への引きみたいだと思いました。ニクソンていうのはほぼ完全な悪役なんだろうけど、アメリカ人の大統領に対する感情というのはどうもよくわからない部分もある。

ちょうど山形浩生が昨日マクナマラ回想録の書評を上げてた。

2018/08/01 (Wed)

Batta『とにかくやれ!!〜Just Do It〜』(永遠娘 朧絵巻 壱)

ロリババア専門誌『永遠娘』が、「電子書籍専用コミック誌」を別冊? の形で出してきた。永遠娘本誌の電子版もあるんだけど、内容はそれとは全く別で全篇新作描き下ろし。ただマンガ5本で全100ページくらいとボリュームは控え目である。

同じ茜新社のGirls forMも「電子書籍専用新規コンテンツ」を「今秋配信予定」だそうで(Vol.17巻末で告知)、たぶんこれと同様の企画なんでしょうね。

それこそ再録とかじゃなく同じ雑誌の新規コンテンツを電子版のみで出すって、何が狙いなのかよくわからんのだけど、もし本誌を電子版のみに移行した場合どれくらい売れるかのリサーチなんではないか? くらいしか考えつかないなあ。

とりあえず『永遠娘 朧絵巻 壱』を読んでみたんですが、個人的にはエロマンガ誌って一冊あたり20本弱くらい掲載されてるマンガを読んで当たりが2、3本あれば御の字、くらいの感覚で読んでるので、そもそも母数が少ないのって期待薄と(無意識に)思ってたりするんですが、これはさすがに本誌の執筆陣からエース級を揃えてきたのかな。Batta先生も創刊号から描いてる人。

てなわけで掲題の通りこれを紹介したいというのが今回の本題である。

エロマンガは古典落語のようにあらゆる作家が限られたプロットを再話し続けている(のが面白い)というのが俺の持論なので、その中で「新しい噺(≒サブジャンル)」が生まれてくる瞬間、に注目しているのだが、たとえば「メイド喫茶もの」はせいぜいここ十数年くらいの比較的最近に成立したジャンルだし、というのはメイド喫茶のブーム自体がその頃だから。もっと最近でいうと「おっさんレンタルもの」というのが何本か描かれたのを確認しているがジャンルとして定着するには至ってない感じか。

そこで次に来そうなのは「バーチャルユーチューバーもの」と予想していたのだが、

思いの外、直球なやつが来た。

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セリフ回しまで完全に特定のVTuverをフィーチャーしている(笑。

Batta先生はもともと『狐のお嫁ちゃん』を描いてる人で、おキツネはお家芸である。

ストーリーは、主人公のVTuberが使っているアバターがたまたま自分ソックリだった狐の神様が文句を言いにくるという話。神様の名前が「伊賀専女(イガタウメ)」でこれは狐の古名なのだが、ちゃんとそれらしい名前をつけてくるのが伝奇物っぽくていい。Batta先生の持ち味である。

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配信を観てDM送ってくる神様。

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で、村の神様だったのが村ごとダムに沈んで信仰が失われ忘れ去られてしまったので、存在し続けるためにVtuberである主人公の力を借りたいという。オチは改めて本人(神)をモデルに精巧なアバターを作ったらVTuberとしても人気が出て、閲覧者数の増加=神様の知名度=信仰の力にもなってるという、エロマンガとしては不必要なまでに(笑)キッチリしたプロットに仕上がっていた。

俺がなんとなく想定してた「VTuberもののエロマンガ」というのはやはり「おっさんが美少女のアバターで装う」という部分をフィーチャーするのかなというもので、TSものの周縁ジャンルみたいなイメージだったが、「VTuberと閲覧者」を「神と信者」に重ね合わせるというアイディアは単純にすごい。

俺個人はTSジャンルは苦手な一方で狐ロリババアは大好物なので(笑)、いきなりジャンルの究極というか完成形が来ちゃったかなという感じがしているが、VTuberものといってもいろんな切り口があることもわかったので今後も注目していきたい。

あ、でも俺バーチャルユーチューバーってそれこそのじゃろりおじさんの初期のを観たくらいで、他は全く追えてないんですわ。

永遠娘 朧絵巻 壱 

2018/07/27 (Fri)

初登場シーンがこれ

COMIC高が休刊

前も書いたけどジャンル誌として「女子高生」は中途半端すぎると思うし、たとえば「JKは好きだけどJDはダメ」みたいな人ってあんまりいないと思うんで、どうせジャンル縛るんならそれこそ「ロリババア専門誌」くらいニッチに行かないと意味ないと思うんですよ。

とか言いつつ、なぜかコミック高って雑誌としては一番好きなエロマンガ誌と言っていいくらい好きで、なにせ抜群にセンスがいい。今はどうか知らんけどエロマンガ誌って編集部の人数が少ないから編集長個人のセンスが誌面にストレートに反映されやすいのかな? という仮説を立てていて、加えてエロはどうしても個人差の大きい受け手側の嗜好にも依存するところ大なので、「この雑誌、(俺にとって)絵がイケてる作家が全然いねえなあ〜」とか「Beastって全部同じ絵柄だよね?」みたいなことって起こりやすい。だから雑誌のコンセプトそのものには疑問がありつつも中身は俺個人とのシンクロ率が高かったということだったのだと思う。LO系独特の、編集部の主張がアオリや告知文の前面に出すぎてるところなんかは鼻につくというか決して好きではなかったんだけどコンテンツ部分のクオリティは最高だった。

その意味では高の増刊で「業界唯一のビッチ専門誌」を謳ったsasecoのほうがジャンル誌としては王道だったと思うんだけど、中身的には特別感心しなかったというか高に通じるものはあまり感じなかったな。てか、sasecoもVol.3で休刊してたのね。知らんかった。

まあ休刊といってもまた来年から季刊で出るとのことで、どういう仕組みかしらんけど休刊即リニューアルはエロマンガにはよくあることであり結果としてエロマンガ誌の数はなかなか減ることがない(笑。 中の人も上記ツイートのスレッドで「ちょっと拡大しすぎ」たと言うてる通り、もともとLO増刊として不定期刊だったのが隔月になり、さらに月刊化したのが去年だから手を広げすぎたというのも本当っぽい。

でももっと頑張って買い支えればよかったのか……いや本誌は毎月買うてたけど。

7/31追記

昨日出た9月号を読むと、「アンコール掲載」が4本(!)もある。月刊化した頃からずっと原稿が足りない言うてて持ち込み募集してるけど、本当に原稿が集まらなくて制作が回ってない感じなんですかね。そのへんの説明は終になかったけど。

2018/07/20 (Fri)

アメンボ赤いな愛城華恋

藤沢周平『隠し剣孤影抄』『隠し剣秋風抄』(文春文庫)

引っ越しを経て埋もれてたのが出てきたので久しぶりに読み直した。このクラスの短編集であれば定期的に読み返すので電子版で持っておきたいのだが、電子化されてないのである。→ って書いてから今確認したらいつの間にかKindle版があった。うそーん!

不勉強で藤沢周平はほとんど読んでなかったのだが、友人に誘われてなぜか映画『必死剣鳥刺し』を観に行った際に予習として読んだ。本当はジブリ映画を観る話だったのが、任せておいたら上映期間を勘違いしてたとかで急にこれを観ることになったのだったと思う。ジブリ映画だって必ずしも自分では観に行かないのに、まして全くノーマークだった時代劇か。いや時代劇は好きだけど。それでも直前に原作を読んで予習したという。映画が良ければ原作を読みたくなるし、映画が微妙なら原作はどうなんだろ? と気になったりするので、なんだかんだ原作を読むほうである。

で、映画『必死剣 鳥刺し』であるが、原作には「醜貌」と書かれてる主人公がトヨエツなのである。藩主の近習頭取なのに、顔がブサイクだから見せるな! とお上に言われてしまうというのがプロットにも関わってくる部分なので、トヨエツてのはどうなんだ。まあホントに不細工を主役にするわけにもいかんのだろうけど、一応あまり綺麗に見せないメイクにはしてたのかな? ちなみに敵役は吉川晃司。映画そのものは正直特別面白いものではなかった。

キムタク主演の『武士の一分』も同じシリーズ原作(『盲目剣谺返し』)である。観てないけど、あれは山田洋次監督だし、失明した武士とその妻の静かな暮らし、みたいな映画と思われてたんじゃないかと思うが(俺は思ってた)、まさかのチャンバラ映画なのである。しかも目が見えない主人公に対して相手のほうが奇策を仕掛けるという、変な殺陣だった。映画はどうなってるのか気になるな。それからこれも同じシリーズの『隠し剣 鬼の爪』も山田洋次監督で映画化してたのか。今知った。

というわけで原作の「隠し剣」シリーズは一話完結の剣豪小説短編集。藤沢周平ユニバースに共通する舞台、架空の藩である「海坂藩」(七万石。庄内藩がモデルと言われる)で、下級藩士だが腕の立つ主人公が様々な事情から強敵と真剣で立ち合うことになる、というパターンで展開する。タイトルは『○○剣××』の形式で「××」が必殺技の名前になるのだが、「流派の秘伝で主人公にだけ伝えられた秘剣」であったり「それがしが独自に工夫して名付けたもの」だったりする。名前のついた技が話のフックにはなるものの、外連味はあったりなかったりで、むしろ殺陣はわりと淡泊だと思う。どちらかというとタイトルの頭にくる『臆病剣〜』とか『酒乱剣〜』といった部分がプロットの肝になって、しかも意外な結末を生むところがいい。

『必死剣鳥刺し』でいえば「必死剣」は「これを使う時は自分はほとんど死んでいるだろう」みたいなこと言うだけで、技としては「刀身に左手を添えて槍のように突き上げる」という描写があるのみ。おそらく、低い姿勢から腕だけで上に突き上げる技なので、立ち上がれなくなったような状態で遣うことを想定してたということではないかと思うが(実際に瀕死の状態で座り込んだ姿勢から遣っている)、そこまでの説明はない。映画では「仮死状態になってから生き返る必殺技」に見えるので(笑、「あれってどういう理屈なの?」と訊かれて困った。

まあ、全十七編に渡って同じ藩のほぼ同じ時代を書いてるっぽいので、海坂藩、剣の達人多すぎ斬り死に発生しすぎでしょと思うが(笑、粒揃いで完成度は高い。『女人剣さざ波』は主人公ではなくカミさんが実は達人というパターンだし、『暗殺剣虎ノ眼』はこれも女性側の視点で暗殺剣の遣い手は誰なのか最後まで謎のまま進行し戦慄のオチで終わるという、定型を外してくるのもいくつかあっていい。

藤沢周平はこれが好きすぎて、他にも同じ感じの短編集ないかな? と思ったら見当たらなかったのでそれ以上読んでなかったのだが、改めて読もうかしら。『たそがれ清兵衛』は昔読んだ気もするが全く覚えてないな。

 

2018/07/16 (Mon)

フカ次郎

リクオ・シングル『永遠のロックンロール/海さくら』発売記念スペシャルライブ

於、Zher the ZOO YOYOGI

ザーザズーに前回行ったのは青木佑磨と学園祭学園ワンマンだった気がする(笑。

ゲストはウルフルケイスケ。ここ数年よく共演してるみたいだけど観るのは初めて。ってかウルフルズって今ウルフルケイスケ抜きで活動してるのか。知らんかった。

少なくともここ10年くらい、観たリクオのライブは全部シッティングだったと思うんだけど今回はスタンディングだった。まあザーザズーに椅子なんかないか。

納得いく曲が書けたので10年ぶりにシングル出した、というレコ発ライブだけあって、だいたいいつもやるような定番の曲が少なめで新曲中心のセット。本人は「第三の思春期」とか言うてたが充実してるようだ。

最後の告知で「今度は中村耕一さんと一緒にやる」と言ったが客の反応が薄かったので「元J-WALKの」と言ったら「おおー」ってなったんだけど、今確認したらちょうどJ-WALK30周年のタイミングで覚醒剤で逮捕されて大変だったみたいな話が。そういえばそんなことあったかなーくらいの感じ。別に問題あった人が周りに集まってるわけじゃないんだよな? そんな雰囲気でもなかったし。

2018/07/14 (Sat)

ギレルモ・デル・トロ監督特集@早稲田松竹

http://www.wasedashochiku.co.jp/lineup/2018/guillermodeltoro.html

あとで書く、かも

2018/06/26 (Tue)

里好『踏切時間』(月刊アクション)

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http://fumikirijikan.com/

5分アニメ枠でやってたのを観たらちょっと面白いかも、と思ったのだが、正時ではなく25:15からとかなので観逃すことも多く、ちゃんと毎週録画しとくんだったと反省。ちょっと前まで5分アニメもほぼ全部録画してたんだけど今はさすがに対応しきれてない。

アニメ化セールでKindle版の単行本1巻が無料、3巻まで割引になってたので読んでみたらやっぱり面白かったので4巻も買ってしまった。(既刊4巻まで。まだセール中)

俺のマンガの嗜好は明らかにストーリー物に偏っていて、広義の日常系とか一話完結ものは手薄なのだが、逆に「1シチュエーション限定のコメディ」は好きなのかも。『となりの関くん』もそうだし。とりあえず話を転がしていけば続けられるストーリーものと違って毎回1アイディアを捻り出さないと描けない分、読み応えがあるというか。もちろん毎度一定以上のクオリティを保ってこそだが、その短編集としての全体の完成度そのものを愛してしまうようなところがある。

でもまあ最近はグルメマンガなんかも機会があれば読むし、エロマンガばっかり読んでるのも「大半が読み切りだから(雑誌に)入りやすい」のが一因なので根っこは繋がってるのかもしれない。自分の中でストーリー偏重への揺り戻しがきているとも考えられる。

というわけで、踏切が開くのを待つ間の僅かな時間で発生するドラマを鮮やかに切り取る短編オムニバス。

俺のお気に入りはJKが毎度、奇妙なおじさんと遭遇してしまう「私とおじさん」シリーズ。ヒロインは見かけによらず教養のあるJKアケミちゃん。

あと、真島さんはエロい。

アニメはブルーレイが5,000円らしい。全話収録でこの値段なら安くね? 観逃した回もあるし買っちゃうかな、と思ったけど、全12話で正味30分かそこらと考えると特別安いわけでもないのか。たぶん買うけど。

→ ていうか既にAmazonにあるじゃん。公式サイト更新しろよ……。

    

2018/06/14 (Thu)

えみルー

rionos

https://soundcloud.com/rionos

『Summer Pockets』グランドED曲のボーカルにrionosが。

http://key.visualarts.gr.jp/summer/sound.html

作詞作曲は麻枝准。だーまえはボーカルには独特の拘りがあって、採用したボーカリストがその後ブレイクした例も多い。AB!でアレしたLiSAはまあ別格として、CLANNADではeufonius結成前のriyaを、Rewriteではメジャーデビュー前のやなぎなぎを(まあこれはだーまえ曲じゃないしこの時点でsupercell曲でブレイク済みともいえるしだーまえオリジナルアルバムはもう少し後だが)ピックアップしている。

メジャーデビュー曲を聴いた時点でなんか気になってはいた。

D

その次の『メルヘン・メドヘン』ED曲『sleepland』(上田麗奈への楽曲提供)は普通に名曲。

D

このアニメでは劇伴も担当してたのね。アニメ自体は10話で万策尽きて制作中止、残り2話は未定という悲惨な結末に終わりましたが。

こんなこと言ってたが今聴くと別にそんな感じしないなあ。どっちの曲も。

2018/04/28 (Sat) 早稲田松竹

ホームレス超能力少女

『女神の見えざる手』

「社会派サスペンス」という触れ込みだったが、本質は全然社会派ではなく『スティング』みたいなコン・ゲームものだった。と書くだけでネタバレみたくなっちゃうけど。銃規制強化法案を通そうとする女性ロビイストが主人公、というと確かにいかにも社会派っぽいが、銃規制にまつわる様々な議論や事件も「どっち陣営に有利になるか」という観点でしか描かれないし、ロビイストという職業がどんな仕事かを見せるって感じでもない。なにしろ盗聴・買収何でもありで劇中でも「007ごっこ」とか言われてるくらいだし、ヒロインも「敵を欺くにはまず味方から」を地で行きすぎて周り全員ドン引き。しまいには銃乱射事件の生存者である過去を伏せていた同僚を、本人の同意を得ずにいきなりTV出演させて「あなたの感情にも人生にも私は責任を負っていない、任務達成のために出来る手段は全て利用する」と言い放つ。

でもやっぱり、睡眠障害の身体にアッパー系の薬をブチ込みながら戦い続ける生き方に限界を感じた彼女は、自分が聴聞会で吊し上げられることまで読み切った上で大逆転の手を打つ、のではなく、自分が有罪になる代わりに将棋盤をちゃぶ台ごとひっくり返す、みたいな結末を選んだ、という話になっている。この映画で唯一、利害抜きで彼女のために行動するのが金で買っていた男娼(偽証罪のリスクを冒して彼女を庇う)というのも皮肉が効いてる。

でも、コン・ゲーム的には「最初に彼女に愛想を尽かして離反した元部下が実は密偵だった」ていうのが最高のどんでん返しなのに、その直後にくるのが「NSA仕込みの最新盗聴技術でゲットした証拠を御覧ください」みたいな何のヒネりもないオチなのも微妙。出す順番が逆ならよかったのに。なので最終的にこの映画はコンゲームでもないことになる。ヒロインは何を優先するのか? という話である。何が何でも銃規制したいという主義主張なのか、ロビイストとしての成功なのか、自爆してでも民主制の腐敗を暴くことなのか、それとも、というヒロインの「勝利条件」が最後に問われる流れになっていく、押井守の感想が聞いてみたい映画(笑。

これが米仏合作というのもよくわからん。

『ドリーム』

マーキュリー計画なのにアポロ計画とかいう邦題に非難囂々、『ドリーム』に変更されたという経緯ですがドリームてのもどうなんだ。原作ではキング牧師の "I have a dream." がフィーチャーされてるし、映画にも一応「夢」って出てくるけどさ。

人工衛星打ち上げに続いて有人宇宙飛行でもソ連に先を越された、ていうシーンで、ケヴィン・コスナーが「これからずっと残業続きになる。それに見合った給料は出ない。わかったら帰りが遅くなると女房に電話して仕事に戻れ。俺もそうする」とか言うんだけど、アメリカ人もこんなこと言うんだなーと思いました。冷戦下でソ連と競争してるNASAだからこそかもしれませんが。原作ではこんなニュアンスではなかった気が。

そのケヴィン・コスナー本部長が「それで仕事の効率上がるんなら人種差別なんかしてる場合じゃねえだろ!」ってな具合に合理精神でどんどん黒人女性の地位を引き上げて行く役どころで、相変わらずケヴィン・コスナーはこういうオイシイ役をやりたがるんだなあと思いました。

原作は、インドの外交団がホテルの予約や飲食店の利用を拒否された話など、アメリカの人種差別が冷戦下でソ連と比較された場合にマイナスイメージになるという視点だったり、よりスケール大きくタイムスパンも長く取って書かれている。当然ながら原作のほうが圧倒的に情報量が多いので、映画観た人は原作読んでみることをオススメしたい。逆にIBMのメインフレーム機がデカすぎて部屋に搬入できないとか、当初プログラマがいなくて使い物にならないみたいなとこは画で見ると面白かった。そう、「コンピュータ」という言葉が「計算係」の人間を意味していた時代から、計算機としてのコンピュータが登場してくる過渡期の話でもあるのだった。

2018/04/25 (Wed)

GGO

平山雄一『明智小五郎回顧談』(集英社)

作者の肩書きは「推理小説研究者、翻訳家」で、公刊された小説はこれが初めてのようだが、なるほど研究家らしいペダンティックというかブッキッシュなパスティーシュ小説。警視庁の非公開資料を作るため、嘱託された退職刑事が隠退した明智に取材にくる、という体裁で、明智自身が生い立ちから戦後に至るまでの、短篇やいわゆる通俗長編に書かれた全活動を年代記的に語る。江戸川乱歩は明智の友人で本人をモデルに小説を書いたとして話の中に登場する。『二銭銅貨』のラストで例の銅貨をくれた「ある人」が明智だったり、明智登場作品以外もいくつか明智が関与してたことになってたりする。

乱歩的な稚気も大いにあって、以下どうしてもネタバレ満載になる(笑。

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