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2011-03-20

海に面した日本の原子炉(軽水炉)とポスト・軽水炉の有力候補 

| 21:18 | 海に面した日本の原子炉(軽水炉)とポスト・軽水炉の有力候補  - シェイブテイル体験記 旧シェイブテイル日記 を含むブックマーク 海に面した日本の原子炉(軽水炉)とポスト・軽水炉の有力候補  - シェイブテイル体験記 旧シェイブテイル日記 のブックマークコメント

福島第一発電所事故は、人災という面も確かにあるものの、ウラン軽水炉の限界もまた露呈しています。軽水炉は、発電量の2/3という多量の熱を廃熱として捨てることから、冷却水として海に面している必要があります。 今度の原発事故以前から、日本の海岸線の長さから見て原発軽水炉)の立地は日本では飽和しつつあるという議論もあるようです。
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日本の原発:50基運転中、4基被災、14基新設予定(東電東通原発1号機は建設中)。出所・経産省
f:id:shavetail1:20110326133334p:imagef:id:shavetail1:20110326133333p:image*日本原子力発電
それはさておき日本だけでなく、もし世界中で原発をやめた場合、電気を使わない生活を目指す場合を除き、代替発電法を求める必要があります。選択肢としては火力・自然エネルギーバイオマスなどが一般に想定されています。ただこれらにはそれぞれに欠点があります。
・火力発電を増やす…エネルギーコストの急上昇、CO2発生の急増
自然エネルギー発電を増やす…(風、太陽、地熱、波など)出力が一定しない、規模が小さい、コストが高いなどなど
バイオマス発電…多くの場合、食料価格高騰など
そう考えると選択肢は意外に少ないんですよね。  私はこの分野は素人ですが、
1.トリウム原子力 トリウム溶融塩炉発電は原発でも筋がいいように思います。特に津波のある日本で研究が進んでいないのが不思議なくらいです。
2.スイートソルガムバイオマス発電の一種) ヒトや家畜の食料との競合が少なく、強い植物であるスイートソルガム(イネ科のコウリャン)を使った発電 
3.マグネシウム発電 これもCO2を出さない火力として有力という意見もあるでしょうね。
これらはそれぞれ日本の電力の将来を担いうる有力候補だと思います。読者で詳しい方がいらっしゃれば、コメント欄ででもご教示ください。

(3月21日追記)仏造船大手DCNSは、原子炉を積載した筒状施設を海に沈めて発電し、沿岸に電力を供給する「海底原子力発電所」の開発計画を持っているそうですね。'16年開所を目指すとか。 確かに海中なら冷却が滞ることは考えられません。 燃料の出し入れの時だけ引き上げるのでしょうか。普段は海中にあるわけで、安全性も抜群です。海底ケーブルなどは十分確立された技術でしょうし、海底に設置するタイプの原子力発電所が今後の主流となる可能性はありますね。
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海底原子力発電所 こりゃまるで原潜ですね!
仏造船大手DCNSは20日、原子炉を積載した筒状施設を海に沈めて発電し、沿岸に電力を供給する「海底原子力発電所」の開発計画を明らかにした。通常の原発より大幅にコストを抑制できるのが特徴で2013年の早い時期に試作機の建造に着手、16〜17年ごろの本格稼働開始を目指している。 「フレックスブルー」と名付けられた海底原発は、長さ約100メートル、直径12〜15メートルの筒状で、重さ1万2000トン、出力5万〜25万キロワット。沿岸から数キロ沖合の深さ60〜100メートルに沈めて陸上から遠隔操作し、海底ケーブルで送電する。(2011/01/21-時事ドットコムより)

関連情報:
ウランからトリウムへ
平和のエネルギートリウム原子力

今週のお題東北地方太平洋沖地震

shavetail1_FANshavetail1_FAN 2011/03/20 19:12 こんばんわ。

そういう観点を一度でも取り出すとおそらく水掛け論になるでしょうね。

ただ、隕石に関しては論点のすり替えであります。

まず、日本は地震大国。
福島原発で想定された津波はわずか5メートル。
私はこの5メートルを「たった」と感じました。
地球の大きさ、海洋の大きさというものを(漠然とですが)考えるとこの5メートルはほんのわずかなものと思うからです。
そして、核というものを扱う以上、起きうる事象の平均値ではダメなのです。
この5メートルというのは現代の歴史のなかでの直近のほんのわずかな期間、せいぜい100年くらいのものでしょうか。
人類、いや、地球の歴史で考えるとどのくらいになるでしょう?
そのくらいのスケールで考えなければいけない問題だと思います。

設計においては通常安全率というものを設定します。
一般的な製品なら2〜3とか。
人命に関わるもの、エレベータですとか飛行機なんかもそうだと思いますが、10〜20の許容範囲を設定するのが通常です。
また、規模が大きいものに関しては経済的観点から逆に安全率を低く設定するようです。
だとしても、福島原発の5メートルに関して言えばおそまつと言わざるを得ません。
静岡の浜岡原発では想定している津波は1.6メートルだとか。。。
過去に日本で起きた津波などを鑑みて、私自身は想定される津波を20メートル以上にすべきと考えるのが自然だと感じています。
ただ、このあたりはエンジニアの裁量やセンスの問題もあるかと思います。
ですからこのディベートは水掛け論になるだろうと思われます。

shavetail1_FANshavetail1_FAN 2011/03/20 19:28 補足。。。

なんでもかんでも想定外で済まされるとこれからの日本社会、非常に危険であります。

過去、ライブドアの頃に『想定の範囲内』が流行語になってから自己責任論が非常に騒がれた記憶があります。
今度は『想定外』。
この流れでいくと世間はどういう方向にすすんでいくでしょうか?
考えてみてください。
自己責任よりぞっとします。

shavetail1shavetail1 2011/03/20 20:13 今回の福島第一原発事故について、津波の大きさは確かに水掛け論となる話かと思います。
ただ私個人としては多重安全をうたいながら、一発の津波を被るとそれら全てが一様にダウンする点については想定外では済まされないと思っています。
「失敗学」につながる話題で、ここは奥が深いので、別途稿を改めたいですね。

(参考)
失敗学 …畑村 洋太郎

shavetail1shavetail1 2011/03/21 18:24 海底原子力発電という発想があるんですねー!


【パリ時事】仏造船大手DCNSは20日、原子炉を積載した筒状施設を海に沈めて発電し、沿岸に電力を供給する「海底原子力発電所」の開発計画を明らかにした。通常の原発より大幅にコストを抑制できるのが特徴で、2013年の早い時期に試作機の建造に着手、16〜17年ごろの本格稼働開始を目指している。
 「フレックスブルー」と名付けられた海底原発は、長さ約100メートル、直径12〜15メートルの筒状で、重さ1万2000トン、出力5万〜25万キロワット。沿岸から数キロ沖合の深さ60〜100メートルに沈めて陸上から遠隔操作し、海底ケーブルで送電する。(2011/01/21-05:34)
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201101/2011012100076

shavetail1shavetail1 2011/04/14 01:02 岩手日報に、石碑の話が出ていたので、失敗学に出てくる三陸地方の石碑の話をアップしました。
http://d.hatena.ne.jp/shavetail1/20110413/1302707236