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shi3zの長文日記 RSSフィード Twitter

2008-09-11

モバイル胎動期のアメリカ。リテラシーということ 23:09

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ニューヨーク三日目。さすがに毎日タイムズスクウエア付近をウロウロしていると、新しい発見なんかないかなーと思ったのですが、意外なことに気がつきました。

とにかくみんな電話してるんですけど、逆にいうと電話してる人が圧倒的に多いってことです。

電話の画面を見てる人は少ない。

で、電話の画面を見てる人の殆どは、立ち止まっているんですね。

しかもそのへんにちょんと立ち止まってるというわけではなくて、かなりしっかりと、机とか壁とかなんでもいいんですけど、長時間挑むぞ、という覚悟のある場所で立ち止まっているわけです。

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で、今日は国連本部まで足を伸ばしてみたのですが、とにかく今までで一番じゃないかっていうくらいにiPhoneユーザを見ました。

スーツのビジネスマンも居た。

人種としてはやっぱりヒスパニックが多いような気がするのですが、とにかくあちこちで白いイヤフォンと特徴的な平べったい筐体を見ました。

とにかくみんな何かを読んでる。たぶんWebサイトかなんかじゃないかと思いますけど、そういうものを読んでいます。

これはあれだな、と思いました。

あらゆる言語体験がそうであるように、まず聞くことができなければ喋ることができません。

英語を聞いたことも無い人が英語を発音できるわけがないのです。

親父が倒れた時に調べたのですが、聞けるけどハッキリ喋れなくなる障害はあっても、聞けないけどハッキリ喋れる障害というのはないらしいのです。

つまり、喋るという行為、発信するという行為は喋ると同時に耳でフィードバックするわけです。

読み書きも同じです。

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ということは、まだよちよち歩きのアメリカン・モバイル市場というのは、まだ読む段階の人が殆どだと言うことです。

僕は創業から一貫してUBiMEMOを始めとする、ケータイで文章作成をするためのツールを作ってきたのですが、これが売れないのもきっとまだ読む段階のユーザに対していきなり「書けます」というプレゼンテーションをしているからに違いありません。

僕自身は電子手帳やPalmの頃からのユーザなので、自分でなにか書かないとなにも始まらないような時代でした。だから必然的に「書くためのツール」というのは必要だったわけですけど、大多数の人にとってケータイとは「読むためのツール」として受け入れられていたわけです。

先日も、タクシーの中で誰かが「こんなメールケータイで書けるわけねえだろ!」と大騒ぎしていて、「どれどれ見せてご覧なさい」と見たのですが、なんてことはない普通のメールで、まあ確かに長かったんですけど、「こりゃ普通書けるよ」と一笑に付したのでした。ただ、それだけでは不安だったので、誰だったか忘れましたが、タクシーに同乗していた女子大生に確認したら「このくらいならものの数分で書けますね」と頷きます。

書けない人にとっては「そんなバカな」という話なのですが、要するにそれはケータイで文字を読むことに慣れてない。まだ慣れが足りないのです。慣れてないから書けない。英語と一緒ですね。聞いてないから、読めてないから喋れない書けない。


とはいえ、ケータイに対するリテラシーが進んでいる日本では、たとえばケータイ文庫に代表されるような、ケータイだけで作成・編集された長文というのが当たり前のように登場してきました。

こういう世界も、"オジサン"達には理解できないわけです。

ちなみに僕は今回の出張で一冊本を書き上げるつもりなのですが、それは全てiPhone上に実装した新開発のソフトで書いています。

このソフトの実証実験も兼ねた出張なのです。

このソフトはまだまだ未完成なところもおおいのですが、それでも既に30ページ近い原稿を書けてしまいました。

iPhoneで文章を読むことなら、僕はかなり長いこと経験があるので、これで文章を書くというのもわりとお手の物なのです。

逆に言うと、こういう激しくリテラシーの進んだソフトはそう簡単には市場に受け入れられないであろうということもわかりました。

ということは、まず受け身で情報を見るような情報ブラウザが必要なのかもしれません。

とはいっても、単なる情報ブラウザはSafariという究極のモノがありますから、それ以外ということになります。

そう考えると、日記を書くことしかできないmixiDeckとか、TypePadとかがイマイチな感じなのも頷けます。自分で書いた日記を見ることすら適わない。つまりあとからフィードバックできないのです。mixiにアクセスする目的の8割は誰か他の人の書き込みをみるためなので、それができないなんて悲し過ぎる。自分のブログを書くときだって、まず自分の書いた過去の書き込みをざっと読むところから始めますよ。文章だけ独立して発生することなんてあり得ない。

実際、僕はその二つはぜんぜん使っていません。

情報は書くと同時に受けとれなければならない。

うーん

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ちなみに公共図書館の隣にある公園は今日もにぎやかでした。iPhoneを必死にいじってるユーザもかなり居た。これらのユーザはたぶんメールを書いてるんだと思います。

まだiPhoneをノートPCがわりに使っているのでしょうね。

そのうち立ったまま、歩いたままでも書けるようになるとさらに世界が広がるのですが、きっと彼らもそこまで追いついてくることでしよう。

さらに昨日の夜は取材でナイトクラブにも行ってきました。怖かった。

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ケータイのカメラも意外と良く撮れるものです。GRDより奇麗に撮れてるかも。

今日はいよいよ、ニューヨーク禁断の地、地下鉄に乗ってみます。写真撮ってたら怒られそうだなマジで

昨日の行動パターン

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ただし、ナイトクラブへは怖くてGPSはもっていかず