2012-01-29
パニック障害になった(予後編)
生活 |
- 作者: ヘヴ・エイズウッド,入江真佐子
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2008/08/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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前回の記事が役に立った人がいるようなので、現在の状況も備忘録として記録しておこう。
現時点で、パニック障害が発症してから1年3ヶ月ほど経過している。体調はそれなりに保っており現在も会社に出勤しているが、なかなか抗うつ剤の減薬が進まず、未だにジェイゾロフト3錠,75mg(上限値4錠,100mg)を毎日飲んでいる。
未だに不安は(おそらく)普通の人より多いし、緊張すると体の末端からしびれていく。未だに逃げられなくなる場所は苦手だし、人前に立つような緊張する場は本当につらい(一度だけあった)。しかしそれでも、以前に比べたら劇的に健康であることは間違いない。少なくとも、一人で生活して、日常生活を送れているから。
病気になる前は、「会社でもしクビになっても、自分の力で生き抜いてやる!」という意気込みがあった。そのため発言や行動に角張った点がたくさんあったのだが、今は「病気になったのにまだ雇ってくれるなんて、なんてありがたい」というすっかり丸くなった自分がいる。
病気になった直後は全身の7割くらいが死んでしまったように思えた。残り3割で、復活を遂げるかそれとも生命力を維持できずに死ぬかというヤジロベエが常にゆらゆら動いていてほんの少しの力でどう倒れてもおかしくなかった。暫くの間は復活も死にも向かわない現状維持を続けていたが、生命の力とは偉大なものでなんとか復活側に来ることができた。今は病気前の肉体の8割ほどになっている感覚であるが、残りの死んだ2割がなかなか復活してくれない。もう復活する種も無くなってどこかに消えてしまったのだろうか。
精神病になって以来ずっと「自分は既にとっくに発狂しているんじゃないか」などという恐怖・疑念に捕らわれている。このことについては考えを巡らせてみてもコギト命題やクオリアの問題にたどり着き、結局は解決できずにいつまで経っても疑念が晴れないまま日々を過ごしているのだ。
こういった類の問題はそもそも解決ができないものなので対処しようが無いのだが、頭がもやもやとしてきた時は村上春樹の「ノルウェイの森」に出てきたレイコさんの言葉に助けられる。「自分が異常かもしれないと気づいているだけマシよ」。
同様に、死についても考えを巡らせることが多い。以前から死については興味があったのだが、一度死に直面してみてより興味が増した。それと、若いうちに死に直面した経験を持てたことは幸運だったと思う。ジョブズもかの伝説のスピーチで言っているように、死は生命の最高の発明だ。死がなくなったら人類の進歩は急速に衰えるだろう。死に直面する経験を持ったことで「人はいつ死んでもおかしくない」という感覚を得た。そしてその感覚は、死ぬ前にやりたいことをやっておこうという当然の結果に帰結する。
ともかく考えること思うことは色々あれど、予後は悪くない。むしろ病気当時の頃を思い起こせば体調は最高潮だ。そして何よりここに書き残しておきたいのは、前回の記事でも書いたようにパニック障害は治る病であるということだ。全く自分という人間は現金なものというかなんというか、以前は他人の病気なんて自分に関係ないからとなんとも思わなかったものなのに、今は、パニック障害で苦しんでる人達の助けになりたい一心だ。あのえも言われぬ不安をこの世から消し去りたい。
この記事が、少しでもパニック障害者の不安を取り除くことに役立つことを願う。
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