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UEI/ARC shi3zの日記 RSSフィード

2009-12-04

1チップクラウドコンピューティングとゲームの未来

Intelが興味深い発表をしている

米Intelは2日(現地時間)、Intel Architecture(IA)ベースのコアを48個集積した研究用のプロセッサ「シングルチップ・クラウド・コンピューター(SCC)」を開発した。

 今回の試作では、P54C(Pentium)ベースのコア48個を、2Dメッシュのネットワークで構築した。2つのコアを1つの“タイル”としてみなし、2つのL2キャッシュと共通のメッセージバッファ/ルータを持つ。そして4つの“タイル”を1つの“島”として扱い、各々の島の電力や動作クロックをコントロールできる。さらに、この“島”を6つ組み合わせることで、48コアを実現した。


【PC Watch】 Intel、48コアのIAプロセッサを開発

http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20091203_333078.html

なんとPentiumベースのコア48個がワンチップ化された試作機を開発したということだ。

いままでは8コアくらいが上限だったはずだから、実験とはいえ、一気に六倍のコアである。


ただし、いまの普通のクラウドコンピューティングではコアノードごとにもっと大きなメモリをもっているはずだけど、今回のSCCはL2キャッシュが2コアごとに共有されているに過ぎない。


とすると、計算としてはかなり限定されたものでないと効果を発揮出来ないような気がする。



こういうタイプのメニーコアだと、計算がよほど重くないと効果が発揮出来ない気がする。

で、いま重い計算というと、動画のエンコードや複雑系のシミュレーションなど、そもそもコンシューマが頻繁に使いたがるような用途ではない。



48コアあるということは48台のコンピュータがあるということ以下の性能しかないということなので、むしろ今Webで分散処理しているようなアプリケーションをPCにもっていくという流れになっていくのか、それとも仮想化でいままで48台のPCサーバが必要だったところに1台のハードと48コアのCPUだけでいいようになっていくのか(それはそれでそんなに簡単じゃなさそうだけど)、良くわからない。



個人的にはクライアントがリッチになっていく流れは、実のところ西暦2000年くらいに終わってしまって、そのあとは主にGPUの性能向上に引っ張られるかたちでCPUが進化していったように思える。



たとえばMacは何年も前から普通のWindowの描画にOpenGLアクセラレータを使えるようになっているが、実際にはあまりうまく活用されているとは言い難い。


ルック&フィールというか、見た目も使い心地も昔から変わっていない。敢えて変わらないようにしているんだろうけど、変わらないのなら、せっかくOpenGLを使ってもあまりメリットがないのだ。


そうしてあまりメリットがないままGPUだけバージョンアップしていき、いまはMacのローエンドとハイエンドの差は本当に微々たるものになってしまった。もはやディスプレイのサイズ以外にMac選定で頭を悩ませることはない。


これは95年に人類が初めてコンシューマ向け3Dアクセラレータチップを普及させてから(そう、PlayStationだ)、実に15年近い歳月を経ていまなおゲーム以外に有効な活用法を見つけ出せていないことからも明らかなのだ。


そのゲームも、いまや行き過ぎというレベルまで進化している。

その反動としてか、ネットブックのような廉価製品が流行すると言う、技術的な退化現象まで引き起こしている。



同じことが、メニーコアでも起こりうる。

いや、ひょっとするともう起きてる。


例えば、「CPUコアは三つ以上必要ですか?」と問われて、「絶対必要」と言い切れるヒトはどれくらい居るだろうか。


個人的には、二つは必要という気がする。


重たい処理を走らせつつも、UIは素早く処理して欲しい。そのために二つ。

それ以上のCPUコアを活用しなければならないくらい重たい処理があるとしたら、できればクラウドに逃がしたい。


通信回線が十分高速化すると、計算能力の主軸はネットの向こう側に移って行くし、実際にそうなっている。


最近のmixiアプリを見るに、ゲームアプリという、コンシューマアプリケーションの最後の砦さえ、ついにネットの向こう側に行ってしまった。



コンシューマゲームを長年作って来たヒトや、愛好して来たヒトからすれば、サンシャイン牧場なんかクソゲーの代表格みたいなものだろう。


けれどもそれが300万人、ファイナルファンタジーの全盛期並に遊ばれている。これが事実だ。たいていのコンシューマゲームなんか、300万はおろか、1万本を売るのだって苦労しているはずなのに。


mixiアプリが流行して行くと、ゲームにおけるコンピュータパワーは全てサーバ側に移動することになる。

ユビキタスエンターテインメントの時代がいまようやく始まったのだ。


この変化は急激なものであるが、しかし予期できたもののはずである。

僕にとってはずっと思い描き、待ち望んでいた時代が来たのかもしれない