「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」としてゲッツされた件」

 「俺がお嬢様学校に「庶民サンプル」として拉致られた件」のアニメーション化。
 自主規制か,その方面への配慮か、「拉致」をいう言葉を避けさせることで暗雲立ちこめると思ったが、ダンディ坂野氏との提携(CMにも出演あり)で、「ゲッツ」に置き換えることで切り抜けた。
 
 実は、世間知らずな「お嬢様」と「庶民」の主人公が織りなすギャグ作品で、ハーレムや萌えは売るための要素として組み込まれたモノ。
 さほど重要ではない。
 ダンディ坂野氏と提携した時点で察せられたべきだったが、もとのキャラクターデザインもあってか、そこの理解は広くは得られなかったことが、本作の悔やみきれないとことか。
 
 作画は必要にして十分なレベル、劇伴は軽いが、上記のテイストを考慮すれば、当然の仕上がりだ。
 
 メイド長絡みなど、描かれるべき部分がまだあるとは思うのだが、Blu-ray/DVDの売り上げが空前の爆死レベル。
 続編は厳しいかと、悲しい思いをしている次第である。