シェイブテイル日記2

シェイブテイル日記をこちらに引っ越しました。

2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

文字起こし:変質アベノミクスを畑浩治議員が糾す

衆議院予算委員会で、生活の党・畑浩治議員が消費税後のアベノミクスについて的を射た質問をしました。 畑浩治氏は*1 元民主党でしたが、野田佳彦元首相が強硬に進める消費税増税などを含む社会保障・税一体改革関連法案の提出を表明した際には、法案の内容…

マネーの正体は貸借-21世紀の貨幣論

最近出版されたフェリックスマーティン著「21世紀の貨幣論」(原題:Money: The Unauthorized Biography)は、貨幣史を検討した上で、貨幣とは金貨でイメージされる商品貨幣ではなく、誕生したころから信用・決済のシステムだったという結論を得ました。この「…

反リフレ派教授が暗示するリフレ政策選択肢

今日のBloombergでは、日銀関係者が来年後半での物価上昇の見通しを撤回するとの報道が伝えられています。 こうしたタイミングで、リフレ政策としてインフレターゲット+異次元緩和という金融政策だけがインフレ期待に訴える唯一の道か考えてみても良いのか…

「浜田宏一先生と同じ派」はもう無理です

リフレ派の重鎮、エール大学の浜田宏一名誉教授が、今日の日経新聞のインタビューに対し注目すべき発言をしています。 この発言をみて、私事ですが、現在のアベノミクスを支持するリフレ派でデフレ脱却は不可能という思いが強まりましたので、これまでの広義…

大阪都構想と「京名経済圏」

橋下大阪市長が推進したい大阪都構想は大阪市議会で多数派を占める都構想反対派により暗礁に乗り上げつつあります。 その一方では、リニア中央新幹線・北陸新幹線が着々と建設されつつあり、これらの結果、将来大阪都どころか大阪県になってしまうおそれもあ…

カナダ中央銀行の分かりやすい「通貨発行益」

紙幣が発行される時のシニョレッジ(通貨発行益)について、大変分かりやすい説明が、カナダ中央銀行ウェブサイト内にありました。今回はこれをご紹介します。 政権につく直前の安倍自民党総裁が、次のように語ったとして、一時話題になっていました。 •1万…

矛盾してません?

本日はちょっとした意見表明です。リフレ派内でちらちらみられる、 ・デフレ脱却は金融政策で十分 ・財政政策は害があるのみ ・だが消費税でデフレ脱却は困難になった。 この3つを同じ人が主張するのは矛盾じゃないですかね? 消費税を「負の財政政策」と理…

内閣府モデルの大罪(2)

昨日書いたように内閣府モデルは、財政政策を否定するマクロ経済モデルとして特異的なものですが、その歪んだ特性として、消費税増税に肯定的な結果が出ることも指摘されています。昨日はこのブログで、竹中平蔵氏がすげ替えたマクロ経済モデルがデフレ日本…

内閣府モデルの大罪(1)

10月16日に開催された参議院 財政金融委員会で、与党・自民党の西田氏が、政府が政策立案に使っている内閣府モデルの欠陥について指摘しています。西田昌司氏の発言は昨日10月16日の参議員・財政金融委員会でのことです。 *1 以下はそこからの、かいつまんだ…

消費税増税有識者アンケートにみる有識者らの姿

今日の日経新聞朝刊に、「消費税、予定通り10%」が6割 有識者アンケート と題した記事が載っています。消費税が8%に増税された4月以後、多数の経済指標が大幅悪化していますが、これは字句通りに受け取って良いのでしょうか。アンケートの対象は、昨年8…