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2017-04-08 すべては銀行の信用創造行動から始まる このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

皆さんは、おカネはどこで生まれるかを考えたことはおありでしょうか?
通貨の供給ルートとして、しばしば「信用創造」として、銀行に預けられたおカネが引き出しに備えた準備預金を除き、再び別の銀行に貸し出されるモデルが紹介されることがありますね。 
しかし、あの教科書に載っているモデルは間違いなんです。

おカネはどのようにしてうまれるか。
これについて、本日は、Twitterでのやりとりの延長で、横山昭雄氏の「真説 経済金融の仕組み」を一部抜粋してご紹介します。

横山昭雄 「真説 経済金融の仕組み」 p80-p84より

第3節 真の通貨供給メカニズム−モデルI

■すべては銀行の信用創造行動から始まる
いま歴史のコマを早回しして、現金・キャッシュが全く不必要なまでに信用化の進んだ金融経済機構を想定してみよう。そこでは一切の取引・決済が預金通貨の振替、手形・小切手の授受を通してなされるため、銀行券・補助貨は全く不必要になる。また、政府の財政活動に伴う金融的諸取引、外国との貿易・資本取引に絡む諸金融現象についても、当分の間これを考慮の外に置くこととしよう。
この信用経済(これをモデル気噺討椶Α砲旅柔メンバーとしては、中央銀行とA、B二つの市中銀行信金信組農協等すべての預金受け入れ機関を含む概念)、資金を需要する甲、乙、丙、…等複数の企業とa、b、C、…等多数の家計があるとしよう。
この進んだ信用経済における、たとえば10000のマネーストック(全額預金通貨)は、どういうプロセスを経て供給されるのだろうか。
それは、銀行の(主として対企業)″貸出″行動を通して供給される(より広くは信用供与、つまり相手方への貸出のほかに、相手方からの有価証券買い取り・引受をも含む概念。以下便宜のため"貸出"なるタームをもって与信全体を意味することとするが、必要に応じて有価証券取得をも含む与信概念にも言及)のである。

今、一般企業と同様、利潤追求企業としての銀行Aが、企業甲の設備資金借り入れ需要(800)に対応する、とする。
(中略)
この時の取引関係の経理処理を、複式簿記手法によって示せば図3-1の通り。つまり、銀行は貸出を行い、その反射行為として、自己の負債としての預金を創出するわけである。これを信用創造という。まさにM・フリードマンが言う通り、″銀行の書記のペンから預金が産まれる″のである。この後、企業甲が、機械メーカー乙から機械(700)を購入すれば、関係者の貸借対照表(B/S)は、図3-2の通り変化する。
この場合、便宜上、メーカー乙もA行の取引先と仮定する。
A行は、このような貸出活動を、甲以外の多数企業にも行い、トータルで7000の与信残高、したがって7000の預金残高を持っている、とする。同様にB行では3000の与信残と3000の預金残が見合っている、とする。
両行合計で10000の与信がなされ、経済全体として10000のマネーストックが供給されているのである。この時、経済全体のB/Sは図3-3の通り。
さて、以上の話の流れでは、預金とは、すべて銀行貸出・与信行動のはね返りとして創出された″派生預金″であると断じられ、既存の教科書によく見られるような、貸出と無関係な″純預金″あるいは″本源的預金″という概念が全く無視されている点、あまりにもこれまでの常識に反していることに触れておく義務があろう。

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(中略)

 エコノミスト、つまりマクロ経済を考察している人達が、金融機構全体を論ずる場で、貸出のためには預金獲得が必要といった発言をしたとしたら、これは全くの誤りであると言わなければなるまい。それはたとえば、個人預金なるものをちょっと詳しく考えてみれば、すぐに理解できることなのである。

今ここにA行を取引先とする企業甲、そこに勤務し自宅からの利便を考えて給与振込口座をB行に開設しているサラリーマンaがいるとしよう。今月分のaに対する給与40万円が支払われて、B行におけるa名義個人預金口座に振込まれたとすると、この個人預金40万円は、B行にとって間違いなく、貸出の見返りでない本源的預金である。しかしながら、我々はすぐに、A行においてはその分だけ甲の企業預金が減少していることに気が付かねばなるまい。つまりB行にとっての本源的個人預金40万円の資金源泉は、実はA行における甲の企業預金であったわけである。そしてこの甲の企業預金は、恐らく甲が給与支払に先立って製品販売先丙から代金回収を受けたか、あるいは取引先A行から借入れをしたか、のいずれかによるものであろう。ここに気が付けば、さらに製品販売先丙の決済原資となった丙の企業預金もまた、その取引先B行からの借入れか、丙の販売先企業丁からの代金回収かである……と辿っていくことは極めて容易である。つまり、一行にとって本源的預金であるところの個人預金も、その資金源泉をたぐっていけば、結局銀行組織によってそれに先行して行われた、主として企業向けの与信行動にぶつかるのであり、それ以外ではあり得ないということが判明してくる。非債務者法人の純預金についても、理屈は全く同じことである。

このように見てくると、個別行の眼からは一見貸出に関係のない純預金に見えるものも、つきつめて信用体系全体で考えれば、何処かで行われた貸出の見返り(派生預金)に他ならないのであり、したがって(モデル気砲△辰討蓮法マクロ的に見るかぎり、貸出と無関係な、いわゆる本源的預金なるものはそもそも存在しない」ということがはっきりとしてくる。我々が、いま批判的に取り上げているフィリップス型信用拡張公式のミスリーディングな叙述ないし誤謬も、結局のところミクロの個別銀行の預金吸収行動と、全金融体系のマクロ的な預金創出メカニズムとを混同したことから起こったもの、と断ずることができよう。

恐らく、以上の話の流れがあまりに通説と異なるため、いぶかしさを禁じ得ないでおられるだろう読者のために、つまり、「それでは、そもそも本当の本源的預金なるものは、この世にないのか」と、戸惑っておられるかもしれない諸賢のために、話を少し先取りして言えば、モデル気砲△辰討蓮◆中央銀行オペレーションなどで供給する中央銀行預金のみが、全銀行システムにとって、つまりマクロ的に見て、唯一、(市中銀行貸出の見返り・派生ではない)という意味での、本源的預金と称び得るもの」なのである。さらにモデルの制約を取り払った後も、外貨流入などの特殊事例を除き、大筋この考え方が基本となることが判明する。

しかし、ここであわてて付け加えるべきは、「中央銀行信用による中央銀行預金のみがマクロ的本源的預金である」と述べたとしても、それは決して、「この本源的預金がベースとなって信用拡張メカニズムが展開される」などと、言おうとしているわけではない、ということ。むしろ、この犖躄髻蹐海修、筆者が、本書を通じて論駁したいと考えている最大のポイント。このあと順次、この点について、丁寧に論じていくこととしよう。(以下略)


いかがでしょうか。
>>まさにM・フリードマンが言う通り、″銀行の書記のペンから預金が産まれる″

つまりおカネは銀行の貸し出しの際に生まれるという概念、ご理解いただけたでしょうか。

通りすがり通りすがり 2017/04/08 23:47 私は、フィリップスの信用創造論については次のように思っています。

フィリップスの信用創造論でも、貸出でお金が増えることは同じだと思います。

私は、フィリップスの信用創造論の肝は、むしろ経済人の行動にあると思います。

準備率が10%だとして、現金100万円が預金されたら、10万円残して90万円貸し出す、というのは、「ペンから預金が生まれる」に矛盾しません。

なぜなら、預金を90万円、「ペンによって」信用創造されて、それが全部下ろされれば、フィリップスの信用創造論の通りになるわけで、矛盾しなわけです。

つまり、フィリップスの信用創造論の肝は、「現金」でお金が増える、という点にはなくて、「銀行は準備ぎりぎりまで貸し出しを行う」「預金が生み出されたら全部引き出されて使われる」という「仮定」にあると思います。

おそらく、「合理的経済人」の想定なのでしょうが、そういうモデルだと思います。

それと、これはあくまで、「一つの預金」を追ったモデルだ、という点です。つまり、時点ネット決済や、同銀行内決済、そして、出て行った現金もあれば入ってくる現金もあるという「二つ以上の預金」のことは語っていないモデルだということです。

私はそのように思っていますが、ただの匿名の素人さんの意見なので、あまり信用しないようにしてください。

shavetail1shavetail1 2017/04/09 21:32 通りすがりさま

ここで問題視されているフィリップス型信用創造論に従い、A行にb氏が預金100を預けているとして(預金残高100)、法定準備率が1%で、A行はC行(預金残高ゼロ)に口座があるd氏に99又貸しすると考えると、貸し出し後にはA行の預金残高1、B行の預金残高99で、預金としては「創造」されていない点が問題かと思います。 もしA行には100、B行にも99残高があるとすれば、この99部分は同時にb氏の預金でもあり、d氏の預金でもあるという詐欺的な状況ということになるのではないでしょうか。

通りすがり通りすがり 2017/04/09 22:45 まず、AさんがX銀行に、100の預金をしたとします。そうすると、預金がAさんの分、100になりますよね、

そして、X銀行がBさんに90の預金創造を行ったとしましょう。そうすると、その時点では、X銀行に現金100、預金が190になります。もっと細かく言うと、資産に、現金100、貸出金90、負債に預金が190になります。

そしてBさんがそれを全部引き出して使ったとしましょう。そうすると、X銀行に現金10、預金は100になります。細かく言うと、資産に現金10、貸出金90、負債に預金100です。

フィリップスの信用創造論の通りです。矛盾はありません。

通りすがり通りすがり 2017/04/09 23:21 私も、もともとは、「フィリップスの信用創造論はむちゃくちゃだ!間違っている」という人でした。

しかし、当時神戸大学助教授、石井隆一郎『現金銀行論』で、フィリップスの信用創造論がバランスシートで説明されているのを見て、見た時点では馬鹿にしていたのですが、ちょっと経ってから「待てよ」と思い、上の理解になったわけです。

当時は、時点ネット決済なども知らなかった、というのもあります。

通りすがり通りすがり 2017/04/09 23:23 『現金銀行論』ではなくて、『現代金融論』です。打ち間違えました。すごい古い本です。

こんな「趣味」は、現実では誰にも語れません。

通りすがり通りすがり 2017/04/09 23:25 ああ、1965年の本なので、すごい古い本、とも言えないですね。たびたびすいません。

通りすがり通りすがり 2017/04/10 13:44 「もしA行には100、B行にも99残高があるとすれば、この99部分は同時にb氏の預金でもあり、d氏の預金でもあるという詐欺的な状況ということになるのではないでしょうか。」

そうではなくて、bさんの預金は100であり、dさんの預金は99です。何も詐欺的なことでもありません。A銀行がdさんにお金を貸すときに、A銀行の預金の総額が199になり、そしてdさんが現金を99下ろすと、100に戻ります。

それをdさんが使ったり、別の銀行に預ければ(別の銀行に融資を受けたdさんが全額預けるなんてことは通常ないと思いますが)、別の銀行にdさん、あるいはdさんが使った先の人の預金が99(総額)になります。

何も矛盾はありません。ようは、A銀行が「現金」を渡す、ということを注目してしまって、その時点で預金創造がなされていることが見えにくくなっているだけです。

なぜなら、預金が生まれなければ、現金は下ろせないので。直接、現金が渡されてたとしても(通常そんなことはないとは思いますが)、別に矛盾しません。その時点で預金が生み出されて、それが下ろされたということが省略されているだけです。

通りすがり通りすがり 2017/04/10 13:59 「誰かに貸し付けるときに無から生じる」というと、多くの人は、「預金を作ったって、現金がおろされるんだからそこで限界があるでしょ」ということになってしまうと思う。

だから、銀行内決済、時点ネット決済、現金は単に預金の移動を助けているだけ、出て行く現金もあれば入ってくる現金もある、準備金の後積み、日銀の金融調節、という知識が必要になってくる。

でもここまでこれる人がどれぐらいいるだろうか。もっと人生には楽しいことがたくさんある。人を馬鹿にして気持ちよくなるためには、あるいは自分が頭がいいと思いたければ、1〜3冊ぐらい経済学者の一般書を読んで、その知識で殴り続ければそれで事足りる。

通りすがり通りすがり 2017/04/10 21:34 「A行にb氏が預金100を預けているとして(預金残高100)、法定準備率が1%で、A行はC行(預金残高ゼロ)に口座があるd氏に99又貸しすると考えると、貸し出し後にはA行の預金残高1、B行の預金残高99で、預金としては「創造」されていない点が問題かと思います。」

間違っていると思います。A銀行には、bさんの預金100で、C銀行にはdさんの預金99です。dさんの預金99は、A銀行がdさんに貸出を行った際、信用創造されています。

A銀行が1になるのは、ここでは現金です。預金と現金がごっちゃになっていると思います。

それと、C銀行に口座があるdさんに、A銀行が貸す、というのも、ちょっとそもそも違うのではないかと思って、金融大学HPによれば、

http://www.findai.com/yogow/w00321.htm

「銀行が、預金者から100円を預かったとします。法定準備率を10%とすると、10円だけを現金で銀行に残し、残りの90円(元本の90%)をA企業に貸付けることができます。A企業は、銀行から借りたお金で、取引先であるB企業に支払いをします。B企業はそのお金を銀行に預け、銀行にはB企業の預金90円が新たに作られます。」

となっており、A企業への貸出をしてその支払いがB企業でいき、預金される、となっています。私はこの金融大学HPと同じ理解でした。

通りすがり通りすがり 2017/04/10 23:01 現代の銀行は現金を渡して融資する、ということはしないと思いますが、現金を直接貸し出したとすれば、その仕訳は、

貸出金 100/ 現金 100

になると思います。では現代はどうかというと、まず

貸出金 100/預金 100

となって、預金が信用創造され、現金でそれがおろされたとすれば、

預金 100/現金 100

となり、最終的な結果は同じになります。

つまり、銀行に貸出金という資産が表れている時点で、相手には当然借入金という負債が生じていて、それを預金でもっていようが、現金でもっていようが、「信用創造」されたのは同じなのです。

フィリップスの信用創造論は、経済学を学ぶ人たちが説明の文章を読むときに、この「貸出金」という資産勘定が銀行に発生することが、よく分からないことによって、誤解が生じていると私は考えています。

また、実際の制度をよく知っている人たちも、フィリップスの信用創造論「を」簿記的に仕訳してみる、ということはしないため、「預けられてそれがまた貸し出されるなら、使えないカネが増えることか、まったく間違っている」とか言ってしまうのだと思います。

使えないカネが増える、ではなくて、X銀行が、Aさんに100万円貸したらなら、まさに「そのお金が」使えるお金なのです。

と、私は「みんながしている誤解」はそのようなものだと思っています。

asdasd 2017/04/11 00:11 書こうかどうしようか迷いましたが…
私も通りすがりさんと同様の理解です。言い方や捉え方が違うけど、結局どちらも同じ事を言ってると思います。
私なりの理解では、信用創造の歴史の話でも結構重要ポイントだと思いますが、帳簿上の数字という概念が組み込まれているところがキモだなあ、と思ってます。預金を貸し出したはずなのに預金が手つかずに残ってる、っていう。この部分なんかまさに詐欺的ですよね。

通りすがり通りすがり 2017/04/12 00:39 こうやって説明すると、「だって、99現金を渡したら、1になっちゃって、bさんがお金をおろしたくても使えないじゃないか」という人がいるのだと思う。

だから、このモデルは誤解を生みやすいのだと思うし、信用創造の形を教えるのに適切だとは言えないのだと思うが、これはあくまでモデルであって、一つの預金を現金で追ったものにすぎないのだと思う。

つまり、例えば、A銀行から99預金がB銀行に流出しても、B銀行も貸し出しを行っているなら、A銀行に99預金が流れることだって考えられるのだが、それだと2つ以上の預金を扱うことになるので、また別の話になってしまう、ということなんだな。

A銀行が貸し付けた人が、A銀行と取引のある人のところでお金を使う場合だって考えられるわけで、そうなると、別にB銀行にお金が流出するわけでもなくなる、ということもある。

また、日銀の買いオペ等による、マネタリーベース供給とか、金融調節とか、マネタリーベースを融通しあう(貸付合う)、コール市場とか、そういったものが現実にはあるわけで、そうなってくるとまた別の話になってくる。

自分としては、そのように最初から教えたほうがいいと思うが、ともかく、フィリップスの信用創造論の批判は微妙なものが多いと思っている。

私は、モデルの仮定うんぬん、というよりも、そもそもみんな簿記の仕訳が出来ますか、私の上で書いていることが分かりますか、と問いたい。私は高等数学が分からないから経済学の論文は読めない。だから、経済学が出来る人も、簿記が出来ないと認めてほしい。つまり上の説明は分からないんだ、と。

tamurin7tamurin7 2017/04/13 02:44 そうですね、私も通りすがりさんが書いている通りだと思います。
フィリップス型の信用創造論(と呼ばれていることも今回初めて知りましたが)は別に間違っているわけではない。
ただ、非常にミスリーディングであることが問題なんですよね。
現金で貸していることにされると、貸した瞬間に実は預金が創造されているのだということに気づける人はほとんど居ないでしょう。
この説明だと銀行がお金を作っていることが非常に見えづらくなってしまう。
嘘をついているとは言い切れない説明でありながら、銀行がお金を作っていることを見えなくしている点で、この説明を考えた人(フィリップスさんですかね)は天才的だなぁと思ってます。

望月夜望月夜 2017/04/13 02:48 通りすがりさんの言っていることは、概ねその通りと思う。

個人的には、「このモデルは誤解を生みやすいのだと思うし、信用創造の形を教えるのに適切だとは言えない」というところが、全体を通してもっと強調されても然るべきとも思うが。

通りすがりさんはかなり理解されている方なので、今から書くことは通りすがりさんに対してではなく、通りすがりさんのコメントを読んでいる人たち(そしていまいちピンと来ないであろう人たち)の理解の一助としてもらうために書く。

通りすがりさんが『フィリップスの信用創造論』と呼んでいるもの、よく「又貸しモデル」と言われるものは、決済が全て「引き出された現金」を介して行われる、という仮定のもとに組み立てられている。ただ一方向だけに限れば、銀行間決済であっても(一旦引き出された現金が移動するか、日銀当座預金が直接移動するかの違いはあっても)同様のことが起き、仕訳上の動きも(ほぼ)同一である。

問題は、実務的には「引き出された現金で決済する」というのは全体で見て極めて限定的な規模であるということである。

この部分を根本的に正すと、最終的に言えることは、我々が決済手段としているのは実は現金(紙幣・硬貨)ではなく、信用、負債なのであって、現金はあくまでその単位であったり、信用決済を補助するものであるに過ぎない(信用貨幣論)、ということなのである。

shavetail1shavetail1 2017/04/14 08:12 皆さんコメントありがとうございます。

ここまでコメントいただいた皆さん全員、フィリップス流信用創造に賛同されているようですね。

さて、通りすがりさまのご指摘、「フィリップス流信用創造と矛盾はないではないか」
これは私もそう思います。特に1行だけでみればそう思えます。

「現金と預金を混同していないか」
これは混同していません。モデルIでは元々現金の存在を前提としていないからです。

さて、信用創造については、通りすがりさまの仕訳で間違いはないと思いますが、その理解ならば、そもそも他行から受け入れる預金は新たな信用創造と直接は関係ない要素ではないでしょうか。

フィリップス流の理解ではそれが信用創造の原資という理解ですから。

通りすがり通りすがり 2017/04/14 09:03 「貸し出し後にはA行の預金残高1、B行の預金残高99」

A銀行の預金残高は1ではないですよ、と言っています。1になるのはここでは現金ですよ、預金はbさんの100ですよ、預金と現金を混合してますよ、と言っています。もし、現金の存在を前提としていないのであれば、「A行にb氏が預金100を預けているとして(預金残高100)、法定準備率が1%で」という、その前の文章があるのが意味が通りません。

「その理解ならば、そもそも他行から受け入れる預金は新たな信用創造と直接は関係ない要素ではないでしょうか。」

これは入ってきた現金を準備金を除いた額全部貸し出して、全部引き出されて使ったらどうなるのか、みたいな「モデル」なんだと思います。モデルは仮定で構成されています。また本源的預金に関していうと、歴史的経緯なども考えなければいけないと思っています。もし、現在のお金の原資が、幕府がまいた銭だったり、輸入したものだったりした場合、本源的預金は存在するといえるかもしれません。私はそういうことには興味はありませんが。

ともかく私が思うことは、フィリップスの信用創造論を批判している人たちは、銀行が現金で貸し出した際、当然、銀行に貸出金という資産が生まれる、ということがあんまよくわかってないんじゃないか、というものであり、ブログ主さんがそうではないのであればもうしわけなかったです。

shavetail1shavetail1 2017/04/14 13:05 「貸し出し後にはA行の預金残高1、B行の預金残高99」
これは判りにくい話でしたね。それは取り下げます。

この話のポイントは、銀行の貸出しに、本源的預金が必要か否かです。
 フィリップス流の信用創造つまり、本源的預金なしには派生的な預金が生まれないという理解が正しいのかどうかです。

通りすがり通りすがり 2017/04/14 15:16 「判りにくい」んじゃなくて、間違いだと思います。

「もしA行には100、B行にも99残高があるとすれば、この99部分は同時にb氏の預金でもあり、d氏の預金でもあるという詐欺的な状況ということになるのではないでしょうか。」

という文章から見る限り、ブログ主さんは、フィリップスの信用創造論を勘違いして理解されていると思います。私が言っているポイントはそこですし、あなたの最初のコメントも本源的預金うんぬんなどとは全く書いてありません。

「貸し出し後にはA行の預金残高1、B行の預金残高99で、預金としては「創造」されていない点が『問題』」と書いてるじゃないですか。ですから創造されてると思いますよ、と書いてるんです。

shavetail1shavetail1 2017/04/14 15:45 まず、金融大学の信用創造の部分をみていただきましょう。

http://www.findai.com/yogow/w00321.htm

これが、フィリップス流の信用創造の説明です。
本源的預金が預けられると、それ自身を別の銀行(の口座がある人)に直接貸し出される、という説明です。

通りすがりさんの書かれた仕訳は正しいのは間違いないですが、上記の信用創造創造の説明の仕訳ではないですね。

私が言っているのは、フィリップス流の信用創造(と言えるのかどうか)では信用創造ができないという点を指摘しています。

通りすがりさんは、無意識に、フィリップス流信用創造説を否定して、本源的預金とは無関係な仕訳(正しいです)を書かれているように思いますが。

shavetail1shavetail1 2017/04/14 16:16 蛇足ながら、金融大学のフィリップス流信用創造(?)スキームの通りなら、どの段階でもB/Sの大きさは100のままですよね。

ところが、通りすがりさんの説明、というよりも横山氏でも私でも信用創造の仕訳をすれば、新たな貸出しが90発生した時、 銀行のB/Sの大きさは100+90になるでしょう。

asdasd 2017/04/14 18:49 フィリップス式では、「Aさんの預金100万から90万がBさんに貸し出されてBさんが90万預金払い戻し権を得ても、Aさんの100万預金払い戻し権は失われずそのまま存続する」ということが明示されませんので、そこが誤解を生む要因の1つでしょうね。
なので、そこさえ踏まえればフィリップス式でも銀行B/Sの大きさは100+90になるわけです。

ものすごく端的に言ってしまえば、フィリップス式本源的預金と横山式本源的預金は全然別物、違うものを指してますよね。
フィリップス式本源的預金はあくまでフィリップス式の見方をするときの便宜的な定義というか、通りすがりさんも言ってますが「そういうモデル」なわけです。
或いは、フィリップス式視点という名のミクロとでも言えましょうか。
そしておそらく、横山氏もその視点自体まで否定しているわけではない、だからこそわざわざ「マクロ的(に見るかぎり)」という但し書きを入れてるのだと思います。

通りすがり通りすがり 2017/04/14 19:01 ブログ主さんにお尋ねしたいのですが、簿記の仕訳が出来ますか?私の書いていることが正しいと書かれているのに、「金融大学のフィリップス流信用創造(?)スキームの通りなら、どの段階でもB/Sの大きさは100のままですよね。」と書かれているのは変だと思います。

あと、このブログは、

「つまりおカネは銀行の貸し出しの際に生まれるという概念、ご理解いただけたでしょうか。」

「貸し出し後にはA行の預金残高1、B行の預金残高99で、預金としては「創造」されていない点が問題」

だから、「あの教科書に載っているモデルは間違いなんです。」

という内容なんですから、そうじゃなくて、フィリップスの信用創造論でも、貸出で預金が増えているのは同じなんですよ、と書いているんです。

通りすがり通りすがり 2017/04/14 19:45 私の仕訳は、金融大学の説明を仕訳したものではない、ということでしたので、金融大学の説明に沿って、仕訳をしたいと思います。

?「銀行が、預金者から100円を預かったとします」

現金 100円 / 預金 100円

?「法定準備率を10%とすると、10円だけを現金で銀行に残し、残りの90円(元本の90%)をA企業に貸付けることができます」

貸出金 90円/ 現金 90円

全く上のコメントの仕訳と同じです。?の仕訳は書いていませんでしたが、それはあのコメント内の説明に不要だったからです。

で、この?の仕訳は、

貸出金/預金

と信用創造されて、

預金/現金

と出されれば、結果は同じですよ、と書いているんです。

通りすがり通りすがり 2017/04/14 19:47 ※文字化けしているので

私の仕訳は、金融大学の説明を仕訳したものではない、ということでしたので、金融大学の説明に沿って、仕訳をしたいと思います。

1「銀行が、預金者から100円を預かったとします」

現金 100円 / 預金 100円

2「法定準備率を10%とすると、10円だけを現金で銀行に残し、残りの90円(元本の90%)をA企業に貸付けることができます」

貸出金 90円/ 現金 90円

全く上のコメントの仕訳と同じです。1の仕訳は書いていませんでしたが、それはあのコメント内の説明に不要だったからです。

で、この2の仕訳は、

貸出金/預金

と信用創造されて、

預金/現金

と出されれば、結果は同じですよ、と書いているんです。

通りすがり通りすがり 2017/04/14 19:53 「本源的預金が預けられると、それ自身を別の銀行(の口座がある人)に直接貸し出される、という説明です。」

間違っていると思います。金融大学の説明を見ると、

「法定準備率を10%とすると、10円だけを現金で銀行に残し、残りの90円(元本の90%)をA企業に貸付けることができます。A企業は、銀行から借りたお金で、取引先であるB企業に支払いをします。B企業はそのお金を銀行に預け、銀行にはB企業の預金90円が新たに作られます」

とあり、銀行はA企業に貸して、それが取引先のB企業の支払いにあてられて、B企業が別の銀行に預ける、という説明です。

「それ自身を別の銀行(の口座がある人)に直接貸し出される、という説明」ではないと思います。

通りすがり通りすがり 2017/04/14 20:23 現実に行われていることは、

貸出金/預金

と信用創造されて、それが現金でおろされると、

預金/現金

になるし、銀行内決済されると、

預金/預金

になるし、グロス決済で考えたとして、別銀行に送金されると、

預金/日銀当座預金

になる。

準備金は後積みだから、預金創造するときに準備金に縛られるわけではない。日銀当座預金を銀行間で貸し借りするのが、コール市場で、全体としてマネタリーベースが足りず、あるは過剰になり、コールレートが上がりすぎたり、下がりすぎたりしないように、主に買いオペ、売りオペにより金融調節が行われる。

で、(上の説明が間違っていたら申し訳ないですが)そういう現実とは関係なく、フィリップスの信用創造論で預金創造が行われていない、という認識は間違いだと思う、と書いています。

通りすがり通りすがり 2017/04/14 21:50 「下記「金融大学」の「信用創造」説明文などでもよくわからないのは、100円から90円貸しても、10円預金+90円貸し出しみたいにかかれていて、190円ではなく100円のままの仕訳になりそうなんですが私の勘違いですかね。」

勘違いだと思います。金融大学の図を見ても、「銀行 『現金』で残す10円」と書かれています。「10円預金」とは書いてありません。

現金を90円貸し出したとすれば仕訳は、

貸出金 90円 / 現金 90円

であり、もとの100円の預金は減少も増加もしません。減るのは現金であって、預金ではありません。現金が100円あったのが、90円貸し出されて、100-90で10円残るわけです。

つまり、資産に10円の現金、90円の貸出金、負債に預金の100円です。

shavetail1shavetail1 2017/04/17 12:03

https://twitter.com/wankonyankorick/status/853797174773137410

通りすがり通りすがり 2017/04/17 13:09 「貸し出し後にはA行の預金残高1、B行の預金残高99」

これは間違いということでいいですね。

shavetail1shavetail1 2017/04/17 17:34 http://manabow.com/hayawakari/hayawakari6_2.html
これもまたフィリップス流の信用創造の説明です。
信用創造(?)で預金が増えるように書かれていないでしょう。
そもそもこのサイトの説明では、バランスシートが左右でバランスしていませんが。

勿論、この解説は間違っていますが、この解説こそ、フィリップス流の信用創造の説明なんですよ。

あなたがフィリップス流の信用創造(という間違った概念)を正しく理解していないというだけの話です。

shavetail1shavetail1 2017/04/17 17:38 >「貸し出し後にはA行の預金残高1、B行の預金残高99」
これは間違いということでいいですね。

勿論間違っています。
勘違いされているようですが、それは私がそう理解しているのではなく、それこそが、私が批判しているフィリップス流の信用創造の説明ですよ。

http://manabow.com/hayawakari/hayawakari6_2.html

これもまたフィリップス流の信用創造の説明ですが、貸出しと両建てで銀行資産が増えているとはされていません。
要するにフィリップス流の信用創造とは間違いということです。

通りすがり通りすがり 2017/04/17 20:10 パンダに貸して、1900万円に預金が増えてるじゃないですか。

「預かったのはタヌキ夫妻の1000万円だけなのに預金口座の合計は1900万円になったな」

と、うさぎさんが言っているのに、「信用創造(?)で預金が増えるように書かれていないでしょう。」とはどういうことなんですか?ちゃんと文章を読んでますか?リッキーさんの批判は信用創造されていないことではないですよ?

リッキーさん:「なぜわざわざ準備率が10%だから現金100万円残して残りを貸し出そう、という一方でということで900万円の預金を振込む(負債を発生させる)のか意味不明」

「900万円の預金を振込む(負債を発生させる)」とリッキーさんも書いているでしょう。900万円信用創造されている、ということですよ?

で、現金が900万円下ろされたら、資産に現金が100万円、貸出金900万円、負債に預金1000万円です。

あなたの言っていることだと、預金が100万になってしまうんですが、どうしてパンダがお金をおろしたら、タヌキの預金が減ってしまうんですか、ということを言ってるんですよ?

「貸出しと両建てで銀行資産が増えているとはされていません」

じゃあ、どうやって、銀行は利息をもらうんですか?お金を貸すんじゃなくてあげちゃう、というのがフィリップスの信用創造論なんですか?

通りすがり通りすがり 2017/04/18 21:00 ブログ主さんに質問ですが、金融大学HPの信用創造論は仕訳が不可能であり、私の2017/04/14 19:47 のコメントでの仕訳は間違っている、と考えているんですか?

2「法定準備率を10%とすると、10円だけを現金で銀行に残し、残りの90円(元本の90%)をA企業に貸付けることができます」

貸出金 90円/ 現金 90円

↑これが間違っていると思っているんですか?

通りすがり通りすがり 2017/04/19 12:31 私が間違えいるにせよ、シェイブテイルさんが間違えているにせよ、人間は間違えているときには自分の間違いに気づけない、なぜなら間違えているから、ということを本当に思う。

それでいて、私たちは、「経済学者はまったく全然わかっていない、間違いを認めない」とか言っているわけだが、自分たちも間違えているときに、それを指摘されたら考え直してみたり、訂正したりといったことが容易に出来るのか、というとまったくそうではない。

人間は、「今現在持っている自分の世界の理解」を容易に手放さない。これは未来予想に関わることでもあり、理解そのものが自分そのものだからだと思う。そして、間違いを認めることは、「群れ」の中の順位、評判、信用を落とす、ということも本能的に思うのだろうとも思う。

おそらく、間違いというのは実際の痛みも伴うもので、身体的な痛みと同じ脳の部位を使っているんじゃないかと思う。何かでそんなようなものを読んだことがある。心の痛みには頭痛薬が効く、とか何かで見たことがある。

しかし、私たちは「知っていること」よりも「知らないこと」のほうが圧倒的に多いので、その点だけでも間違えるなんて当たり前なんだよな。でもそうなると、とたんに世界が不安定なものに思えてくる。だから、「根拠のない自信」っていうものがあるのも役目があるんだし、私たちは「根拠のない自信」があるのが「正常」なんだな。うつ病患者のほうが世界を正しくみている、というのもなんかで読んだことがある。

通りすがり通りすがり 2017/04/22 01:50 例えば、掛けで売上100万円が上がった時の仕訳は、

売掛金 100万円/売上 100万円

になる。この売掛金を現金で回収したら、

現金 100万円/売掛金 100万円

となる。

これを最初から現金100万円でもらったとすれば、

現金 100万円/売上 100万円

となる。つまり、掛けで売り上げて、それから現金を回収するのと、最初から現金で売り上げるのとは、最終的な結果は当然同じになる。

だから、銀行が貸出を行う際に、預金創造をして、

貸出金/預金

その預金が現金でおろされるのと、

預金/現金

最初から現金が貸し出されるのとでは、

貸出金/現金

最終的な結果は同じだ、と言ってるんだな。つまり、現金が貸し出された時点で、その人は現金を得ているんだから、その現金そのものが信用創造されたものなんだ、と言っているんだ。預金が出来て、現金をおろすのと、最初から現金を渡されるのとは、同じなの、と言ってるんだな。

銀行がそのとき貸出金という債権が発生していない、と考えるのは変な話で、「貸してる」のであれば当然債権が発生しているんだよね。「あげちゃう」なら、現金がなくなるだけだけど。

こ↑こ↓こ↑こ↓ 2017/04/27 21:17 久しぶりにコメントさせていただきます ブログ記事に関係ないことで申し訳ないのですが、ブログ主様は松尾匡氏の経済への意見はどう思われているのでしょうか? 知り合いに勧められて松尾氏の本を読んでみたのですが、わかりやすくていい本だと僕は思いました。松尾氏の意見の中でおかしい所はありますかね?

通りすがり通りすがり 2017/04/29 23:52 コメント欄の総括の記事を希望します。私、たむりんさん、望月さんの、ここが、こう間違っている、という記事をばっさりと書いてほしいです。よろしくお願いします。

トムトム 2017/05/02 10:22 教科書的的信用創造説明のダメな点は、銀行が貸出を行う場合に現金を渡すのは現実にはあり得ないことです。

どうしてわざわざ現実には行っていない方法で説明するのか意味不明。そのため「銀行が預金通貨を発行して貸出を行う」という信用創造の本質が見えなくなってしまいます。

JancloJanclo 2017/05/05 05:03 侃々諤々の議論が続いていますが、恐らくここで挙げられてる認識と、政府の信用創造の認識とは乖離はないのでは?

日本経済を考える上では、バランスシートの左側、つまり担保となる資産サイドに着目すべきではないでしょうか?

お金が負債であるの議論に集中していると、麻生大臣のように、企業は投資しろ、銀行は金を貸せ、に行き着いてしまいます。

しかし、企業が投資しないのは、資産の減価リスクが大きい為。
銀行が貸せないのは、貸し出し企業が返せなくなるリスクが大きい為。

つまり、今必要なのは、政府による企業の収益と担保資産の保証でしょう。
実際、護送船団方式だった小泉改革以前の日本では、企業も銀行も積極的にリスクをとっていたわけです。(逆に自己責任社会の今、積極投資をした企業は、東芝やシャープなど無惨な姿を見せています。)

信用創造とは、中国では鉄、欧州では金の借用書から始まってるわけですから、資産サイドに着目した議論が日本経済の為には必要なのではないでしょうか?

トレーダートレーダー 2017/05/12 16:12 シェイブテイルさん、いつも楽しい記事をありがとうございます。
横から失礼致します。

子供に理解させるには関連に説明しないといけない。
大人に理解させるには難しく説明しないといけない…
皆さん小難しく考え過ぎですよ。

レバレッジと言い換えれば理解しやすいでしょうか?
fxや先物では100万円の自己資金があれば、それを証拠金として
1000万円ぶんの取引が可能です。
銀行は100万あれば1000万貸し出せます。
100万あれば90万ではありません。
法定準備率とは証拠金のようなものです。
100万円の自己資金を元に1000万円貸し付けても、
法定準備率の10%です。
この概念が理解しにくいのは、下記の記述に嘘があるからです。

「銀行が、預金者から100円を預かったとします。法定準備率を10%とすると、10円だけを現金で銀行に残し、残りの90円(元本の90%)をA企業に貸付けることができます。A企業は、銀行から借りたお金で、取引先であるB企業に支払いをします。B企業はそのお金を銀行に預け、銀行にはB企業の預金90円が新たに作られます。」

大学や経済学、経済学者というのは都合のよい人物や理論に権威を与えて利用するものです。
銀行が先で、経済学が後付けです。
世界を正しく認識する為には、一度撤退的な自己否定を経験する必要があります。
一生懸命学校で勉強された方であれば尚更です。
今迄の自分や人生はなんだったのかと。

銀行が悪質なのは、自己資金ではなく、他人の資金を元手に他人に又貸しし、
さらにレバレッジをかけ利ざやを抜く利権を作っているからです。
自己資金を使わず、他人のお金を又貸しし、債務者には保証をつけさせ、
返済できない場合は債務者の資産を奪うわけです。
これが正しい行為であるかは皆さんの判断にお任せします。

銀行、そして中央銀行という存在は国家を越えた権力なのです。
歴史をきちんと勉強すれば、これが現実だと理解できます。
要するに認識の枠組み自体が間違っているわけです。
サッカーをしているフィールドで、野球のネクストバッターズサークルで次の打席を待つようなものです。

民衆を利用する側は、それ自体を認識させないフレーミングを教育によって行うのです。
嘘だと思うなら調べてくださいね。

ちなみに私は元トレーダーで、過去に自己資金で新興国の銀行買収を検討したことがあります。
銀行の信用創造は投資家やトレーダーの中では常識です。

shavetail1shavetail1 2017/05/15 17:43 私事ですが、身内に不幸があったため、ブログ更新どころか、チェックもできていませんでした。 後ほどまた書き込みます。

皆様コメントありがとうございます。

shavetail1shavetail1 2017/05/15 21:30 こ↑こ↓さま
コメントありがとうございます。

松尾匡先生。 基本的におっしゃっていることは結構なことが多いですね。 私も数年前には何冊か本を読んだことがありました。

松尾先生の「問題」といって良いのかどうか分かりませんが、全面的には賛意を示せない点は、先生が完全に左翼という枠からは出ようとしないことでしょうか。

折角先生がいい意見をお持ちなのに、なぜ与党に働きかけをせず、あの野党に提言をするのか。 まず左翼、そして国民や経済という順番では、残念ながら現在の日本では意見が通る余地はないのではないでしょうか。 ケインジアン的思想ということでは同じ京都方面なら藤井聡先生の方が実現可能性がありそうではないでしょうか。

shavetail1shavetail1 2017/05/15 21:33 トレーダーさま

ご意見ありがとうございます。 おっしゃる通り、物事を難しく考えると大局が見えなくなるということがありますね。

重箱の隅をつつく議論に終始すると、結局元の自説を擁護することが目的となり、共通認識となる結論から遠ざかる気もします。

shavetail1shavetail1 2017/05/15 21:39 トムさま 2017/05/02 10:22
>教科書的的信用創造説明のダメな点は、銀行が貸出を行う場合に現金を渡すのは現実にはあり得ないことです。

どうしてわざわざ現実には行っていない方法で説明するのか意味不明。

おっしゃる通りです。
あり得ない前提でなければ説明さえもできないのが、フィリップス流の信用創造の説明ですね。 

現代が金本位制あるいは、紙幣が金の引換証という金匠の時代なら多少の説得力がありますが、紙幣・コインは預金通貨の代用という現代の現実から遠く離れて経済学を組み立てた結果、どれほど複雑な数学で修飾しようが、現代には何の役にも立たない代物になっているように思います。

トムトム 2017/05/17 03:47 多くの人々が(一部の経済学者さえも)「銀行は日銀から供給された資金を企業などに貸出している」と誤解しているのは、フィリップス流信用創造の説明のせいだと思います。

フィリップス流説明は「民間銀行がお金を創り出している」という事実をわざとわからなくしているようにしか思えません。

こ↑こ↓こ↑こ↓ 2017/05/19 22:54 お身内にご不幸があったとは知らず、忙しいなら返答してくれてありがとうございます。松尾匡さんは一部では左派トラップとも呼ばれているのですがこれはどういうことなんでしょうかね? あと金融緩和したお金がそのまま財源にならないとも反論されていますがどうなんでしょうか? お忙しのところ失礼いたしました。

2016-12-24 書評 「富国と強兵」 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

「現代の経済学者の大半は貨幣が何なのかを知りません。」
そう断言されたら、誰しも「そんな馬鹿な」と思うことでしょう。

ところが中野剛志氏の近著、「富国と強兵」の冒頭の数章を読めば、現代の経済学者の大半が貨幣を間違って理解していること、更にはその間違った貨幣観から、日本をはじめ多くの国々で間違った政策を提言している現状にも納得されるのではないでしょうか。

早速引用します。

貨幣の起源
流派経済学貨幣観はその開祖たるアダム・スミス以来、金属主義の立場に立ち、物々交換の困難から貨幣が発生する起源を説明してきた。 この金属主義対立する学説が表券主義であるが、貨幣の起源に関心を寄せる歴史学者や社会人類学者の多くは、表券主義の方に与した。それは、物々交換から貨幣が発生したという歴史的事実を発見することができなかったからである。 それどころか、歴史研究によれば、「計算貨幣」や「信用」といった社会制度は、商品交換や金属貨幣の登場よりもはるか昔の古代バビロニア時代以前の文明において、すでに存在していたことがあきらかとなっている。*1

金属主義によれば、貨幣の価値は、貴金属によって裏付けられているはずである。しかし、たとえばイギリスでは、17世紀後半、摩損によって重量を大きく減らした銀貨が流通していたが、物価・地金相場為替相場にはまったく影響を与えなかった。また、イギリス政府は18世紀末から四半世紀の間、ポンドと金の兌換を停止していたが、ポンドが国際通貨としての地位を固めたのは、むしろこの時期であった。*2

経済とは、貨幣を中心とした社会現象である。経済というものは、貨幣の存在なくしては成り立たない。それにもかかわらず、主流派をなす新古典派経済理論は貨幣の本質やその起源について、根本的に間違った理解をしている。*3

まず歴史的経緯から、大変簡潔に主流派経済学貨幣観、「金属主義」の誤りが指摘されています。

なお、金属主義大辞林第三版によれば 
きんぞくしゅぎ【金属主義
貨幣の本質を素材である金属そのものの価値に求める学説
とされています。

それでは、中野氏は正しい貨幣の理解とは何と主張しているのでしょうか。

この金属主義対立する学説は、通貨の価値の根拠は、その発行主体、とりわけ国家主権の権力にあるとみなす「表券主義(cartalism)」である。表券主義者は、貨幣の歴史的な進化や使用において中心的な役割を果たしてきたのは市場ではなく、国家であるとする。
(中略)
もっとも、主流派経済学も、不換紙幣の出現により、金属主義を見直さざるを得なくなってきており、今日では表券主義を支持するようになっている。 この場合、主流派経済学は、国家権力によって強制通用力を与えられた「法貨(fiat money)」として表券貨幣を理解するのが一般的である。
(中略)
これに対して、L・ランダル・レイは、同じく表券主義に立脚しながら、国家が貨幣租税の支払い手段と定めている点が決定的に重要であるという説を唱えている。 彼の議論を要約すれば次のようになる。*4
(以下、大事な議論ですが、ここに書くには書評として重たすぎるので、中略。貨幣とは何かに興味がある方は、ぜひ「富国と強兵」を買って熟読ください)

レイは、貨幣とは負債であるという「信用貨幣論」と、貨幣の価値の源泉は国家権力にあるという「表券主義」を結合させたのである。 このような貨幣論を「国定信用貨幣論」(Credit and State Theories of Money)」と呼んでおこう。


「富国と強兵」では、中野氏は貨幣供給に関して巷間に流布している誤解にもきり込みます。

内生的貨幣供給理論
イングランド銀行季刊誌(2014年春号)は「現代経済における貨幣:入門」に続いて、「現代経済における貨幣の創造」という解説を掲載し、その中で、貨幣供給に関する通俗的な誤りを二つ指摘している。*5
 一つは、銀行は、民間主体が貯蓄するために設けた銀行預金を原資として、貸出しを行っているという見方である。
 しかし、この見方は、銀行が行っている融資活動の実態に合っていない。 現実の銀行による貸出しは、預金を元手に行っているのではない。たとえば、銀行が、借り手のA社の銀行口座に1,000万円を振り込むのは、手元にある1,000万円の現金をA社に渡すのではなく、単に、A社の銀行口座に1,000万円と記帳するだけである。 つまり、この銀行は、何もないところから、新たに1,000万円という預金通貨をつくりだしているのである。
 銀行は、預金という貨幣を元手に貸出を行うのではない。その逆に、貸出しによって預金という貨幣が創造されるのである。貨幣が先で信用取引が後なのではなく、信用取引が先で貨幣が後なのである。このことを理解していたジョセフ・アイロス・シュンペーターは「実際的にも分析的にも、信用の貨幣理論(money theory of credit)よりも貨幣の信用理論(credit theory of money)の方が恐らく好ましいだろう」といったが、確かに的を射ている。
銀行による貸出しは本源的預金による制約を受けずに、借り手の需要に応じて行うことが可能である。銀行は、企業家に対して、理論的にはいくらでも資金を貸出すことができるので、企業家は大規模な事業活動を展開し、技術や事業の革新(innovation)を実現することができる。シュンペーターにとって、この信用制度こそが、資本主義経済発展の中核に位置するものであった。
シュンペーターの指導を受けたミンスキーもまた、次のように述べている。

貨幣がユニークなのは、それが銀行による融資活動の中で創造され、銀行が保有する負債証明書の約定が履行されると破壊される点にある。貨幣はビジネスの通常の過程の中で創造され、破壊されるのだから、その発行額は金融需要に応じたものとなる。銀行が重要なのは貸し手の制約にとらわれずに活動するからにほかならない。 銀行は、資金を貸すのに、元手に資金をもっている必要がないのである。この銀行の弾力性は、長期間にわたって資金を必要とする事業が、そのような資金を必要なだけ入手できるということを意味する。*6

更に、もうひとつの通俗的な誤解についても。

さて、イングランド銀行の解説が貨幣供給を巡る通俗的な誤解として指摘するもう一つの例は、中央銀行が、ベースマネー(現金通貨と準備預金の合計)の量を操作し、経済における融資や預金の量を決定しているという見解である。
この見方によれば、中央銀行ベースマネーの供給が、ある銀行の本源的預金となり、それが貸し出されることよって、銀行システム全体で乗数倍の貸出・預金を形成することになる、いわゆる「貨幣乗数理論」である。この見方が正しければ、銀行による貸出し制約しているのはベースマネーであるから、中央銀行ベースマネーの量を操作することで、貨幣供給の量を操作することができるということになる。
 しかし既に述べたように、銀行は、ベースマネーを貸し出すわけではない。銀行による貸出しは、借り手の預金口座への記帳によって行われるに過ぎないのである。従って、銀行の貸出し(すなわち預金通貨の創出)は、ベースマネーの量に制約されてはいない。もちろん、銀行は貸出しを増やせばそれに応じた準備預金も増やさなければならないので、準備調達の価格(すなわち金利)を調節すれば、銀行の融資活動に影響を及ぼし、貨幣供給を調節することができる。それゆえ、今日の中央銀行は伝統的に、ベースマネーの量ではなく、金利操作を金融政策の主たる政策目標としてきたのである。*7

(中略)
驚くべきことに、経済学の標準的な教科書の中には、イングランド銀行が初学者向けの解説で説いている現実の貨幣供給のプロセスをまったく逆立ちさせたことが書かれており、それが一般に流布しているのである。いわば、現代の天文学の教科書が、天動説を教えているようなものであろう。*8


日本人の著書で、これほど貨幣の本質に踏み込んで、主流派経済学の誤り、およびベースマネー供給を手段とするリフレ政策の誤りをきちんと指摘した本を私は知りません。

そしてこの後も、

−タドリー・ディラードは新古典派経済学の想定(理論の中に、現実の貨幣が存在しない)を「物々交換幻想」とよんだ。
−「アダムの罪」を「ドグマ」にまで仕立てたのがジャン・パティスト・セイだとタドリーはいう。
貨幣中立性、セイの法則はともに、「物々交換幻想」から導かれているもの。
−これらが、リカード、ジョン・スチュワート・ミルら古典派、さらにジェヴォンズメンガーワルラス新古典派にも継承された。
−中でもワルラス経済全体の需要が供給と均衡するという「一般均衡理論」の体系を確立し、新古典派経済学を主流派に押し上げる上で大きな貢献を果たした。
−主流派経済学は、いまなおワルラスが確立した一般均衡から出発して、分析を精緻化したり拡張させたりしているのである。*9 

と、現実の貨幣とは異なる、物々交換の幻想から出発した、古典派、新古典派、更には現代における主流派経済学が俎上にのぼり批判されています。

特に、現代の主流派経済学については、

流派経済学は、日常的な意味における時間の概念や(シェイブテイル注:確率分布では表せないタイプの)「不確実性」を無視することによって、経済現象数理モデルで表現することに成功した。主流派経済学は、分析手法数学化したことによって、数学的な分析こそが厳密な科学という通俗的な科学観に強く訴えかけ、それによって、社会科学の中でも特に大きな影響力を持つに至ったのである。
しかし、不確実性を排除することは、貨幣存在意義を排除することである。ワルラス一般均衡理論で不確実性を排除した時、そこから貨幣も蒸発した。
流派経済学経済モデルが大前提とする「一般均衡理論」が想定するのは、貨幣が存在しない世界なのである。

と、その理論の中に貨幣が存在せず、まったくもって現実の経済から乖離した代物として、厳しく批判されています。

これらの明晰な記述が、20章近くにも及ぶ「富国と強兵」の1章の中の一部に書かれているのですから、恐れ入ります。

 実は、本書の主題は、主流派経済学の根本的誤りを糺すことにはなく、これら正しい貨幣認識に基づく経済学と、厚みのある地政学とが交わるところに、新たな学問、「地政経済学」という視点があり、この視点から世界を俯瞰するとまったく新たなビジョンが生まれるというところにあります。

ただ、その内容にまで踏み込むのはとてもこの簡単なブログの記述では間に合いそうもありません。

この本は、現在の経済や政治について、いろいろな見解を持つ人々に、ぜひ一度は手にとっていただきたい名著です。

富国と強兵

富国と強兵

*1:「富国と強兵」p061

*2:同書 p062

*3:同書 p063

*4:同書 p060

*5:Michel McLeay, Amar Randia and Ryland Thomas, 'Money Creation in the Modern Economiy' Quarterly Bulletin, 2014b, Q1, Bank of England, pp14-27

*6:「富国と強兵」p067

*7:同書 p069

*8:同書 p070

*9:同書 p074

こ↑こ↓こ↑こ↓ 2016/12/24 13:10 面白そうな本だけどすごい難しそうですね

shavetail1shavetail1 2016/12/24 13:14 おっしゃるとおりです。 色々と背景知識がないといきなり読めない部分が多いですね。 第一章に限っても結構なので、ぜひ一般向けに仕立て直した本をみたいところです。

田中リンクス田中リンクス 2017/01/04 14:51 僕も買いましたよ!
三橋さんの本も買って読んだんですけど、より専門チックな中野さんのも読んどかなきゃと。
貨幣とは債務のことである、信用創造とは債務の拡大のことである、預金と現金の違い、日銀当座預金と貸し出しの関係性、金属主義の弊害、現実を見ない主流派経済学、債務を減らして経済成長することなどあり得ない、ぼんやりと捉えていた貨幣や経済に対する理解が一気に深まる本ですよね。
まあでも、マクロ経済にあまり関心がない一般層には敷居が高いのかも。そういう意味では三橋さんの本の方が取っつきやすいかもですね。
三橋さんの主義主張の賛否は置いといて、小難しい理論を分かりやすくて説明する能力は、僕は単純に凄いなと思います。友達に勧めるなら「富国と強兵」ではなく、「日本人が本当は知らないお金の話」を僕は選ぶでしょう。

せいせい 2017/01/04 20:59 昔「金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った 」とか「エンデの遺言」などを読んでお金の本質について考えさせられた事がありましたけれども、経済の専門用語が飛び交うような本格的な書作ではないので、そういう見方もある程度でした。直感的にピンとくるのは何故かこの手の裏話的解説ばかりだったので助かります

こ↑こ↓こ↑こ↓ 2017/01/06 20:55 関係ない話で申し訳ないんですが通貨発行益ってこれは毎年あるものと見て正しいのですかね もう一つはニュースでみずほ総合研究所が大型減税を安倍政権が取り入れるようなことが報道されていますが法人税がメインと考えたほうがよさそうですかね

GokaiGokai 2017/02/08 18:54 >さて、イングランド銀行の解説が貨幣供給を巡る通俗的な誤解として指摘するもう一つの例は、中央銀行が、ベースマネー(現金通貨と準備預金の合計)の量を操作し、経済における融資や預金の量を決定しているという見解である。

・私は中野剛氏が間違っていると思います。
・民間銀行は無からお金を貸し出している拙は安倍よしひろ氏の信用創造の説明2と同じものですが、民銀は提供可能なMBの量の範囲内で貸し出ししているに過ぎず、無いものを貸し出しているわけではありませんね。それゆえに日銀の意向は民銀にとってとても大きく、経済への日銀の金融調節はとても大きな影響を与えます。

通りすがり通りすがり 2017/04/08 11:44 今のところ、自分が必要な知識だと思っているもの:

?簿記の仕訳、そこから貸借対照表、損益計算書がある程度作成できる知識があること。

?建部論文で、銀行簿記、中央銀行簿記の仕訳を知ること。

?準備預金の後積みを知ること。

?日銀の金融調節、および、補完貸付制度等を知ること。

?ポール・デヴィッドソンの『ケインズ経済学の再生』で、「貨幣の非中立性」を知ること。

知識を得るときの態度について必要なもの:

?自分が今まさに完全に間違っている可能性を認めること。

?しっかり自分の考え、言うこと、書くことの裏付けとなる文献をちゃんと探すこと。どこそこのネットに書いてあった、などは文献にはならない。翻訳でも同様。

?分からないことは分からない、知らないことは知らない、と認めること(例:私は簿記の仕訳が出来ません。私は高等数学が分からないので経済学の論文が読めません。私は日銀の金融調節なる言葉は知りません等)。

shavetail1shavetail1 2017/04/08 22:29 通りすがりさま

コメントありがとうございます。
学問に対して真摯な姿勢ですね。頭が下がります。
私もそうありたいと思いつつも、なかなかそこまでの心境に到達できていません。

通りすがり通りすがり 2017/04/09 00:04 私は学問なんてやってません。ただの素人の政治経済オタクなだけです。多くのネット上の「論客」たちは、自分たちが匿名の、たんなるド素人の、政治オタクだということをわかってないんじゃないかと思うことがあります。

2016-11-09 予想外の大統領 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

f:id:shavetail1:20161109191304j:image:w300


ま。これはともかく。

まさかトランプが大統領になるとは思いませんでした。
事前の予想でも、クリントン優勢が伝えられていました。 これによれば、クリントンが堅い地盤を前提にすれば、フロリダノースカロライナネバダニューハンプシャーの全てでトランプが勝って初めて大逆転、ということでしたが(図1)、現実の選挙では、ライブでクリントンが優勢になった瞬間は一度もなく、トランプ大統領が決まりました。

f:id:shavetail1:20161109210316j:image:w1000
図1 2016年大統領選 事前予想
[出所] FiveThirtyEight 
日本時間2016年11月09日昼時点。


選挙後にアメリカ選挙区を郡単位で眺めると、中西部どころか実は全米がトランプの赤に染まっていたことがわかります。(図2)
事後講釈的には全米に「隠れトランプ」が多数いたためとされています。*1

f:id:shavetail1:20161109211951j:image:w480
図2 大統領選 選挙結果 (郡レベル)
[出所]election 2016 live results

この郡レベルの選挙結果は、英国でのEU離脱時の離脱派の分布を彷彿とさせるものですね。(図3)

f:id:shavetail1:20161109212526j:image:w260
図3 英国でのEU離脱派の分布
EU残留派が多数派という事前予想を裏切り、反連邦主義スコットランドを除けば、
残留派は殆どロンドン周辺部に限られた。


「次期大統領ドナルド・トランプ」と報じられた直後の本日の日経平均株価は1000円に迫る下げでした。

ただ現実の政治の世界を考えると、ウォール街などの支援を受けて1%のための政治を続けるであろうクリントンの従来型政治から大きく舵を切って、米国中産階級から支持を受けたトランプは、意外と中産階級を厚くする「善政」をしく可能性もありそうです。*2

同時に日本との関係もまた大きく変わるのではないでしょうか。

駐留米軍は抑制される可能性が出てきましたし、日本がロシアと友好を深めることにも抵抗がないということも考えられます。
貿易でもTPP締結についてはトランプは公約通り拒絶するし、日中から貿易では被害を受けていると思っているトランプは保護貿易主義をとる可能性も高くなりました。

日本政府は従来通りに「米国の第51番目の州」として金魚のフンのように米国に盲従することにためらわれる局面も出てくるでしょう。

といったことで、筆者としては、冒頭の「格言」*3とは異なり、トランプが大統領に決まったことは米国内のみならず、日本にとっても好ましい結果になるのではと期待しています。

*1:某IT大企業ではトランプ支持と表明したらクビの雰囲気だったとか

*2:可能性といってもprobability(蓋然性)ではなく まだpossibilityの方ですが

*3:単にダダ滑りギャグです

こ↑こ↓こ↑こ↓ 2016/11/10 18:45 中国はバブル崩壊、ロシアも財政がやばい、アメリカも世界の警察やめるとか混沌すぎて笑えないですね・・・

2016-11-05 日銀首脳と巷間リフレ派はドングリの(以下自粛) このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

一月ほど前ですが、週刊文春日銀岩田規久男総裁の本音(?)を日銀関係者が語ったという記事が載っていました。

THIS WEEK週刊文春
量から金利へ回帰 リフレ派終焉で岩田副総裁の変節 2016.10.01 07:02

辞任も覚悟と公言していた岩田氏だが…
 日本銀行は9月21日の金融政策決定会合で、2013年4月から続く異次元緩和の戦略を修正した。市場に流すお金の量を年80兆円ずつ増やす目標をなくし、長期金利を「0%程度」とする目標に置き換えたのだ。

「そもそも日銀異次元緩和は、デフレからの脱却をめざし、お金の『量』さえ増やせば物価が上がると唱えた『リフレ派』の考えを採り入れてスタートしたもの。今度の修正策はそうしたリフレ派の主張を否定して追いやり、伝統的な金利政策に回帰する色彩が強い」(経済部記者)

この文春経済部記者の見方は鋭いですね。 
「これからは、イールドカーブコントロール(YCC)だ」
と新金融政策を打ち出したかにみえましたが、内実は量から金利への回帰ということになります。

その上、日銀が直接コントロールできる短期金利以外に、市場が決めるはずの長期金利までもコントロールすると宣言したことにより、速水総裁時代の日銀内でリフレ政策を孤軍奮闘唱えた中原伸之からさえ、「イールドカーブを国家管理の下に置くのは戦時下と同じ発想」と斬って捨てられる始末です。*1

さて、先の文春記事に戻ってみましょう。

 長らく異端扱いだったリフレ派が台頭したのは、2012年12月。政権奪回を果たした安倍晋三首相が「大胆な金融緩和」を日銀に迫ったのが始まりだ。リフレ派に近い元財務官黒田東彦氏が総裁リフレ派の筆頭だった学習院大教授の岩田規久男氏が副総裁に送り込まれ、日銀リフレ派の占領下におかれた。

 だが、リフレ派に従った金融緩和策の成果は出なかった。初期こそ円安誘導で輸入品は値上がりしたが、景気は回復せず、円安が一服すると物価も前年比で下落に転じる。金融緩和頼みの限界が見え、黒田総裁は豹変する。

「今年1月のマイナス金利導入でいち早く宗旨替えした黒田総裁はダメとわかれば固執しないタイプ。一方、岩田副総裁はこだわりが強いと見られていたが、最近は『巷のリフレ派は分かってない』などと言い始めて主張を転換。共通するのは自分の責任は認めないこと」(日銀関係者)

岩田副総裁のいう、『巷のリフレ派』とは、誰の、どのような言説を指すのかが不明ですが、リフレ派の理論的支柱であるはずの岩田規久男氏が自らの信者を切り捨てたのだとしたら、リフレ派もおしまいではないでしょうか。 

ちなみに、量的緩和は無意味と主張しているこの私も、「リフレ派」をデフレ脱却が必要だとする人々とする緩い定義ならば、いまもって私もまた岩田規久男氏にdisられている広義『巷リフレ派』()なのかもしれません。

それはともかく、文春記事ではさらに。

 かくしてリフレ派は敗北を喫し、日本経済を使った「壮大な実験」と呼ばれた異次元緩和は、「量」から「金利」重視へ回帰したのだ。しかし、安倍首相を後ろ盾とする前内閣官房参与本田悦朗・駐スイス大使日銀外のリフレ派は怒り心頭だ。

日銀の政策修正には『緩和はもう十分。あとは政府構造改革規制緩和の問題』とのメッセージも含まれる。『もっとお金の量を増やせ』『まだまだ増やせる』が持論のリフレ派にとっては面白いはずがなく、このまま引き下がるとは思えない」(前出・経済部記者)

 今後も政府日銀は蜜月を続けられるのか。残り1年半の黒田総裁の任期はそこが焦点になる。


この文春記事は、リフレ批判に終始し、結局実際にどうやったらデフレ脱却が可能かには触れられずに終わっています。

また、記事中登場する岩田規久男氏といい、本田悦朗氏といい、第一の矢・金融政策と第三の矢・構造改革には関心があっても、第二の矢・財政政策には言及されていません。

ただ実際の消費者物価の動きをみれば(図表1;引用元楽天証券)、消費税という負の財政政策を実施した途端に物価が下がり始めたことは誰の目にも明らかでしょう。

f:id:shavetail1:20161105201408j:image:w360
図表1 アベノミクス期の物価推移
[出所]総務省物価指数より楽天証券作成

負の財政政策が物価に直ちに効く(ただしマイナス方向に)、となれば消費税廃止を含む正の財政出動デフレに効かない理由はないでしょう。

ところが、デフレ脱却の責任を負う当の黒田・日銀総裁は、消費税を上げるかどうかの分岐点となった13年8月の消費増税の集中点検会合の席上、次のように強く主張しました

黒田総裁消費税先送りは「どえらいリスク」 点検会合で発言 2013/9/7付 日経電子版
 内閣府は6日、8月30日に開いた消費増税の集中点検会合の議事要旨を公表した。日銀黒田東彦総裁が、増税を先送りして金利が急騰するリスクについて「万が一そういうことが起こった場合の対応は限られる」と発言し、予定通りの税率引き上げを求めていた。

 ただ内閣府が内部でまとめた詳しい議事録によると、黒田総裁金利急騰の危険性に触れ「確率は低いかもしれないが、起こったらどえらいことになって対応できないというリスクを冒すのか」と、政府側に予定通りの増税を強く迫った。

 黒田総裁国内総生産(GDP)に対する債務残高の比率について現在の約220%から「250%でも大丈夫かもしれない。(しかし)300%でも、500%でも、1000%でも(大丈夫か)といったら、それはあり得ない。どこかでぼきっと折れる。折れたときは政府日銀も対応できない」と発言。「中央銀行として脅かすつもりは全くないが、リスクを考えておかないと大変だ」と述べた。

 内閣府が公表した議事要旨ではこうした発言を修正・削除している。

この発言により、安倍政権消費税増税に導いておきながら、実際消費税を上げた結果のデフレ逆戻りにも、消費低迷にも無視し、更には14年11月と今年6月に増税延期されても金利急騰どころかマイナス金利が定着していることにもホッカムリを通しています。 

現在の日銀黒田東彦岩田規久男体制になって早くも3年半。 その間物価消費税増税までは多少上がり、その後は右肩下がりで現在に至っています。 日銀では先日、もう何度目かも判然としないインフレ率2%達成時期の先送りを発表しました。 その間皆が忘れている間も日銀国債買い入れは続いており、効果不明の長短金利調節も始まりました。

もうそろそろ、日銀の中も巷間リフレ派も、この3年半で結果的に効果がはっきりしてきた第ように「二の矢、正の財政政策でデフレ脱却」という簡単な結論に到達しても良い頃ではないでしょうか。

こ↑こ↓こ↑こ↓ 2016/11/06 13:53 いい加減さっさと減税して財政出動してほしいですね・・・。
安倍首相は今度3選して政権を9年握ってもぎりぎりデフレ脱却できるぐらいの時間しかなさそうですね。出生率1.8やら待機児童介護離職ゼロも政府支出増やせば達成できそうなのにやらないのが本当に問題だと思いますよ

hat_24ckghat_24ckg 2016/11/06 20:33 財政再建派はつける薬がないとして、社会保障を強化したい勢力は財務省お決まりの「財源がない」に対して「国債増発で賄え」と迫るべきです。なぜ大人しく引き下がってしまうのか。

2016-10-23 今更ですが、消費税増税は何のため? このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

 今更ながらの話にはなるのですが、消費税増税されたのは一体何のためだったでしょう。

政府財務省マスコミ、そして国民の大多数も「消費税増税分の使途は社会保障財源に決まってます。」というのでしょうね。 確かに自民公明民主の三党合意、正しくは税と社会保障の一体改革に関する三党合意では社会保障の安定財源と明記されています。

問題はお金には色がついていないことです。 本当に消費税増税分が社会保障費に充てられているのかは、自分の頭で一度整理してみる必要があります。

 私たち個人の立場で考えてみると、消費税は8%に増税されて確実にサイフから多く出ていくことになりました。 ところが安倍内閣では、社会保障の「自然増」を1.3兆円削減、公的年金もこの間3.4%削減されました。

不思議な話ですよね。社会保障費に回されるはずの税が増えたのに、国民に戻ってくる社会保障費は確実に減額されているのですから。 

 f:id:shavetail1:20161023165706j:image:w200:right では、増税された消費税は実際のところ、何に使われているのでしょうか。 右の図は実際の消費税の使途を政府広報説明通りに図示したものです。*1

消費税増税で増加した5兆円のうち、1割に相当する0.5兆円こそ、子育て支援など文字通りの社会保障充実に充てられるわけですが、残りの9割方は「基礎年金国庫負担」「安定財源確保」が使途になっています。これら、基礎年金国庫負担、安定財源確保という部分は国民に新たに分配されるものではありません。 これまで国債で賄われていたものを消費税で置き換えたわけです。

国債で賄われていたものを、税で置き換える。
これは何を意味するのでしょうか。

ある消費により支払われた消費税は、それを預かり支払い義務が生じた企業の銀行預金から政府預金に振り替えられます。
その政府預金が、国債の代わりに使われる、ということは、要するに、国債は家計の預金量とは無関係に発行可能 - シェイブテイル日記 国債は家計の預金量とは無関係に発行可能 - シェイブテイル日記 でご紹介した、市中消化した国債による財政出動逆回転ということになります。 

ということは、消費税増税分の使途とは、1割が社会保障の充実、9割は負の財政出動ということですね。

そうすると、安倍内閣が主導する「失われた30年」 - シェイブテイル日記 安倍内閣が主導する「失われた30年」 - シェイブテイル日記 でみましたように、日本は元々世界の先進国で最も財政出動をせず、その結果、最も名目GDP成長率が伸びない国だったのに、消費税増税はこれに追い打ちをかけるように、名目GDPの抑制策というだけであり、「社会保障の充実」のための消費税増税というのは絵に描いた餅、もっとはっきりいえばウソ、ということです。

アベノミクスデフレ脱却を掲げ、第一の矢では総額400兆円を超すほどのマネタリーベース(殆どは日銀と金融機関の間を行き来するおカネ)を積み上げながら、最近ではコアコアCPIもマイナス圏に転じ、黒田日銀総裁も自分自身の任期一杯までのデフレ脱却を曖昧にするところまで見解が後退しています。

ではなぜ、財務省は日本経済潰しにしかならない消費税増税を、こうした国民に対するダマシ打ちで強行しているのでしょうか。
ここが私もよく理解しかねる点でしたが、元財務省出身の高橋洋一氏はこの点に明確に答えを出しています。

”歳出権は予算上の歳入がポイント、これが増えれば予算編成がら楽になりかつZは各省からありがたがられる。予算上の歳入を増やすには増税が手っ取り早い。経済成長で増えるのは決算上の歳入だが、これでは歳出権は大きくならない。*2

財務省の役人に本音を語ってもらえば、
「歳出権という省益増大のためというが消費税存在意義であり、その消費税により日本経済が半潰れになろうが知ったことではない。社会保障のための消費税などという虚構に騙される国民が悪い。」
ということになるのでしょうか。

DYODYO 2016/10/24 20:24 いわゆるただの官僚制の逆機能でしょうねw
官僚制が硬直的で同じ間違いを何度も繰り返すというのは社会学的には語り尽くされたのではw

こ↑こ↓こ↑こ↓ 2016/10/29 17:38 始めまして、あなたのブログを少し覗いて興味を持ったのでコメントさせていただきます。此度の28兆円の財政出動に関してはどういう意見を持たれていますか?また1月に与党が解散するというニュースがありますが、その際にどういった政策を持って解散に踏み切ると思われていますか?

こ↑こ↓こ↑こ↓ 2016/10/29 17:53 この際私はもう減税を選挙の公約として推してもらいたいのですが、それは不可能に近いと思っているのでどのように動きそうですかね・・・
累進課税の強化、や格差是正の資産課税を行ってもらいたいのですが・・・。

shavetail1shavetail1 2016/10/29 17:58 初めまして、こ↑こ↓さま

財政出動28兆円の評価はなかなか自分で解釈するのは難しいですね。 私が財政政策の分析で自分より信頼を置いている「経済を良くするってどうすれば」氏は、 ”28兆円の経済対策が決定されたが、確実なのは、補正予算が前年度より0.7兆円増えるということだけで、あとは、前年度との比較で、本当に需要を増加させるものなのかは不透明である。”としています。 
http://blog.goo.ne.jp/keisai-dousureba/e/4fd9883eb07b6e72104b2497bf83173f

日本の財政は本当に財務省の玩具にされているといっても過言ではなく、一般会計と特別会計、更に日銀まで巻き込んで一般人どころか、予算を審議する国会議員にも分かりにくい構造にしています。

それから、解散の話については、野党第一党から緊縮財政を訴えて自爆しようとしていて、他党もこれに選挙協力するとなれば、普通に戦えば、さらなる与党躍進は初めから決っているようなものではないでしょうか。

ただ、政策の自由度が高いので調子に乗って、改憲にまで踏み込めばさすがに大敗する可能性が出てくるでしょうか。
そうなれば、まともな選択肢を封じられた国民は悲惨な洗濯を迫られることになるかもしれません。

それから、累進課税は消費懲罰税である消費税よりははるかにマシですね。 ただ累進課税を与党が掲げても財務省は既得権益の消費税8%を手放すとも思えません。 となると、国民全体からみれば、さらなる緊縮策ということになる可能性もありますね。

こ↑こ↓こ↑こ↓ 2016/10/29 18:58 蓮舫の二重国籍問題というカードがあるとはいえ、小泉内閣と国民が支持したように今度もまた国民が野党の緊縮財政に乗る失態を起こさないとも取れないのが怖い所ですね あと国土強靭化計画についてはどう思っていらっしゃるのでしょうか?

こ↑こ↓こ↑こ↓ 2016/10/29 22:12 小泉内閣を支持したように今度もまた国民が与野党の緊縮財政の賛同する失態を起こさないとも取れないのが怖い所ですねでした 訂正します

shavetail1shavetail1 2016/10/29 23:16 結論からいえば、強靭化計画賛成派です。
財政出動が公共投資に偏っているという点では諸手を挙げて賛成とまでは言えませんけれど、緊縮派が多い安倍政権の周辺では藤井先生の主張が一番まともです。また、二階氏という自民党有力者の理論的支柱にもなっていますし、近い将来に日本が緊縮財政から拡張財政に転換することがあるとしたら、国土強靭化が突破口になる可能性が一番大きいんじゃないでしょうか。

こ↑こ↓こ↑こ↓ 2016/10/30 13:05 ご返答ありがとうございます。
私も予算が偏っているとは思っていますが老朽化したインフラを建て直すことと需要を生むためにはいい計画だと思っています。
話は変わりますが昨日紹介してもらったブログを見ていると28兆円の経済政策は実体はあまり財政出動させているわけではない上に、需要が増えるのか疑問な部分に金を流していると書かれてましたね。 勝手な財政規律のために補正予算の後出しで国民を混乱させることなくもっと最初の予算から緊縮しすぎないように予算を組んでもらいたいですね。 もう50兆円ぐらい国債刷って投げてくれてもいいと思います。(無責任)

こ↑こ↓こ↑こ↓ 2016/10/30 13:09 あともう一つすみませんが本気で野党は10パーセントの増税を推進するみたいですね・・・与党も暴走気味だけど野党がもっと暴走するとか予想外ですわ・・・

shavetail1shavetail1 2016/10/30 18:58 野党は国民に選択肢を無くすことで、自民党一党独裁を支援していますね。存在意義ゼロです。

国債はもっと刷るべきでしょうね。懇意にさせていただいている富山大学の桂木健次先生からは、「日銀による直接引き受けの余地が10兆円以上あるのでこの通貨発行益も活用すべき」という卓見をいただきました。

こ↑こ↓こ↑こ↓ 2016/10/30 19:15 増税推進を公約に上げて支援団体の連合はあきれ果ててるでしょうね・・・経団連は増税を推進してるという話を見ましたがあっちは何を考えているんでしょうね・・・

けやきけやき 2016/11/01 20:27 はじめまして。
大平首相の登場を緊縮志向の始まりとツイートされていましたが、
その通りだと思います。
彼の持論は、「棒樫財政」と「安くつく政府」ですから。
http://www.ohira.or.jp/cd/book/zai/za_08.pdf
↑は大平氏の財政観を記したエッセイですけど、ヤバいです。
均衡財政と小さな政府を志向していたわけです。

続く鈴木善幸内閣は、大平内閣の消費税が選挙で否定されたことで、「増税なき財政再建」を標榜して行財政改革に取り組みます。
いわゆる土光臨調がこれですね。
『元総理鈴木善幸 激動の日本政治を語る』(岩手放送)を読むと、鈴木総理が総理に就いたときの赤字公債の累積は70兆だったみたいですが、これで大騒ぎしてたようです。

もともと宏池会の創始者池田勇人自身が『均衡財政』という著作を発表しているように、財政均衡に強いこだわりを持った派閥です。
宏池会の再評価もまったなしです。

財政拡張が望まれる現在、もっとも評価するべきは佐藤栄作内閣の福田赳夫蔵相による「福田財政」ではないでしょうか。
福田氏というと、田中角栄内閣の狂乱物価対策での緊縮イメージが強いですが、佐藤内閣では昭和40年不況(オリンピック不況)時には、戦後初の赤字国債発行に踏み切っています。
その後も、建設国債の発行により戦後安定成長の記録である「いざなぎ景気」をもたらしています。
福田氏本人も、
「公債発行というのは景気の調整というところに読みがあるわけで、節度を持って発行に当たれば、財政の持つ景気調整作用に偉大な効果さえ持ち得る。」
「正しく高橋是清、福田赳夫の考え方でやっていけば、国力増進に大きな役割を果たすものである。」
と『回顧九〇年』(岩波書店)で回想しています。

大蔵省出身といっても、福田赳夫と大平正芳でこれだけの差があったのですね。

shavetail1shavetail1 2016/11/01 22:13 けやきさま

大平元首相の「棒樫財政論」は知りませんでした。
勉強になります。

一方、福田赳夫氏は単なる緊縮でもなく、単なる拡張でもなく、高橋是清と同じく財政政策の機微に通じていた人物だったんですね。 

今の日本が学ぶべきは、1980年代あるいはそれ以前の日本自身かもしれません。 私も時間を作って一度「回顧九十年」を手にとってみたいですね。

けやきけやき 2016/11/03 16:10 福田氏については、先頃亡くなられた元経済企画庁長官の宮崎勇氏も、『証言 戦後日本経済 政策形成の現場から』(岩波書店)で、

「経済政策という点からいえば、福田さんは財政の弾力的活用を最も巧みに行った人だと思っています。引き締め一方ではない、緩める一方でもない。その転換が非常に早かった。ほかの人たちは政策転換がいつも遅い。締めるのも緩めるのも遅くて、犠牲が大きかったのですが、福田さんは違っていたという感じがします。立派な景気対策を実行した政治家だったと尊敬しています。」

と振り返っています。
昨今の田中角栄ブームもいいですけど、福田氏の財政政策ももっと注目されるといいですね。

2016-08-11 「国民1人当たり830万円詐欺」には気をつけよう このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

報道によれば、財務省から6月末時点での「国の借金」について昨日新たな発表があったようです。

 財務省は10日、国債借入金などの残高を合計した「国の借金」が6月末時点で1053兆4676億円になったと発表した。

 3月末時点から4兆1015億円の増加で、不足する税収分を賄う国債の発行額が増えた。7月1日時点の人口推計(1億2699万人)を基に単純計算すると、国民1人当たりの借金は約830万円になる。

国の借金1053兆円=1人当たり830万円―6月末 
     時事通信 8月10日(水)17時58分配信


ほぼ同様の報道は同日、日経新聞朝日新聞産経新聞からも報じられています。

改めていうまでもないことですが、日本の国自身は対外資産が340兆円と世界一であることはこれらの報道機関自身が報じていますので、「国の借金」1053兆円という報道は誤りであり、正しくは「政府の家計などに対する負債が1053兆円」であり、報道とは逆に「国民1人当たり830万円の借金を政府が抱えている」という表現が正しいことになりますね。

その根本的間違いを一旦おくとしても、政府債務1053兆円を「国民1人当たり830万円」と報じられていることを世界的企業トヨタに置き換えてみましょう。

直近の決算では、トヨタ自動車は売上28兆円、従業員35万人で、有利子負債よりも利益剰余金現金同等物株主資本を合わせた金額が多い、実質無借金経営をしています。

ただ、負債はないわけではなく、ないどころか、負債総額は29兆円もあります。
ということは、実質無借金の優良企業トヨタ自動車でも、従業員1人当たりにすれば85百万円もの借金を抱えていることになります。

もしある日、トヨタ自動車の社長が従業員に「あなた達従業員は現在85百万円もの借金を抱えているので、将来の従業員にツケを残さないために、給料から8%、2年後からは10%を天引きして借金を返済します。」と発表したら、従業員は全員、社長が気が触れたと思うことでしょう。

財務省時事通信日経新聞朝日新聞産経新聞など報道各社は、これと同様に、世界一おカネを海外に貸している無借金経営の日本について、気が触れたとしか思えない内容の報道を毎度毎度繰り返し、消費税増税が必要と唱えています。

本当にこれらの人々が気が触れていて日本は破綻寸前と信じているのならお気の毒なことで、としかいいようがないのですが、気が触れて財政破綻を信じている人たちが、ちゃっかり3年連続の公務員人件費増額を決めたり、消費増税時には新聞への軽減税率を求めたりもしないと思うんですが。

皆さんも、横行する国民1人当たり830万円詐欺には騙されないよう、十分気をつけましょう。
f:id:shavetail1:20160811190812j:image:w240:left

通りがかりの人通りがかりの人 2016/08/12 06:35 3000万の住宅ローンを借りて家を建てた人、物件評価額が2000万円だとしたら、借入負債が3000万円で資産が2000万円と表現する。国の財政も同じで、対外的な資産サイドがあっても、1053兆の借金があると言う事実と表現は正しい。

国の借金は、国民の徴税権をある意味担保にしているので、最終的に国民の資産でオフセットされることを考えると、国の、政府の借金は国民の借金と言ってもあまり違和感はない。財政破綻してハイパーインフレが起きたジンバブエは、日本のように借金ができない。徴税権を担保にした財政が成立しないから。

トヨタと日本の事例で違和感あるのは、トヨタは利益を担保に借金ができているということであり、日本は国民の資産で担保ができているという違いが混合していること。日本の財政は恒常赤字で、借金は毎年30兆以上増えている。しかし、対外的な資産や、国民への徴税権があるから、借金の拡大がいまのところ許されている。トヨタは、資産だけでなく、将来生み出す利益も含めて、財政が健全とされた上での借金。ましてや、従業員に対する資産没収権などはないので、日本政府と国民の関係性を当てはめるのは、明らかにミスリードにつながるので、その論調はやめたほうが良い。

shavetail1shavetail1 2016/08/12 07:01 日本政府にはいつからあなたのいう国民の財産没収権が生まれたんですかね?
一般的に言っても、債務者・日本政府が債権者・日本国民の財産をいつでも没収する権利があるというのなら、最初から賃借関係は破綻していることになり、日本は初めからデフォルトしていることになりますね。

shavetail1shavetail1 2016/08/12 08:35 >他の国は60年償還ルールではありませんし、1200兆円どうやって返すのかというその考え方自体が普通財政の議論にはないものです。日本は財政の本当の姿を正確に見せた方が良いと思います「日本の借金1200兆円は返済の必要なし」ソシエテ・ジェネラル会田卓司氏 
https://zuuonline.com/archives/70155

shavetail1shavetail1 2016/08/12 08:38 FRB元議長Ecclesによる議会証言
Mr. Patman: "How did you get the money to buy those $2 billion of Government securities?" (20億ドルの国債購入資金はどうやって入手しましたか?)
Mr. Eccles: "We created it." (我々が創りました。)
Mr. Patman: "Out of what?" (どっからですって?)
Mr. Eccles: "Out of the right to issue money, credit." (信用貨幣を創造する権利によってです。)
Mr. Patman: "And there is nothing behind it, except the Government's credit?" (つまり、政府の信用以外には何もない、ということですね。)
Mr. Eccles: "We have the Government bonds." (我々には政府国債があります。)
Mr. Patman: "That's right, the Government's credit." (そう、政府の信用が。)
Mr. Patman: "You have made the statement that people should get out of debt instead of spending their money. You recall the statement, I presume?"(あなたは、人々はお金を使うのは止めて借金を減らすべきといったこと、覚えてますよね?)
Mr. Eccles: "That was in connection with installment credit."(それは消費者割賦払いについて述べたものです。)
Mr. Patman: "Do you believe that people should pay their debts generally when they can?"(人々は債務は支払うべき、とは考えていますか?)
Mr. Eccles: "I think it depends a good deal upon the individual; but of course, if there were no debt in our money system..."(それは相手にもよりけりかと。もし我々の通貨システムに債務がなければ…)
Mr. Patman: "That is the point I wanted to ask you about."(そこですよ、私がお尋ねしたかったのは。)
Mr. Eccles: "There wouldn’t be any money."(お金は存在しなくなります。)
Mr. Patman: "Suppose everybody paid their debts, would we have any money to do business on?"(もし、全ての人々が債務を払ってしまえば、経済活動を行うためのお金は全くなくなってしまうと?)
Mr. Eccles: "That is correct."(その通りです。)
Mr. Patman: "In other words, our system is based entirely on debt."(言い換えれば、我々の通貨システムは全て債務によるもの、ということですね。)

JancloJanclo 2016/08/12 21:00 通りがかりの人 さん

国民の資産を担保と言いますが、デフォルトした時、誰に渡すのでしょうか?

また、仮にハイパーインフレが起きても、日本は資源も技術もないジンバブエではなく、同じ島国のイギリスの様になるだけでしょう。
先日も、ソフトバンクがarm社を買収しましたよね?
日本がハイパーインフレが起きた時に、日本の作る車や部品の国際価格も暴落すると思いますか?
むしろ、投資収益率が良くなるので、外資がこぞって日本企業を買収するようになるだけでしょう。

JancloJanclo 2016/08/12 21:31 マスコミがおかしいのは、借金を問題にしながら、公共事業より福祉や教育に金を出すべきというところ。
トヨタなんかは借金は、工場や製造設備、貸付金として資産に化けて、リターンを得ているわけです。トヨタが日本政府と同じように投資を絞って、社員に高給をばら蒔けば、あっという間に倒産するでしょう。

投資と費用の区別や現金と利益の違いだとか、簿記の基礎を無視して、議論するからおかしい俗論がまかり通るんでしょうね。

GokaiGokai 2016/08/16 00:05 通りがかりの人 さん
>1053兆の借金があると言う事実と表現は正しい。

1053兆円の借金が政府にあるということは、そのおかげで民間に1053兆円の預金を生み出しているということですから、もっと政府は借金を増やせばよいのです。(信用創造)それで国民はお金持ちになります。

SS 2016/08/16 09:24 財政赤字の累積と財政破綻の間にそもそも因果関係が無いのだった。
でも多くの人があると思い込んでいる。
そこで躓いてんだよね。

S 2016/08/16 09:29 誰かが誤解しているみたいだけど、日本国債の担保は徴税権じゃないぞ。

GokaiGokai 2016/08/16 19:13 Sさんへ
>誰かが誤解しているみたいだけど、日本国債の担保は徴税権じゃないぞ。

・通貨発行券でしょうね。

GokaiGokai 2016/08/16 19:13 Sさんへ
>誰かが誤解しているみたいだけど、日本国債の担保は徴税権じゃないぞ。

・通貨発行券でしょうね。

田中リンクス田中リンクス 2016/08/17 01:08 通貨発行の限界は生産力の限界なので、結局国債発行の担保は生産力に行き着くんじゃないですかね?

ウナギマンウナギマン 2016/08/17 07:47 はじめして。
記事をいくつか拝見いたしました。そこで、教えていただきたのですか、(どなたでもかまいません。)

仮に政府の負債を現時点で0にした場合(強制的に国民の富を徴収するとかして)
それは単に国民の富が政府に移るだけのことで、国民の生活等は現状と何もかわらない。

それ以降、国債発行はしません、なんてした場合には消費税15%くらいになって、経済は更に負のスパイラルに…。
こんなイメージで間違ってないでしょうか。

shavetail1shavetail1 2016/08/17 17:39 田中リンクスさま
同意です。

ウナギマンさま
政府債務をゼロにしたら、想像を絶するようなデフレ不況になり、暫く経てば自給自足で暮らさざるを得ない人々が多発するでしょうね。
現実にはそこまで待たずに政府債務ゼロ目標の誤りが誰の目にも明らかになってその方針は中断されるでしょうけれど。

GokaiGokai 2016/08/17 23:01 ウナギマンさま

・政府借金の1000兆円を強制的にゼロにしたら、国民の預金も同額の1000兆円が減ってしまい、今ある1100兆円の預金総額が残り100兆円の残額になってしまいます。

・これは、shavetail1さまも常日頃言われていることですよね。

ウナギマンウナギマン 2016/08/17 23:54 shavetail1さま、Gokaiさま。

ご返答いただきましてありがとうございます。
書き方が悪くて申し訳ありません。
Gokaiさまが書かれているとおりのことを書きたかったのです。
やはり、政府の債務を0にすることはまったくもって誤りですね。

自分は簿記も会計も勉強したことはないのですが、メディア等で書かれてあることはどうにも
辻褄が合わないので、専門的な方に聞いてみたかったのです。

ありがとうございました。

苫戸法師苫戸法師 2016/08/30 12:28 国の借金論の場合、折角高橋さんが頑張って政府のバランスシートを作られたのですから、負債総額は1,171兆円ですが、資産が679.8兆円あるので資産・負債差額は492兆円です。さらに政府の子会社の日銀の保有最近が324兆円ほどあるので、それを連結すれば168兆円で先進国でも最も借金の少ない国のひとつです。とダイレクトに説明した方が判りやすのではないでしょうか?
さらに国の資産が預貯金、債券、出資金、委託金など換金容易なものが409兆円くらいあるので負債を減らすことも容易ですと言えばさらに良いのでしょうか?(2016年3月末の数字で書きました)

苫戸法師苫戸法師 2016/08/31 21:50 データのある財務省と日銀のURLを書いておきます。ご参考ください。
http://www.mof.go.jp/budget/report/public_finance_fact_sheet/index.htm
https://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mei/

GokaiGokai 2016/09/02 19:10 苫戸法師へ

政府のバランスシートを作成されたという高橋様は、“信用創造機能”を否定しておられるのでしょうか?
何故そのようなBSが有意義と考えるのでしょうか?

苫戸法師苫戸法師 2016/09/03 12:04 えっ?信用創造機能と政府のBSは関係ないでしょ?
政府の借金が問題なら政府の資産も問題としなければならないだけだと思いますけど。
まあ徴税権も一種の資産でこれが抜けているというなら750兆円くらい積んどけば良いですけど。

GokaiGokai 2016/09/05 21:44 信用創造機能の意味がよくわかっておられれば、政府債務が単なる借金で無いとわかるだろうし、それゆえ政府BSなどがいかに無意味かもわかると思いますよ。
なので高橋様は信用創造機能を否定しているのですかと問うたのですが、高橋様とは高橋洋一様のことですか?

苫戸法師苫戸法師 2016/09/05 22:03 Gokaiさんの立場は判りましたが、信用創造を政府が作っても、それを連続して増やしていかなければならない金融機関が、サラ金、外為、国債、日銀当座預金の利子と海外証券会社の債券手数料だよりでは見通しくらいですね。
黒田さんには銀行が本来の機能を果たすような施策をもっと取ってほしいとは思いますが、まあ無理ですかね。

2016-07-01 英国の経済格差は日本よりどれだけ酷いか調べてみた このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

先週末のイギリスEU離脱決定は今も世界経済に影を落としたままです。

イギリスでは、エリート社会と低所得者社会がもともと分断されているところに、この投票結果はさらに分断を強める結果になるだろうと報じられています。

そうすると、近年移民流入が続く英国格差社会はかつての格差を超えて、さぞ酷いことになっているのだろうと思い、ピケティの所得データベースを使って実際のところを調べてみました。(図表1)


  英国所得下位者の所得は伸びているし、格差拡大もしていない
  日本の所得下位者の所得は著しく減り、格差は英国以上に拡大

f:id:shavetail1:20160701125647j:image:w600
 図表1 英国・日本の所得上位10%と下位90%の所得推移
 出所The World Top Incomes Database Thomas Piketty他
 それぞれの所得水準は、2010年通貨で実質化されている。
 英国所得格差は5.5倍程度で変化がないが、日本の所得格差
 4.4倍から6.1倍と階級社会英国を超えている

 英国の下位90%の平均所得は、実質ベースでも1993年から2010年にかけて伸びていますし、絶対値では5倍以上開いている上位10%の平均所得との比も、予想に反して開いていません。

 一方、比較対象とした日本の下位90%の平均所得は実質ベースで1993年の225万円から149万円へと、実質34%もの減少となっています。
その結果、英国所得格差は5.5倍程度で変化はありませんでしたが、日本の所得格差は4.4倍から6.1倍と階級社会英国を超えるまでになっています。 また日本の場合、英国とは異なり上位、下位とも実質所得が減少していることも特筆に値します。

 英国では日本同様の緊縮財政を続けている一方で、ロンドンのシティを世界の金融センターとして維持したり、住宅取得ローンに政府保証をつけたりと、民間の活力維持にはそれなりの努力をしている結果、民間の所得維持が可能になってるのでしょうか。

 かたや日本。 鳴り物入りで始まり、今も安倍首相は成果を強調するアベノミクスでしたが、総務省のデータなどによれば、国民の実質所得の低下はアベノミクスの間に更に強まっています。

 政府日銀は、イギリスEU離脱ショックに備えるため、潤沢な流動性供給などで協力すると報じられていますが、政府経済失政をいつまでもこうした海外環境や天変地異のせいにせず、あり得ない国債暴落を防ぐという無意味な緊縮政策が過去や将来の日本で必要だったのかを内省する必要があるのではないでしょうか。

?? 2016/07/01 22:47 失業率は??

shavetail1shavetail1 2016/07/02 08:19 今の日本のように、極めて低賃金の劣悪な仕事だらけで求人すれば、求人倍率は何倍にも増えていくし、それと上のグラフの実質賃金低下は何の関係もない話ですね。

通りすがり通りすがり 2016/07/02 11:06 別にアベノミクス論者ではありませんが、政策開始から効果が出るまでのタイムスケールを厳密にして議論しないと、アベノミクスの効果の可否と断定できないのでは?

shavetail1shavetail1 2016/07/02 17:00 通りすがりさま

アベノミクスはこの数年ですが、日本で所得下位者の所得低下が著しくなった時期はアベノミクスを含めたこの20年にわたります。 その間ほぼ一貫しているのは、緊縮財政です。

アベノミクスも、2014年の消費税8%への増税で実質賃金も消費指数も両方ともいっぺんに悪化しました。 
私もアベノミクスについては、2011年末から2013年にかけて一時的に期待していて、財金併用をやってくれるものと思っていましたが、2014年以降は、逆に緊縮財政が酷くなってしまいました。 
安倍さんはいまだに「財政再建の旗は降ろさない」などといっていますから、いまもってご自分が引き起こした国民生活の窮乏はご存じないのでしょう。

阿Q阿Q 2016/07/02 19:57 緊縮財政が20年も続いているとかいう割にアベノミクスが引き起こした国民生活の窮乏にご存じないとは、全責任のっけるような書き方ですね。
ご自身がつらいのはわかります。
私もそうやって政治の責任にできる精神的勝利法を体得したいですので、その秘儀の一部だけでもぜひ記事にしていただけないでしょうか。

名は実を語る名は実を語る 2016/07/03 11:04 政治に影響力が無いのであれば、日本という実体は無いに等しい。
個人の能力と責任が日本の有り様を決める最大要因であるならば、国の存在価値は無いに等しい(どころか税金で国民の足を引く害虫のような存在かw)
自身が展開する論法そのものが魯迅が批判した阿Q的論法であろう。

shavetail1shavetail1 2016/07/03 11:15 名は実を語るさま

いいことおっしゃいますね。 今後ともよろしくお願いします。

BaruBaru 2016/07/03 15:56 イギリスの状況は知りませんが、日本については、高齢化の進行が格差拡大にもっとも寄与しています。格差を論じるときには、高齢化に関する分析が欠かせないと思っております。
調べた限りでは、イギリスは1993と2010の間でそれほど信仰していないようですので、高齢化の進行度合いの違いが、イギリスとの違いを生んだのではないでしょうか?

JancloJanclo 2016/07/03 16:31 >高齢化の進展
これは私も思ったのですが、どうなのでしょう?

安倍総理は半年前、高齢者は消費性向が高いから3万円配るんです!と言ってましたが、これは高齢者が現役時代にためた資産を削っているから高く出る、という数式上の話 。

こういった世代特性を無視して議論すれば、解決策が明後日の方向に行きかねない気がしますがどうでしょう?

kemushikunkemushikun 2016/07/03 21:35 こういう意見もありますよ。

富の独占率:日本低水準、中国は大幅に上昇
http://www.chinapress.jp/12/43753/
>一方、富の分配が最も進んでいる国家はベルギーであった。
>所得上位10%人口の資産が、ベルギー総資産に占める割合は47.2%にとどまる。
>第2位は日本の48.5%。富の独占率が50%を下回ったのは調査国中、ベルギーと日本の2カ国のみであった。


駐英でしたがイギリスはロンドンとそれ以外は完全に別の国になってます。投票後にロンドン独立論が出たのを見てもわかるでしょう。地方は完全に衰退してます。それなりの格式のある店は防犯用の鉄格子がはまってるケースが少なくないです。残りの店の存在理由は貧乏人に必要な生活必需品の提供。顧客の中に自分の名前すら書けず、仕方なく名前欄に「×」を入れたことも何度かあります。日本でそんな経験はありません。


フォーブスの世界長者番付ですが、上位200人の中で日本人はたった3人しかランクインしてません。
世界で3番目の経済大国なんですがね。孫正義さんも世界の中じゃ小物の部類です。私は日本の格差がそこまで酷いとは思いません。
http://www.forbes.com/billionaires/list/5/#version:static

stuffstuff 2016/07/04 16:10 全体として上昇していれば、格差は対した問題ではないはずなんです。
日本はずっと全体的に下がっているのが深刻。(先進国で唯一?)

格差格差と叫んで、上の人の足を引っ張って低値で平等を求める日本式横並びは、結果として「皆で貧乏」「社会全体で貧乏」にしてるだけですね。

お金持ち増やして気持ちよく納税してもらおう、という仕組みに転換しないと…

タニタタニタ 2016/07/04 21:05 印象操作でアベノミクスを批判してみた
って記事だな・・・
大卒就職率や失業率とかの数字は出しません(苦笑い)

田中リンクス田中リンクス 2016/07/06 20:04 stuffさん

お金持ちを増やして気持ちよく納税、とは具体的にどういう政策ですか?
法人税の更なる減税?それとも累進課税の廃止?

タニタさん

大卒就職率や失業率の改善はアベノミクスのおかげなのですか。成る程成る程。
では具体的にどういった政策がどういった経路により失業率の改善に繋がったのでしょうか?そして雇用が増えた産業はどこなのか?なぜ人手不足に陥っているのか?
是非とも御教授願いたい。

JancloJanclo 2016/07/06 21:53 田中リンクス さん

横レスですが、
>お金持ちを増やして気持ちよく納税
資産取得に対する損金の拡大や固定資産税、相続税の減税などですね。

資産家や企業に多額の税金を掛ければ、税金を支払うために現金の需要が増すだけ。
つまり、デフレを強めるだけなんです。

>具体的にどういった政策
金融緩和による円安で、自動車や鉄鋼産業なんか求人が増えてますよ。

とおりすがりとおりすがり 2016/07/09 15:10 与党の予定では、秋の補正予算で財投債(プライマリーバランスに関係しない国債)でリニア建設等、阿保ほど(隠れ)財政出動(ヘリコプターマネー)をやるので、思ったほど心配はないのでは。

JancloJanclo 2016/07/09 21:00 財投債で景気対策となると、小泉改革での天下り改革て何だったのかと呆然となりますね。(私は賛成ですが)

ただ、もし財投債で景気対策となると、財投改革に携わったシバキリフレの人とかやかましそうだ。

SS 2016/07/12 11:24 「お金持ち増やして気持ちよく納税してもらおう、という仕組み」

これが累進化税率の強化を意味しているなら正しい。そうでないならぺけ。

のぞみのぞみ 2016/07/23 16:51 sさん、落ち着いて!
2回も同じ投稿をしないでください。
ところで、あなたはアク禁ではありませんか?

SS 2016/07/25 11:05 Sとsさんは別人です。念のため。
更に、sさんは前のsと別の人のような・・・

aa 2017/05/13 23:19 所得格差があっても社会保障のカバーで日本の格差はここ数年ずっとよこばいだけどね。