シェイブテイル日記2

シェイブテイル日記をこちらに引っ越しました。

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

リフレ派の皆さんは、最近お元気でしょうか。

リフレ派の皆さんは、最近お元気でしょうか。 増税を平気で口にする御大浜田先生に驚き呆れ、リフレ派を離脱してはいますが、当然今も、デフレ脱却は現在の日本に必須という部分を共有している私シェイブテイルは元気にしております。「インフレターゲット下…

経済学とは何だろうか(書評)

経済学者青木泰樹氏の著書「経済学とは何だろうか」は、私たち現代経済学を鳥瞰したい人に、興味深い観点を提供してくれています。青木氏は「経済学とは富士山のような単独峰とは捉えてはならず、山塊のようなものと捉えるべき」と説いています。その山塊も…

関門大橋が出来た頃

前回に続いて、ピケティの所得データベースネタです。まず米国から(図1)。 図1 米国の実質所得推移 出所:The World Top Income Database(ピケティ) 所得は2013年物価水準で実質化されている。これを見たら米国民は「オーマイガッ!平均所得は上がって…

日本ではピケティでr>gより大事なこと

ピケティの本の話題は多少下火になってきましたが、ピケティが編者となって今も構築が続いている世界各国の所得の詳細がわかるデータベース、The World Top Incomes Database があることをご存知でしょうか。そのデータベースから、世界主要国での上位10%、…

日本でジェネリック薬使用を増やすには

日本の医療では諸外国に比べてジェネリック医薬品(後発薬)のシェアが小さいことが以前から指摘されています。去る19日に開かれた経済財政諮問会議では、民間議員からジェネリック医薬品と効き目が同じでも価格が高い特許切れ新薬を使った場合、患者の自己…

米国「金融政策では過剰な財政再建策は打ち消せない」

少し前になりますが、米国財務書が今年4月に出した為替報告書で日本のアベノミクスについても触れられていました。*1 この報告書で、日本に関する部分はそう長い文面ではなく、その前半は日本の経済状況に関する事実の記載のみでしたので、改めて後半部分を…

財務省の懸念と荒物屋のゴミ箱

積み上がった政府債務がいかに危ないかという文脈で、「もし国債金利が1%上がると、金融機関が抱える国債は2.5兆円減価する」という話があります。 主要7カ国・G7のイタリアにまで広がった欧州の財政不安。国債買いが細り、長期金利が上昇した場合、日本では…

ラリー・サマーズの「豹変」に思う

今年4月に、元米国財務省長官や国家経済会議(NEC)委員長を務めたラリー・サマーズと前FRB議長バーナンキの「長期停滞」を巡る論争が話題をよびました。 「長期停滞論」とは、2013年11月にスタンレー・フィッシャー*1の業績を記念する行事の席上、ラリー・サ…